■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造
「摘発される人・されない人」
植草一秀(2010年1月21日)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/cia-a85b.html
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拙著『知られざる真実-勾留地にて-』イプシロン出版企画
第一章「偽装」第7節「摘発される人・されない人」に日本の警察・検察の歪みを記述した。
田中真紀子氏、橋本龍太郎氏、青木幹雄氏、野中広務氏、村岡兼三氏、加藤紘一氏、鈴木宗男氏、辻元清美氏、西村眞悟氏などが検察勢力の毒牙にかけられたり、かけられようとした。
木村剛氏は日本振興銀行からの不正融資を指摘されたが、捜査の対象とされなかった。
森ビルは六本木ヒルズの回転ドアで多数の事故が発生していたにもかかわらず放置し、児童死亡事故を起こしたが、被疑者は逮捕もされなかった。
防衛医大教授は最高裁で逆転無罪とされた。
長銀粉飾決算事件で逆転無罪判決が示されたのは、同類の日債銀粉飾決算事件で大蔵省OBを無罪にすることを目的としたものであると考えられる。
私は拙著第一章第22節に小泉改革の本質を記述した。
小泉首相は「自民党をぶっこわす」と主張していたが、小泉氏が「ぶっこわした」のは、自民党の経世会支配の構造だった。
田中角栄元首相の派閥である旧田中派=平成研究会が支配する自民党の構造を破壊しようとしたのである。
旧田中派支配の構造を破壊して小泉元首相が構築したのは清和会による自民党支配だった。
岸信介氏の流れを汲む、自民党の保守本流が清和政策研究会=旧福田派である。
日本政治の対米隷属構造を確立したのは吉田茂元首相だが、その後、鳩山一郎内閣、石橋湛山内閣など、米国から一定の距離を置こうとした政権を排除し、対米隷属路線を日本政治に定着させたのが岸信介元首相であった。
山崎康彦氏の記事にも記されているように、米国はCIAを通じて日本の総選挙に介入し、選挙支援の資金提供を行ったことが明らかにされている。
明白な「内政干渉」である。
読売新聞の事実上の創設者である正力松太郎氏がCIAに操縦されていた事実も有馬哲夫氏などの研究によって明らかにされている。
名古屋大学教授の春名幹男氏は著書『秘密のファイル-CIAの対日工作-』でCIAの対日工作活動を詳細に解明された。必読の書である。
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■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造
植草一秀(2010年1月21日)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/cia-a85b.html
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