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■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造 「摘発される人・されない人」 植草一秀(2010年1月21日)

2022-05-26 04:35:11 | 日記

 

■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造

「摘発される人・されない人」

植草一秀(2010年1月21日)

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/cia-a85b.html

 

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拙著『知られざる真実-勾留地にて-』イプシロン出版企画

第一章「偽装」第7節「摘発される人・されない人」に日本の警察・検察の歪みを記述した。


田中真紀子氏、橋本龍太郎氏、青木幹雄氏、野中広務氏、村岡兼三氏、加藤紘一氏、鈴木宗男氏、辻元清美氏、西村眞悟氏などが検察勢力の毒牙にかけられたり、かけられようとした。


木村剛氏は日本振興銀行からの不正融資を指摘されたが、捜査の対象とされなかった。

森ビルは六本木ヒルズの回転ドアで多数の事故が発生していたにもかかわらず放置し、児童死亡事故を起こしたが、被疑者は逮捕もされなかった。


防衛医大教授は最高裁で逆転無罪とされた。

長銀粉飾決算事件で逆転無罪判決が示されたのは、同類の日債銀粉飾決算事件で大蔵省OBを無罪にすることを目的としたものであると考えられる。


私は拙著第一章第22節に小泉改革の本質を記述した。

小泉首相は「自民党をぶっこわす」と主張していたが、小泉氏が「ぶっこわした」のは、自民党の経世会支配の構造だった。


田中角栄元首相の派閥である旧田中派=平成研究会が支配する自民党の構造を破壊しようとしたのである。

旧田中派支配の構造を破壊して小泉元首相が構築したのは清和会による自民党支配だった。


岸信介氏の流れを汲む、自民党の保守本流が清和政策研究会=旧福田派である。


日本政治の対米隷属構造を確立したのは吉田茂元首相だが、その後、鳩山一郎内閣、石橋湛山内閣など、米国から一定の距離を置こうとした政権を排除し、対米隷属路線を日本政治に定着させたのが岸信介元首相であった。


山崎康彦氏の記事にも記されているように、米国はCIAを通じて日本の総選挙に介入し、選挙支援の資金提供を行ったことが明らかにされている。

明白な「内政干渉」である。


読売新聞の事実上の創設者である正力松太郎氏がCIAに操縦されていた事実も有馬哲夫氏などの研究によって明らかにされている。

名古屋大学教授の春名幹男氏は著書『秘密のファイル-CIAの対日工作-』でCIAの対日工作活動を詳細に解明された。必読の書である。

 

 

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■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造
植草一秀(2010年1月21日)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/cia-a85b.html


■検察・警察はいつまで安倍政権への「忖度捜査」を続けるのか 週刊現代(講談社)2017.07.06

2022-05-26 04:34:52 | 日記

 

■検察・警察はいつまで安倍政権への「忖度捜査」を続けるのか

週刊現代(講談社)2017.07.06

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52209

 

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・「監視する存在」のはずなのに…


都議選史上、例のない自民党大敗北だった。


「風」によって結果が変わるのが昨今の選挙事情だが、公明党と並び、共産党にも追い上げられての23議席は、都民の安倍晋三政権への怒りの表明であり、国民感情もまったく同じだろう。

人は、「舐められた」と感じたら怒りを抱き、その屈辱感は忘れない。


国会で繰り返された安倍首相らの傲慢な態度と官僚らの誠意の欠片もない答弁、そして共謀罪などの強行採決に国民は呆れ、その右代表として都民は「反自民」を選択した。

安倍政権をここまで思い上がらせたのは、「官邸の力」である。


首相秘書官や官房長官以下のスタッフを、忠誠心を持つ“仲間”で固めたうえに、内閣人事局の持つ人事権で「霞ヶ関」を支配した。

さらに検察・警察を牛耳ることで、“身内”には恩を売り、逆らったものには容赦なく対処した。


その官邸と検察・警察の力関係を見せつけたのが、今年に入って始まった森友学園、加計学園、安倍氏が最も信頼するジャーナリストである山口敬之氏の準強姦事件だった。

いずれも検察・警察が、官邸に忖度して処理した。


検察・警察といった捜査権力と国税などの調査機関は、国民にとって怖い存在である。

嫌疑をかけられて冷静でいられる人間はない。


その怖さを知っているから、国民は公訴権を持つことで捜査・調査機関の上位に位置する検察に、政治家や官僚といった国民の税金で生かされなから権力を握る人間たちを「監視する存在」であって欲しいと願う。


だが、7年前の大阪地検事件以降、検察はその役割を放棄、ことに第二次安倍政権となって官邸の力が強まってからは、他の省庁同様、官邸を忖度する存在となった。

「法務・検察」のなかには、「赤レンガ派」と呼ばれる法務省のなかで出世を重ねるエリート集団と、地検特捜部などにいてコツコツと捜査力を磨く「現場派」が存在する。


「現場派のなかには、今も権力の監視役でいたいという意欲を持つ検事が少なくない」(司法記者)というものの、検察総体は政権との摩擦を望まず、それどころか起訴のハードルを上げ、警察、国税、公正取引委員会、証券取引等監視委員会などの捜査・調査機関の案件に消極的だ。


それが「永田町」の気の緩みを生み、政治家を甘やかす。国民にはその構図が読めるのであり、それが政権批判にもつながった。


森友学園の籠池泰典前理事長は、大阪地検特捜部の家宅捜索をテレビカメラを家に入れて出迎えたり、返済用の100万円を持って安倍昭恵夫人経営の居酒屋に出かけたり、都議選最終日の安倍首相の街頭演説に乱入したりと、最近、パフォーマンスに走り過ぎるきらいはあるが、「忖度捜査」を世に知らしめた効果は大きかった。


「昭恵夫人からの100万円寄付」を、口にした途端、それまで「民間人だから」と、国会招致を渋っていたのに、「偽証罪逮捕もありうる」と、証人喚問に切り替えた。

検察は官邸の意向を受けて、籠池氏を被告発人とする刑事告発が出されると、即時といっていいタイミングで受理して捜査宣言。


「国有地を8億円安く払い下げた」という財務官僚を被告発人とする告発状も受理しているが、こちらは捜査する素振りが見えない。


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■検察・警察はいつまで安倍政権への「忖度捜査」を続けるのか

週刊現代(講談社)2017.07.06

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52209


■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──安倍政権を護る「権力と情報の盾」 『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作) 朝香裕(2018.06.19)

2022-05-26 04:34:26 | 日記

 

■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──安倍政権を護る「権力と情報の盾」

『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作)

朝香裕(2018.06.19)

https://news.kodansha.co.jp/6212

 

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次々にスキャンダルが噴出しながら、安倍政権の支持率はなぜか急落しない。

倒れそうで倒れない。


それを支えているのは誰か──。

本書『特権キャリア警察官』は、警察庁のわずか600名のキャリア官僚=警察官僚が、その情報力と実行部隊によって安倍政権の「最重要官庁」となっている実態を明かす。


著者の時任氏はあるとき、旧知の警視庁捜査二課刑事からNHK会長M氏についての情報提供を求められた。

時任氏は警察取材歴が長く、この刑事と定期的に情報交換する関係を築いていたが、二課の刑事がなぜそんな情報収集をしているのか、不審に思ったという。

 
時任氏が尋ねると、刑事はさる警察庁大幹部の名前を挙げた。

「偉い筋からの特命ですから。これはやりますよ」


警察庁幹部からの「特命」だと明かしたのだ。
 
その後、M氏についての情報を求めていたのは、実は官邸中枢だったと判明した。


当時、M氏は問題発言を繰り返し、安倍政権の足を引っ張っていた。

その首をすげ替えるため、警視庁を動かしてM氏に関するネガティブ情報を集めていたのだ、と時任氏は書く。

 
警察の情報が、権力に直結しているのである。

警察が集めている情報はそれだけではない。


時任氏によると、政権批判で有名な女性新聞記者のプライベートや、週刊文春、週刊新潮記者の情報源まで収集しているという。


こうした情報がいったいどのように「利用」されているのか定かではないが、文部科学省の前次官のインタビューが週刊文春に掲載される直前、前次官が新宿の出会い系バーに通っていたと暴露されたことは記憶に新しい。

 
集められた膨大な情報のうち、明るみに出るのはごく一部だが、監視された当人にとっては恐怖以外の何物でもないだろう。

こんなことができるのは、全国47都道府県、30万人に及ぶ警察組織を握る警察官僚だけだ。

 
その総数は、わずか600人。毎年国家公務員総合職の難関を突破した東大、京大などのトップエリートが採用され、いまや財務省、経産省などをしのぐ人気官庁という。
 
入庁すると、ほぼ全員がいずれかの都道府県警のトップ=本部長に就任し、数千人、ときには4万6000人(警視庁)に号令する立場となる。


映画「踊る大捜査線」で柳葉敏郎が演じた室井慎次もそのひとりだが、特権を握るキャリア警察官は捜査一課や二課で刑事として働く実務はほとんど経験しない。

ただ「指示・命令」する存在として採用され、組織のなかで出世を重ねていく。


その過程で、政治との結びつきを強め、情報力を背景に影響力を強めていく。
 
現在、霞が関の高級官僚の頂点と言われる「内閣官房副長官」の座にある杉田和博氏も警察官僚。


安倍総理にもっとも数多く会っている男と言われる北村滋内閣情報官も然りだ。

いまや警察官僚の動向は、官界のみならず有力政治家の注目の的でもある。


しかしこれまで、その実態は謎につつまれてきた。
 
時任氏は、警察取材を中心に25年以上の取材歴を持つベテランジャーナリストで、警察組織の内部に知人も多い。


その時任氏が、あまりに肥大化し、強大な権力を握った「特権警察官」=警察官僚の実情をまとめたのが本書だ。

「日本を支配する600人」は、こんな面々だった。


読むと背筋が寒くなる。

 

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■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──安倍政権を護る「権力と情報の盾」
『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』(著:時任 兼作)
朝香裕(2018.06.19)
https://news.kodansha.co.jp/6212