Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

撮り溜めた花たちの記録 ~野の花・猫の額の花を綯い交ぜにして~

2022年09月02日 15時53分00秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:ネコハギは、地を這うように茎を伸ばし、真っ白な花を付ける。

 もう、夏も終わりなのか? 朝の涼しさに長Tなんぞを着込むと、なんのことはない昼過ぎから暑さと湿気に辟易することになる。
 この日も爽やかさを感じるなぁ~なんてブラ散歩に出掛けてみたが、起伏のある公園を歩いているとそうでもなく、インナーと半袖のTシャツの重ね着では大汗をかく始末。上手くいかんもんだ。
 しかし、最近は、Tシャツの時でさえ、インナーを着ることにしている。というのも、無地Tシャツの専門通販Tshirt.stという店を覗くのだが、インナーと半袖のTシャツの重ね着は至極当然のことで、ドレスコードとさえいえる、なんて記事を読んじゃったからなのだ。
 そう、そんな大汗をかきながら撮ったのが、このマメ科ハギ属の多年草ネコハギと言う訳。ご覧の通り、葉や茎など、軟らかな毛に覆われている。だから、猫!。
 かつては、この公園の各所でよく見られたものだが、今年はやっとこの株を見つけた。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:迷った末に、ヒメジソかな、と。

 小さな花なのであまり近寄りたくなかったのだが、撮れ高が心もとなかったので意を決して撮ってみた。
 昔は、小さな花を見つけると闘志がわいたものだが、最近ではブレが多く、がっかりすることが多いため、敬遠してしまうことが多いのだよ。撮る(投げる)ことなく敬遠するってわけだから、プロ野球用語でいうと申告敬遠ってことになるのかな 笑
 撮ったはいいが、名前が問題である。この手の野の花はなかなか覚えられない。ヒメジソか、イヌコウジュか、さてどっちだろう。
 そんなあやふやな思いにくさびを打ってくれたのが、花好きじじいさんの「ヒメジソとイヌコウジュ」のページである。
 葉を見ると、広卵形で6つ以下と鋸歯が浅い。イヌコウジュであれば、葉は長楕円形で、12~13個の鋸歯が刻まれる。ヒメジソでいいのだろう。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)S台中央公園:この時期、こんな具合に群生する。姫だらけってわけだ。

 このヒメジソ、かつては、まばらに見られたと記憶している。何かが衰亡し、取って代わってナニモノかが興隆する。世の習いってやつだな。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:ノブドウが咲いていた。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:まだグリーンを留めたノブドウの実。

 ノブドウである。ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木である。この花も小さいので、あまり近寄りたくない 笑
 別のつるには、すでに小さな実ができていた。ノブドウの実には、虫えい(こぶ)ができることで知られている。そう、あのカラフルな実は、ノブドウミタマバエの幼虫が寄生している寄生果なのである。どうだろう、もう、この実には虫室が作られてしまったのだろうか?

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:ところどころにセンニンソウがつるを伸ばしている。

 斜面を見上げると、センニンソウが綿帽子のように木々を覆っていた。
 6月に下草を伐採したばかりなのだが、すでに斜面は雑草が蔓延っている。いまの時期、斜面で咲く数少ない花の一つであるセンニンソウ、清楚に見えるがなかなか強靭な精神の持ち主のようである。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:マルバルコウソウも蔓延り出したら止まるところを知らないよね。

 マルバルコウソウとヨウシュヤマゴボウが語らっている。
 野の草とて、季節の移ろいには抗えない。いま、ここで、出会えたことの喜びを声をそろえて讃美して、夏の終わりを惜しんでる。

   📷2022年8月29日 🏞️(撮影地)稲荷山公園北斜面:これからは、ぶら下がり形が面白い。これは、カラスウリの実だね。

 すでに、秋が始まっていた。せっせとつるを伸ばしたカラスウリは、花を付け、受粉し、実を稔らせ、いまに至る。
 来る年のことを思い、自分の夢とともに、その実を膨らませていく。

   📷2022年9月1日:日ごとに膨らんでいくつぼみ。

   📷2022年9月1日:花冠は唇形、下唇に刻まれた赤褐色の斑模様が美しい。

 あるモノは、日ごとにつぼみを膨らませている。人が見ているときも、見ていないときも、寸時も怠らず膨らませている。
 マツムラソウ、イワタバコ科マツムラソウ属の常緑の多年草とされている。一属一種だ。Wikipediaでは、次のように記述されている。

「日本では、西表島と石垣島に分布し、常緑広葉樹林中の川沿いの水がしたたり落ちるような湿った崖面にまれに生育する。」

 この温暖の地であれば常緑というのも頷ける。ただ、猫の額では多年草とは呼べず、宿根草となってしまう。地上部が枯れてしまうのだ。それでも、春には芽を出して、このように花を付けてくれる。

   📷2022年9月1日:坪庭で、生まれたばかりのニオイハンゲの芽を見つけた。

 若い芽だ。これは、きっと、今年生まれたニオイハンゲのむかごから発芽したものではないだろうか。初々しいその姿にしばし見ほれた。

   📷2022年9月1日:雨滴がたまって面白い光景となっている。ほらっ、色が褪せてない?

 いま、青常葉覆輪青筒白丸咲が花盛りだ。たくさんの花を付けてくれている。
 このところ雨の日が多い。すると、こんな光景を目にすることがある。雨滴によって色が褪せるのだ。
 朝顔の花の色素はアントシアニンである。上記のような白色の斑点症状は、雨の酸性度がpH4.5以下で見られるとの記述があった。
 雨の中、傘を差さずに出歩くのはお肌にもよくないのだろう。酸性雨には、ヒト属も注意を怠らないことだ。



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5 コメント

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漢字の音符 (石沢誠司)
2022-09-10 11:08:55
 いつも楽しく拝見させていただいております。このブログのカラスウリの実の写真にびっくりしました。私のブログ「瓜」に用いている写真に勝るとも劣らないものです。その横に、写真下部をトリミングして掲載してもよろしいでしょうか?
 現在掲載しているブログは、「漢字の音符 瓜」2017年10月19日 です。よろしくお願いいたします。
返信する
無問題であります (Kite.com)
2022-09-10 19:22:23
石沢誠司先生、こんばんは。

いつも興味深く拝読させていただいております。また、たびたび、私の拙いブログにも引用させていただき、そうした意味でも勉強させていただいております。
ただ、まったく学習してこなかった分野だけに、とても新鮮ではありますが、所詮限られた脳内メモリしか持ち合わせていませんので、使用させていただいても正鵠を射た引用といえるのか、こなしきれていないのではといつも冷や冷やしております。

>写真下部をトリミングして掲載してもよろしいでしょうか?

もちろんです。何ら問題ありません。
先生のブログの片隅にでも貼っていただけるだけで光栄です。
もし、原画ファイルが必要であれば、お申し付けくださいませ。
返信する
ありがとうございます。 (石沢誠司)
2022-09-11 09:49:33
ご返事ありがとうございます。近日中に写真をアップさせていただきます。その節はご連絡いたします。
返信する
漢字の音符 (石沢誠司)
2022-09-12 10:17:11
「漢字の音符」の2022.9.12
に掲載させていただきました。ありがとうございます。この写真で瓜の字の由来がより分かりやすくなりました。
返信する
拝読させていただきます (Kite.com)
2022-09-12 11:50:37
石沢誠司先生、こんにちは。

>「漢字の音符」の2022.9.12

かしこまりました。拝読させていただきます。

今日は、これからクリニックにて定期健診です。
年とともに、定期と冠された診察が多くなるのは致し方のないことなのでしょうね。
返信する

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