ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

月の夜

2012-01-09 22:17:27 | Weblog
乾ききった空気に
月の雫が大気に滴る
満月は沈黙が破られ

多くが電話回線を通じて語られる

夜を凝視して
天空の輝きと
このひっそりとした地上に
遠く回線は繋がりながら
PCの画面で密かな楽しみを味わう

月光が甘く
狂気の振りをして
私の窓辺にやって来て

感情を浮遊させる
血の濃くなりだす
この月光に肌を晒していると
順次 体毛が銀色に染まり始める

月光を浴びきって
暗い銀盤で泳ぐ 
夢のように昏い

弱い光の雫が垂れてきて
乾いた大地に染み込んで

憑かれたように
幾つも穴を掘る
ライトを降ろす

まるで魂の入れ物のように

夜景の光に魂が集まり
瞬いている

乾いた空気が
カァンー カァーンと鳴って

満月の夜は
穴だらけだ

月光と夜景の灯が混じり合う場所では
コメント
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