ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

詩人ルネ・シャール

2019-06-27 00:12:22 | Weblog
放蕩息子の炬火(松明)

村八分にされた農場は 焼かれ
おまえは 雲よ その前をとおりすぎる

抵抗運動の雲
あれこれの洞窟に影さす雲よ
ねむる心をうながすものよ

『あるじのいない槌』ルネ・シャール



『引きつった平静さに』1952年 ルネ・シャール

私たちは最後の絶望と、なんにもならない希望の時代、
言いようもない時代に達している。慰め。これは窮境
(きゅうきょう)にあって、これから私たちの手が成し遂げ
ようと試みることが、おそらく大事なものになるという
ことだ。

*窮境=苦境 。70年近く前に現代の問題を指摘している。
*シャールはドイツ軍とのレジスタンス運動に参加しています。
*もし興味があるのでしたら、セリ・ポエティクⅢ ルネ・
シャールでAmazonで検索して下さい。割合、安価です。



これまでつねに贖われてきた世界は、私たちに逆らって、
とどめを刺されることになるのだろうか?人間のうちなる
時間を停めて、人間を催眠にかけ、その魂に孔をあける者
たちこそ犯罪者だ。

1952年ルネ・シャール『引きつった平静さに』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 編集の妙 戦後詩の賦活化 | トップ | ロックの歌詞 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事