この本は、徳生さんというヒーローが成長する軌跡を描いた物語…。
上阪さんというライターによって、かなりブーストされているところや、あっさり
切り取られてしまったところもあるかもしれませんが、まるで良く出来た小説のように
ダイナミックな展開を楽しむことができます。
主人公の徳生さんは、手練れによる似顔絵を見て、良い意味で「盲点の窓」を開け放ち、
今まで知らなかった魅力的な自分を発見することができたのではないかと思います。
徳生さんの進学、就職、転職、そしてグーグルにおける成長物語は、とても具体的な
話しですし、普通の人とはかなりかけ離れているレベルなので、自分の指南書としては
役に立たないのではないか?という思うかもしれませんが、それは杞憂です。
この物語りは、ある意味ビジネス書とも言えるし、自己啓発書とも言える側面もあるので、
それぞれの読者の礎になってくれる堅牢さと、具体的な行動や習慣に落とし込める智恵を
兼ね備えています。