器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

重慶烤魚・・・・・・・・と、ついでに新作のご紹介

2019-11-11 18:18:28 | 料理(魚貝)

烤魚・・・は中国語で焼き魚って意味になります。
で、写真の料理は重慶烤魚
たまにはこういうのも、という感じで作った四川料理
重慶烤魚=重慶(←地名)の焼き魚・・・になるんですが
これのどこが焼き魚?・・・
という四川料理らしい赤い油な仕上がりです・・・。
普通は魚1匹そのまま使うんですが、今回は皿に収まらないので頭と尾ひれを落としてます。
この料理をざっくり説明させて頂くと・・・
中国の辛い鍋、重慶火鍋に焼き魚を放り込む・・・
という和食には無い豪快?な発想で味の濃い一品です。


四川省は海まで何千キロって距離の内陸にあるので、材料に使われる魚は本来淡水魚。
日本では普通には売ってないと思うんですが・・・手に入るならナマズがいいかなぁ・・・
養殖ティアピアもよく使われてる材料だと思います・・・外来種だけど・・・。
・・・ブラックバスもまたいい材料になると思います。


淡水魚売ってないので今回使った魚はこちらのスズキ

スズキは海水魚だけど淡水でも生きていける海淡両用?で高性能な魚
・・・さすがスズキ(SUZUKI)・・・(笑)
身の厚みがあってクセのない白身・・・というのも重慶烤魚に合ってます。
・・・・・あと安いっていうのも有難い・・・

そうそう、ついででご紹介
シーバス(スズキ)ペンダント

だいたいそのまんまの形に作れていると思います。
↓こちらで詳細をご覧になれます
crrema 海珠堂ショップページ

・・・それからモンガラカワハギのペンダント・・・・・
・・・いやっ、先に重慶烤魚
ヒレを切り取ってから背開きにして頭も割ります。
エラ、内臓をとってきれいに洗ったとこ

普通はこのまま使うんですが長すぎるので切ります。

切ったついでに中骨も取ったので、頭と中骨でスープ作ります。
・・・澄んだ上品な潮汁・・・
じゃなくてぐつぐつ煮込んだ濃厚なスズキ白湯スープ・・・
煮詰まった濃いスープ・・・後で使います。


スズキに切り込みを入れて醤油、酒、水・・・
で作った漬け汁に20分くらい漬けます。

下味と臭み消し・・・という意味でやるんですが・・・
今回のスズキは・・・
というか魚屋で売ってるスズキは臭くないので軽く塩ふって下味つけるだけでもいいと思います。
淡水魚の臭み(泥臭さ)消しの場合は・・・
漬け汁に生姜や玉ねぎそれから八角等々のスパイス・・・これは風味で臭みをごまかす系
酢やレモン汁・・・臭み成分そのものをを分解する効果
などなどを上手く配合したお店秘伝の漬け汁があるみたいです。

20分経ったら油を塗ったりして表面がカリっとなるようにオーブンで焼きます。
・・・で、その間にスープと野菜
普通は牛骨スープとか鶏がらスープです。
スーパーで売ってるばら売りの1人前豚骨ラーメンのスープ使うのもありだと思います。

淡白な淡水魚に動物系の濃いスープの組み合わせ・・・っていうのがこの料理の魅力
なのかもしれませんが・・・
今回のスズキ白湯スープも負けないくらい濃厚で臭みもあまりないので・・・
・・・というかスズキのアラが余ってるので使います。
醤油、豆板醤、塩、胡椒等々で味付けして野菜入れてひと煮立ち・・・
野菜はジャガイモ、キノコ、たけのこ、セロリ、豆もやし・・・
火鍋に入れるようなものなら何でもいいみたいです。
豆腐もありです。

・・・うん、四川風スズキスープ、この時点ですでに旨ぇ・・・

深い鉄板・・・フライパンでもいいと思います。
玉ねぎを切って敷き詰めて火にかける・・・

右下に写っているのが魚焼きグリルで焼いているスズキ・・・
オーブン持ってないんで・・・。

別の鍋でネギ、ニンニク、生姜のみじん切りをたっぷりの油で炒めます。


そこに唐辛子、クミン、花椒を後から入れます。

・・・唐辛子と油はこれでもかなり控えめな量です・・・日本仕様って感じかな(苦笑)
・・・・・・辛すぎるの嫌だし・・・
・・・写真撮るとき花椒出し忘れた・・・

玉ねぎの上に野菜と旨汁を入れる・・・


その上に焼き魚・・・
オーブンで焼いた方が仕上がりがいいです・・・


さらに薬味とスパイスたっぷりの旨油・・・
まさに味の足し算(笑)
駄目押しにゴマやピーナッツと香菜(パクチー)・・・で完成!
カセットコンロで弱火で温めながら食べる・・・っていうのが一番いいんですが、持ってないので今回はやっていません。


こんだけ足し算したんだから当たり前ですが・・・旨いです・・・
・・酒無しでは生きていけないような自分が酒を忘れて夢中で食べてしまうくらい(苦笑)
個性の強い材料がきれいにまとまってる感じ・・・足し算じゃなくて掛け算かも・・・
中華料理の奥行と深みを感じれると思います。



本当にどうしようもなく泥臭い淡水魚・・・
には重慶烤魚でもさすがに太刀打ち出来ないと思いますが・・・
自分の場合はレンギョの類は何やっても本当に無理でした・・・
あれとは何やっても戦える気がしない(苦笑)
でも並みの河魚ならこれで美味しく頂けると思います。
・・・特にクミン(中国語:孜然)がいい仕事してくれます。
河魚の泥臭さに一度寄り添いつつそれを昇華して心地いい風味、いや、エスニックな?味の構成要素に変換してくれるような・・・
・・・何言ってんだろ(苦笑)
中国では羊肉の串焼きなんかにもこのクミンをたっぷり使います。
・・・あとクミンってカレーに欠かせないスパイスでもあります。
この重慶烤魚、スープさえ何とかなればそんなに手間の掛かる料理でもないと思います。
火鍋の素?・・・みたいな調味料売ってるかな?
釣ったブラックバスなんかをこれで美味しく召し上がって頂けたら嬉しいです。


新作のご紹介
モンガラカワハギのペンダント


小さなヤモリのペンダント


ナメクジペンダント



それから・・・イベント出展のお知らせ
5日後、11月16日(土)17日(日)、東京ビッグサイトのデザインフェスタvol,50
M-280のブースでお待ちしています。

神戸 11月30日(土)12月1日(日)
いきもにあ2019

千葉幕張 12月20日(金)21日(土)22日(日)
マクハリハンドメイドフェスタ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿