MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

人を動かす 5

2006年09月08日 | ビジネス

納得できるような、できないような…。

我々の周りには実にたくさんの人々が、
それぞれの人生を歩んでいる。
そしてそれぞれの人がそれぞれの話題をもって、
まわりの人と会話を行っているのだが、
少し冷静になるとおもしろいことに気づく。

きっと半分より多くの人に当てはまるのではないか。
「自分のことを話すのに必死で、
相手が何を言っているかを何も聞こうとしない人」である。
「人の話を最後まで聞けない人」も実に多い。
明日にでも、意識して観察していただきたいが、
終始、聞き手にまわることのできる人は実に少ない。

高い家賃を払って、店を借り、商品を上手に仕入れ、
人目をひくようにウインドウを飾り立て、
広告に多額の経費を使いながら、
よき聞き手としてのセンスに欠けた店員を
雇う経営者がいくらでもいる。

客の話の腰をおり、
客の言葉に逆らって怒らせるなど、
客を追い出すに等しいことをする店員を
平気で雇っているのだ。

カーネギーも上記のように指摘した上で、
以下3つの注意点をあげている。

  1. 客の話は初めから終わりまでしっかりと聞く。
  2. 話が終わったら、店員たちは客の立場にたって討論すべき。
    客に満足を与えないような商品を置いていること自体が
    問題である点に気づくべき。
  3. どうしたらよいのか、客にはっきりと聞く。

好ましい第一印象を与えられないのは、
多くの場合、注意深く相手に耳を傾けないからだ。
自分の言おうとすることばかり考えていて、
耳が留守になっている人が多い。
お偉い方はとかく話し上手よりも聞き上手な人を好くものだ。
しかし、聞き上手という才能は、
他の才能よりもはるかに得がたいもののようである。

人に嫌われたかったり、
軽蔑されたかったりしたら次の項目を守ればよい。

  1. 相手の話を決して長くは聞かないこと。
  2. 終始自分のことだけをしゃべること。
  3. 相手が話している間に何か意見があれば、
    すぐに相手の話をさえぎること。
  4. 相手はこちらよりも頭の回転が鈍いと考えること。

自分のことだけしか考えない人間は、
教養のない人間である。
たとえ、どれほど高い教育を受けていても、
教養が身につかない人間である。

コロンビア大学の総長ニコラスバトラーを引用して曰く、

話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。
興味を持たせるためには、まずこちらが興味を持たねばならない。
相手が喜んで答えるような質問をすることだ。
相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ。

あなたが話しをする相手は、
あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、
自分自身のことに対して持っているのである。
中国で百万人が餓死する大飢饉が起こっても、
当人にとっては、自分の歯痛の方がはるかに重大な事件なのだ。

私は自分自身が聞き手にまわっていることが多いと思う。
そしてそれは私の武器でもあると思うのだが、
今の世の中、「聞き手であり続けること」が必ずしも正しいとはいえないとも思う。
相手の話をうまく租借して、
自分の意見を明確に相手に伝えてこそ、
質の良いコミュニケーションが成立すると考えるのは、
決して私だけではないはずだ。

しかし、この租借して意見を伝えることが、
実に困難なプロセスなのであるから、
カーネギーの本を読んでも、
「はて、いったいどうしたものか…」というのが正直な気持ち。

きっとこれは死ぬまで悩み続ける人生の課題なのかもしれない…。


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1 コメント

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始めまして (mayu)
2006-09-10 21:21:49
半年以上前から拝見させて頂いています。

いつも面白い記事、楽しみにしています。



婚約中の彼が社費でMBA留学の勉強中なので、

「MBAって具体的にどんなことをするのだろう」と

internetで調べていてこのブログに出会いました。

過去の分から読ませて頂きましたが、kafsさんのブログを通じて、

彼がいつも話していることや悩んでいること、

少し理解できたように思います。



記事に関係ないコメントですみません。



kafusさんの考え方にはすごく共感しますし、

色々な事を教えてもらっています。



これからも楽しみにしています(^^)