医療・介護改革、先送り 結論19年度持ち越しも
2016年12月26日 (月)配信共同通信社
2017年度予算編成で政府は、昨年決めた財政再建のための工程表に沿って医療と介護の制度改革を進めてきたが、時期を明示した上で先送りしたものも少なくない。高齢者の負担増やサービスの低下につながると懸念されることから、調整は難航が予想され、結論を19年度末まで持ち越す改革案もある。
紹介状なしで200床以上の病院を受診した患者には現在、初診料とは別に定額負担を求めることができる。この制度の見直しを17年末まで具体的に協議し、結論を得る。一方で、かかりつけ医以外の医療機関を受診した患者に、一定の負担を求める新たな制度導入の検討は、18年度末までかかる見通しだ。
介護保険では現在、施設入所の低所得者に食費や居住費を補助する際に預貯金などの資産を考慮している。この仕組みを医療保険でも導入する案の検討は18年度末を期限とした。医師が処方する医療用医薬品のうち、一般用に転用され市販薬として定着している薬の自己負担を引き上げる案も結論は18年度末になる。
政府は18年度の介護報酬改定で、生活援助を中心とした訪問介護や、通所介護などの報酬を含め、給付の在り方全体を見直す方針。このほか、要介護1、2の人向けの生活援助を介護保険から外して市区町村の事業に移す案は、より軽度の要支援1、2を対象とした訪問介護などの市区町村への移行状況を踏まえ、19年度末までに検討する。
2016年12月26日 (月)配信共同通信社
2017年度予算編成で政府は、昨年決めた財政再建のための工程表に沿って医療と介護の制度改革を進めてきたが、時期を明示した上で先送りしたものも少なくない。高齢者の負担増やサービスの低下につながると懸念されることから、調整は難航が予想され、結論を19年度末まで持ち越す改革案もある。
紹介状なしで200床以上の病院を受診した患者には現在、初診料とは別に定額負担を求めることができる。この制度の見直しを17年末まで具体的に協議し、結論を得る。一方で、かかりつけ医以外の医療機関を受診した患者に、一定の負担を求める新たな制度導入の検討は、18年度末までかかる見通しだ。
介護保険では現在、施設入所の低所得者に食費や居住費を補助する際に預貯金などの資産を考慮している。この仕組みを医療保険でも導入する案の検討は18年度末を期限とした。医師が処方する医療用医薬品のうち、一般用に転用され市販薬として定着している薬の自己負担を引き上げる案も結論は18年度末になる。
政府は18年度の介護報酬改定で、生活援助を中心とした訪問介護や、通所介護などの報酬を含め、給付の在り方全体を見直す方針。このほか、要介護1、2の人向けの生活援助を介護保険から外して市区町村の事業に移す案は、より軽度の要支援1、2を対象とした訪問介護などの市区町村への移行状況を踏まえ、19年度末までに検討する。