介護事業倒産、最多ペース 1~8月、昨年上回る62件
2016年9月8日 (木)配信共同通信社
介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が今年1~8月の8カ月で62件に達し、昨年同期の55件を上回る過去最多ペースで増えていることが7日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かった。
昨年は1年間で76件と2000年の介護保険制度開始から最多で、今年はそれを更新する可能性が高そうだ。倒産件数は全産業では低水準で推移しており、同社は事業者に支払われる介護報酬が昨年引き下げられたことや、業界の慢性的な人手不足が主な要因とみている。
負債総額は昨年同期比45%増の69億9700万円。62件のうち零細・小規模の事業者が44件を占めた一方、昨年はなかった負債10億円以上の大型倒産が2件出ており、広がりを見せている。設立時期では5年以内が半数近くに上った。
サービス種別では、小規模型の通所介護(デイサービス)の報酬が大幅に引き下げられた影響で、通所・短期入所が28件と最も多かった。都道府県別では、大阪と福岡がともに6件と最多で、東京5件、千葉と神奈川が4件と続いた。
2016年9月8日 (木)配信共同通信社
介護サービス事業者の倒産件数(負債額1千万円以上)が今年1~8月の8カ月で62件に達し、昨年同期の55件を上回る過去最多ペースで増えていることが7日、信用調査会社の東京商工リサーチのまとめで分かった。
昨年は1年間で76件と2000年の介護保険制度開始から最多で、今年はそれを更新する可能性が高そうだ。倒産件数は全産業では低水準で推移しており、同社は事業者に支払われる介護報酬が昨年引き下げられたことや、業界の慢性的な人手不足が主な要因とみている。
負債総額は昨年同期比45%増の69億9700万円。62件のうち零細・小規模の事業者が44件を占めた一方、昨年はなかった負債10億円以上の大型倒産が2件出ており、広がりを見せている。設立時期では5年以内が半数近くに上った。
サービス種別では、小規模型の通所介護(デイサービス)の報酬が大幅に引き下げられた影響で、通所・短期入所が28件と最も多かった。都道府県別では、大阪と福岡がともに6件と最多で、東京5件、千葉と神奈川が4件と続いた。