MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

人を動かす 2

2006年08月28日 | ビジネス

前回の続き…。

カーネギー曰く、人を動かす秘訣はたった一つだという。
それは相手に「自ら動きたい」という気持ちを起こさせること。

鉄鋼王アンドリューカーネギーの部下に、
チャールズ・シュワッブという男がいたそうだが、
その男が次のような言葉を残している。

私には、人の熱意を呼び起こす能力がある。
それは、私にとって何者にも代えがたい宝だと思う。
他人の長所を伸ばすには、褒めることと、
励ますことが何よりの方法である。

上司から叱られることほど向上心を害するものはない。
私は決して人を非難しない。
人を働かせるには励ましが必要だと信じている。
だから、人を褒めることは大好きだが、
けなすことは大嫌いである。
気に入ったことがあれば心から賛成し、
憎しみ無く賛辞を与えよう…。

また、鉄鋼王のカーネギー自身の墓標には、
「Here lies a man who knew how to
enlist the service of better men than himself.」
という印象深いことばが記されているという。
訳せば「自分よりも優れた人々を味方につけた男、
ここに眠る…」とでもなろうか。
鉄鋼王カーネギーは部下に力を委譲し、
褒めることで成長を促し、
そのエネルギーを「結果」と結びつけたのである。

我々の長所や欲求というものは、
我々が想像する以上に強く、心にはびこる。
だからこそ、それらを心の奥にしまい、
他人の長所や欲するものを考えようと提案しているのである。
この難題をうまく解くことができれば、
お世辞などはまったく無用になるのだそうだ。

嘘のない心からの賞賛を与えることができれば、
相手はそれを心の奥深くにしまいこんで、
終生忘れることはないだろう。
賛辞を与えた本人が忘れても、
受けた相手はいつまでも忘れないで慈しむであろう。

真理をついた言葉の力は今もあせない。
私の経験を思い出してみても、
「あの時褒められたこと」と、
「褒めてくれた人のためにもっとがんばりたいと思ったこと」を、
鮮やかに思い出すことができるからである。
そしてこれは私だけではなく、
世の中すべての人に当てはまるのだと思う。

人を動かすには、相手が望むことを考え、
相手の立場になって話す他はないのかもしれない。
もちろん、いつも簡単なわけではないが、
それは「人を動かすこと」に限ったわけではないのだから…。


     次回のトピック: 「人を動かす 3」


エクササイズ: ウォーキング 082/150


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