かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

念願のターフェルシュピッツ(1)

2016-05-21 21:50:13 | 旅行
わたしが目指すレストランは、Plachutta(プラフッタ)という
墺国の代表的な肉料理であるターフェルシュピッツで有名な店である。
前の年に初めて墺国を訪れる前に、
ガイドブックで見てぜひ訪れたいと思っていたのだ。

前年(2014年)墺国に旅立つ前に、店のホームページで予約を取ろうとしたのだが、
この時はなぜかうまくいかなかった
推測であるが、この時はちょうど本店が改装中で、営業していなかったからだと思われる。

その翌年には、あっさりと予約が取れたのだが、
予約できた証明となるものは、メールだけである
念のために、スマートフォンにメールを転送して持ち歩くことにした

予約の時刻は午後6時だが、現時点でそれよりも15分ばかり早い
前年ほどではないが、外は晴れていて暑いのと
日曜日でどこの店も開いていないため、少し早いが店に入ることにする。

レジの所で予約をしている旨を英語で伝えると、予約は取れていた模様で、
すぐにテラス席へと案内してもらえた

注文するのは、もちろんターフェルシュピッツである。
飲み物は、コンブチャという名前の清涼飲料水を選ぶ。
この日のスープの具はフリッターテンというクレープを細切りにしたものである。

注文が終わって周囲を見渡すと、受付を通らずに直に席に座る人たちがいる。
(つまり、予約をしていない客である)
また、Tシャツやポロシャツにジーンズといったカジュアルな出で立ちの人もいる。
わたしの服装は、ワンピースにスパッツ、黒いローヒールである。
(おかげで、自然史博物館の屋根の上は実に歩きにくかった)
バッグも前日まで使っていた大きなショルダーバッグではなく、黒いハンドバッグである。
というのも、ガイドブックには、『人気店なので、要予約』と書いてあり、
さらに『ドレスコードに注意』というマークまでついていたのである。

ガイドブックは確かに旅の参考にはなるのだが、
あまり鵜呑みにしない方がいいと思った瞬間である


メトロかトラムか

2016-05-13 21:04:34 | 旅行
(注)久しぶりの旅行記となります
3~4月はフィギュアスケートのネタが多く、つい旅行記の方がお留守になってしまいました

自然史博物館を出ると、雨が降っている
が、ぽつぽつ程度の降りなので、急ぎ足でトラム乗り場に向かう

博物館の屋根の上から見たDr-Karl-Renner-Ring停留所に到着
ここで2番トラムに乗って、レストランに行くつもりなのだが、
ちょうど出たところだった。
次のトラムは、15分後に来ると
電光掲示板に書いてある
予約時刻を過ぎたら困るので、直結している地下鉄駅へと向かう

ここで、博物館に入るときには着ていたカーディガンがないのに気づく
屋根の上ツアーに参加する前に荷物をコインロッカーに預けたのだが、
帰るときにカーディガンだけ置き忘れてしまったのだ
時間がないので、取りに行くのはあきらめる

地下鉄Volkstheater(フォルクステアター)駅は、思ったよりも近い
日曜日だというのに、人が大勢行き交っている。
3号線に乗って、3つ目の駅Stubentor(ステューベントーア)で降りる。
西方面の出口から出たら、目の前に目指すレストランがある


時刻は午後5時45分。
予約時刻には15分早いので、すぐ近くにあるドラッグストアBipaやスーパーBillaに寄ろうと思ったが、
この日は日曜日のため、シャッターが降りていた

自然史博物館(14)

2016-03-31 22:28:56 | 旅行
最後に行くのは、もちろんミュージアムショップである
ショップには、定番の絵はがきや書籍や文房具などがある。
所持金の関係で、それほど高価なものは買えない。
まずは絵はがきを2枚→宝石の花束(Blumen Strauß)とヴィレンドルフのヴィーナスを選ぶ。



理科系の博物館だけあって、理科室にありそうなものも売っている。
これは、天然石でできたペンダントヘッドに革紐を通したペンダント

わたしの趣味を反映したカエルのペンダントヘッドである。
これは、ジェイド(翡翠)だろうと思う。
なお、ヘッドと紐は別々に売っていて、購入後に自分で紐を通した。

そして、この博物館でなければ手に入らないものが、これだ。

これ↑は、ヴィレンドルフのヴィーナスのレプリカ(プラスチック製)である。
実物大のものは、78ユーロもするため、
本物よりもかなり小さいこれにする。
その他、マグネットも売っているが、
像の前半分しかないため買わない。

夕食の予約を入れているため、5時15分ごろ博物館を後にする。
次にウィーンを訪れた時には、もっと時間をかけて、
今回見逃した部屋も観たいと思う。

自然史博物館(13)

2016-03-24 21:04:46 | 旅行
前の年にドナウ川クルーズに参加した際、ヴィレンドルフという小さな村の側を通った。
そこは、旧石器時代の石像が発見された場所なのである。
その石像『ヴィレンドルフのヴィーナス』の現物が自然史博物館に展示されていると知り、
(さらに屋根の上ツアーがあると知り)ここを訪れようと決めた次第である。

見落としたかと思い、パンフレットを見直すと、先史時代の11番展示室に石像のピクトグラムがある。

しかし、そこを含む先史時代の3部屋は、改装中で展示を見ることのできない部屋である。
「ここまで来て、見られないのか…(がっくし)」と思ってもう一度パンフレットを見ると、
「ヴィレンドルフのヴィーナスは、4番展示室にて展示しています」という注意書きが英語で書いてあるではないか
先ほどまで見ていた鉱物と化石の部屋に戻る。


ヴィレンドルフのヴィーナスは、4番展示室の中央のガラスケースの中にある。


ヴィーナスといっても、ローマ神話のいわゆる美の女神とは違う。
頭部は縄のような模様でぐるぐる巻きになっているが、これが髪の毛らしい。
顔面には何もない。
胸と腹が大きく丸いが、腕は申し訳程度のものが付いている。
腰回りもふっくらと、というよりどっしりとしている。
これは、豊穣を願って作られたもののようで、だいたい紀元前25,000年頃の石像である。
大きさは、身長11cmくらいだろうか。
このような女性をかたどった『なんとかのヴィーナス』と呼ばれる像は、ヨーロッパのあちこちで発見されている。
いずれも旧石器時代のヨーロッパ文化を研究する上で重要なものである。

なお、この写真ではわかりにくいが、石像は尻のあたりに細い棒を立てて、台に固定してある。
横から見ると、像が棒に突き刺さっているようである。

自然史博物館(12)

2016-03-22 21:56:53 | 旅行
建物のもう片側は、このような展示室である。

鉱物や化石の大好きなわたしには見逃せない場所である。

氷河期の展示を見ながら進むと、そこは恐竜のお部屋である。
もう少し若くて体力があって、根気がもっとあったら、
わたしは化石を掘る人になりたいと思っている。
地元のぐんうま県西部には恐竜博物館があるのだが、
何時間いても飽きることなく過ごしたものだ。
(いつかは福井県の恐竜博物館に行きたいと思う)

そこから時計回りに進む。
また年代をさかのぼるような見学である。
小型の動植物の化石やら、隕石やらを見て回る。
鉱物の部屋には、かの有名なBlumenstrauß も展示されている。
(写真を撮り忘れたので、絵はがきの画像を貼る)

これは、約3,000個の宝石をちりばめた花束で、
マリア・テレジア様が夫君のフランツ1世にプレゼントしたものである。
さすがにプレゼントのスケールが違う。

最後(実際は1番の部屋)まで見終わるが、何か見落としている気がしてならない。
階段を降りかけて、ようやく気付いた。
例のあれを見ていないのだ。