器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

いきもにあ2022の戦利品 ヒメダイ コハダ

2022-11-06 10:08:31 | 料理(魚貝)
いきもにあ終了後に大阪へ・・・
翌朝今回天満市場で買ってきたのがこちら・・・

ヒメダイ・・・900gあるんで結構立派な感じ。
ヒメダイだけじゃなくてオナガとかチビキとか言われるような魚のたぐいは今回が初めて。
・・・小売りじゃ普通売ってない・・・
市場ならではの買い物だと思います。


フエダイ科の魚って夏に産卵のはずだから今のやつって産後で味落ちてるのでは・・・
と思いつつ捌いてみたら抱卵しはじめたってくらいの時期だった。
たぶん悪くない状態。
結局素人にはこういうのわからない(苦笑)。


それともうひとつ

コハダ・・・珍しくもなんともない魚
だけど小売りじゃ普通売ってないと思います。
これも初めての買い物。
硬直した新鮮な状態・・・まさに寿司屋用

折角なんでコハダの刺身、塩焼きを試してみる
左はヒメダイの真子(卵)の塩焼き

疲れて帰ってきて魚捌くの面倒くさい・・・
とか思ってたけどやってみると意外に楽しい(笑)

コハダの刺身は・・・
皮の下脂だけじゃなくて身にも脂があって骨も身も柔らかい
ニシン系青魚の風味が少し感じるけど旨味とか香りとかは弱い
養殖で太った柔らかい魚っぽい・・・という感想。

コハダの塩焼きも・・・似たような感じ・・・。
どっちもわざわざやらなくていい・・・というのが結論(苦笑)
残りのコハダは全て酢〆に

ヒメダイの真子はさすが高級魚って味わい。
卵まで感じさせてくれる高級感。

フエダイ科の魚は日持ちするのでまずはアラから頂きます

蒸しあがったヒメダイのアラ
湯気からはフエダイとかアオダイとかと同じ匂い・・・
まず何もつけずにそのまま食べます。
旨い魚はなにもつけずに食べても”旨い!”って感じになります。

今回のヒメダイは・・・完全に合格!旨え~(笑)
タレ回しかけて頂きます
顔のまわりのゼラチン質の部分は食べてる口の周りがベタベタするほど強い。
・・・たぶんこれ疲れた体の栄養補給になるな・・・
とか考えながら無言で骨にしゃぶりつく・・・
旨い魚のアラと旨いカニは食べ方が似てると思う。

残った骨でさらに出汁を取る貧乏人・・・
これ多分前に同じこと言ったな・・・

でも地球の環境が悪くなってこういうの当たり前になる未来もあり得ると思う・・・

こちらはヒメダイの耳石
目の後ろあたりに入っていて骨より硬い炭酸カルシウムで出来ていています。
この耳石で年齢推定ができる・・・
魚の種類によって形が違って魚の宝石・・・とか言われているそうです。
今回のいきもにあで隣の隣のブースで出展されてた”鱗音”さんに教えて頂きました。
イベントはこういう出会いがあるから楽しい・・・


蒸し物旨かったけどヒメダイってどういう味の魚・・・?
っていうのがよくわからなかったので、翌日は魚の個性が際立つセビーチェで・・・
作り方はこんな感じです↓
以前の記事 フエダイでセビーチェに挑戦

・・・これ書いててやっと気が付いた・・・
蒸し物、セビーチェ・・・
フエダイ買った時とやってること全く一緒だったと・・・(苦笑)

このヒメダイのセビーチェの感想は・・・
まず旨い、フエダイ科の魚の中でも上級種って感じ。
アオダイたまに食べるけどアオダイじゃこうはいかない・・・。
・・・ただ、これがヒメダイっていう個性もない
フエダイ科のなんか上等なやつ・・・
ヒメダイってそういう魚なのかも。

こちらはコハダのアラ
コハダで出汁取る人あんまりいないだろうな・・・
一回炙って乾かしてから煮てます

少し感じるニシン系の香りと小魚なのに妙にコクのある味・・・

これならって感じでまずこめ油でニンニク、ネギをじっくり炒める


で、醤油、コハダ出汁、ニンニクネギ脂でコハダラーメン
・・・ふざけて無いです、真面目です(笑)

魚のアラの出汁って1口目にクセや臭みを感じるけど2口目から全く感じなくなる・・・ということが多い気がする。
このコハダラーメンもまさにそんな感じ。
意外に違和感なくて旨い。
ただコハダの酢〆と麺一緒に食べたら全然合わなかった(苦笑)

ヒメダイ、コハダの出汁ガラとエラ、内臓をコンポストに投入

土に帰っていずれは海へ戻ってくれ・・・・

・・・これもフエダイの記事と同じなんだけど・・・
フエダイ科のヒメダイなら間違えのない料理・・・

まずニンニク脂で炒めて・・・


ヒメダイの皮に切れ目をいれて塩降って・・・
皮面だけに小麦粉つけてパリッと仕上げます


で、フライパンに残った油に・・・
はじめにアラを蒸したときにとっておいた煮汁・・・じゃなくて蒸し汁
濃厚、冷やすとゼリーになります。
これを脂よくとまぜて乳化、ソースにします。


皿にもるとこんな感じ

たぶんこれが一番旨い・・・
と予想してたんで量が多め・・・
いやー・・・贅沢したな・・・これ(笑)

パリッと焼いた皮、火が通っても柔らかく旨味もしっかりしたヒメダイ。
そこに旨味と油の濃厚なソース・・・
更にカリッとしたニンニクやパセリのアクセント・・・
しかも量多めでじっくり楽しめる・・・
本当に旨かった・・・と言っておきます。

5日目・・・
ヒメダイって日持ちするから大丈夫・・・
・・・と油断してた・・・
うわ、これ生は危ないな・・・という状態・・・

まずサクの状態で熱湯で表面全体に火を通す・・・
で、切って・・・うん、ギリギリセーフってやつだ(苦笑)

本当は皮引いたヒメダイと皮つきを食べ比べたかったんだけど・・・
その必要はなかった・・・皮は寿司には邪魔という結論。
フエダイ科は皮厚めのやつが多い。
でも味、身の食感は文句なしで旨いです。
刺身なら皮つきもいいかも・・・ヒメダイの旨いけど個性に欠ける部分をカバーしてくれます。

はじめて自分で作ったコハダの握りは・・・
まず潮加減が少々足りなかった・・・
多分身に脂があるから塩はじいて染み込まなかったんだと思う。
でも結局材料がいいからやっぱり旨いです・・・料理の腕は足らなかったけど(苦笑)
左の2貫が1枚、右が2枚使ってます。
ん~、このサイズなら1枚で十分だった・・・。
皮引いた刺身と塩焼きでは感じなかったコハダらしさ?
コハダの味ってどうやら生(酢〆)の皮からくるみたい
脂ののった身のほうはおまけみたいな感じで皮から強烈にコハダ風味が来る。
このサイズで2枚もつけるとくどいくらい・・・

寿司は本当に奥が深い・・・修行に時間が掛かるのも当然だと思う。
自分が上手く出来なくても仕方が無い(苦笑)

次のイベント出展は
デザインフェスタ56 11月19,20日

立体、工芸、映像のエリア 西4回のJ-103でお待ちしてます!



いきもにあ2022 京都旅行編

2022-11-06 10:02:42 | 料理(魚貝)

まずは・・・
いきもにあにご来場のお客様、本当に有難うございました!!
3年ぶりの開催、
仕事、出張、のはずんんだけど、ほんとただただ楽しい2日間でした。
・・・毎日こんな生活だったたら・・・ただ幸せだと思う(笑)。


京都旅行とか言っちゃってるけどイベント出展の出張です・・・。
いきもにあ開催の前日、京都に到着。
2年ぶりに訪れた出町柳と今出川の商店街
自分にとってはぐっとくる場所・・・なんだけど
何てことない写真でなんか申し訳ないです・・


宿はいきもにあの会場、みやこめっせの近くに
極端な方向音痴な自分にとってこの京都左京区は数少ない土地勘のある町・・・
懐かしい~な....これだけで来てよかった....
とこのときは思ってしまった(苦笑)
まだいきもにあははじまってないのに・・・



その夜頂いたテイクアウトのタイ料理

パパイアの代わりにきゅうりを使ったサラダを自分でよく作るのでちゃんとしたタイ人コックの作ったものが食べてみたかった・・・
タイ料理ってほんとメリハリの利いた味付け・・・と実感。
甘くて辛くて酸っぱくて・・・
カレーは豚バラ煮込み、ご飯はもち米
食べてみて良かった・・あと美味しかった~。

初日、1日目の朝
宿で借りた自転車でいきもにあ会場のみやこめっせへ・・・
通りすがり・・・って感じに平安神宮

京都で自転車乗ってると知らずに有名な場所に出くわすこと多い・・・

外国人観光客がいなくなった錦市場ってどうなってるんだろ....
と思って1日目の終了後行ってみたとこ

今は普通に日本人観光客で賑わっててそんなに変わってないなと思います。
コロナ渦が収まってまた外国人観光客増えると元の?錦市場に戻るんだろうな・・・。
それはそんな感じでいいと思う。

いきもにあ1日目の夕食
錦市場で買ったはも焼き

錦市場って錦市場ならでは・・・
っていうもの探すのが本当に難しい(苦笑)
ほぼ観光地・・・だし・・・

ハモは生命力が強いから昔から京都までいきたものを運べた・・・らしい。
海から遠い京都の町でも食べられる海の幸・・・かな。
今でも京都のスーパーで普通にハモ売ってます。
写真のはも焼きは魚屋さんが作ったものなのでスーパーのものより細かくきれいな骨切り
スーパーでよく売ってハモの湯引き想像して
ハモだからあっさりしてるんだろうな・・・
と思ったらこのハモ焼き、見た目だけじゃなく味ももウナギっぽい
まずタレ、山椒、炭火焼きの香ばしさ・・・にウナギを感じてしまう。
そもそも他のウナギ目の魚、アナゴやウツボよりハモはウナギに近い種類なんで味やにおいはもともとウナギ寄り・・・なんだと思います。
ウナギみたいに脂はないけどこれはこれで旨い。
あ~、あと自分が養殖の脂っぽい魚もう合わない・・・
って歳かもしれないです(苦笑)
・・・ウナギよりだいぶ安いのもいい・・・。

いきもにあ2日目終了後は大阪へ・・・
日本一長い商店街、天神橋筋商店街周辺に宿泊

なんか商店街の写真ばっかりだな・・・
さすがに疲れて歩き回る気力は無し・・・気がついたら寝てた。

翌朝はまずうどんで温まる・・・

で、天満市場へ・・・ここへ来るのは2年ぶり・・・。
相変わらず珍しい魚がいろいろあって楽しい・・・。


そのあと新大阪から新幹線で鮮魚の高速輸送。
高速移動で目まぐるしく変わる窓の景色見てたら酔って気持ち悪くなった(苦笑)
途中の富士山


3年ぶりのいきもにあ、出展出来て本当に良かったです。
皆さん本当に有難うございました!

長くなったので続きはいきもにあ2022の戦利品で
あんたの戦利品って・・・
どうせ鮮魚だろ・・・と思った方
・・・当たりです(笑)