前山ダム～女体山 遍路道トレッキング

　台風が過ぎ去った休日、朝早くに台風の片付けをし、久しぶりにトレッキングに出かける。女体山の中腹にある「太郎兵衛」で雨量観測が香川で最高だったということもあり、心配で様子を見ることに・・・
　8:17　前山「道の駅」を越えた広い場所に車を止め歩き出す。地元の方が台風の後片付けをしている。


前山ダム上流　水がすごい勢いで流れこんでいる

　来栖集落の辺りでも、地元のお年寄りが心配そうに見回りがてら散歩していた。すごい雨だったということだ。棚田の畦も崩れている。


8:25　いつもの神社を通過する


8:31　来栖渓谷　水の勢いがすごい


水が道路を流れている　向こうには進入禁止の表示


8:35　譲波休憩所　静かだ

　やまおやじの分岐で林道を外れ、登山道にいったん入る。


8:42　台風前に稲刈りを終えていた棚田


登山道脇にヒキガエル？の幼体


登山道の真ん中にニホンマムシ

　女体山方面でマムシを見るのは初めてだ。大雨の後は、比較的、道で見ることが多い。尾を立てて警戒していたが、棒でつついてもかみつくことはなかった。もうしばらくすると、マムシが一番危険な時期になる。危険な時期になると、棒でつつこうとすると、飛びついてかみつこうとする・・・

　この後は、足下に注意しながらで、ペースが自然と落ちる。仕方ないか・・・しばらくしてまた林道に出る。


8:50　道路が川の方へ崩れそうになっている

　この後、最終民家の手前から再び登山道へ入る。マムシに注意しながら足下を見ていると、向こうに白いものが見える。


キヌガサダケ　今朝開いたところ？　ラッキーだ


8:59　いつもの潰れかけの山小屋　草刈りをしてくれている

　ここで、イノシシに出会う。登山道脇で豚の鳴き声がして、様子をうかがうと、藪の中に走っていった。こちらに向かってきたら大変だ・・・


沢越え　水量が多いが、問題なく通れた

　この後は、太郎兵衛手前の峠を越え、9:10太郎兵衛館横の林道に出た。


9:10　カーブの所に山から水が流れ落ちる


9:15　第一登山口　横の沢の水量が多い

　滑りやすい登山道を中止しながら上る。左側の岩場にはイワタバコが見える。上りきったところで見上げると・・・


鉄の手すりの階段に水が溢れている　靴をぬらし通過する


9:24　第2登山口　道路に土砂が・・・

　最後の上り（標高100ｍ程度）を上っていく。ここから先は、大雨の影響はないようだ。


9:29　いったん展望が開ける


シコクママコナの花が旬を迎えている


9:40　登ってきた岩場を振り返り


9:43　女体山頂上直下の岩場に着く　駐車地点からは標高で600ｍ上がった

ここで高松平野が霞んでないのは久しぶりだ　岩場に座りしばし休憩する


9:50　大窪寺へ下りる林道に出る

　今日は、ここから林道を通って長尾谷、舟石、譲波、来栖と回ることにした。台風の大雨後の様子を見ながら下りていく。


9:51　切り立った岩場の間を通る林道　スタート

　この林道脇は植物が豊富だ。キンミズヒキ、ミズヒキ、シラヤギク、アカネ、フユイチゴ、オトコエシ、次々に花が出てくる。秋の七草でも、ヒヨドリバナ、クズ、ススキ、ハギ（マルバハギ）、カワラナデシコと5種、花が見られた。植物を楽しみながら標高700ｍを越える山上林道を歩いていく。


キブシの実　まだ熟さない


ヌルデの実


10:05　大窪寺の背後の山と阿讃の山　今日はよく見える


10:09　2km近く歩いて、この分岐を通過する


オトコエシ　上手く写真に撮れない


ミヤマウズラ　１株だけ見えた　

　少し下り始めると、台風大雨の爪痕が見え出す。


10:20　ガードレールの下　改修補強工事が必要だ


10:22　ここもだろう


10:41　土砂が道路に流れ出ている　道路もぼこぼこ


10:44　門入ダム（寒川方面）への分岐を過ぎ


10:47　棚田への進入口の橋が流れている

　この奥には、民家（住んでいるかどうか分からないが、棚田の持ち主の方の家がある）と棚田があり、この橋がないと車が通れず困るだろう。大雨のすごさが、目に浮かぶ。


林道横のイワタバコは満開


10:57　舟石の屋敷跡の辺り　道路が冠水している


11:00　やまおやじの分岐に戻る


キバナガンクビソウ　


ゲンノショウコ
　
　来栖まで下りてくると、時々お会いする古老の方が川で作業されていた。崩れかけた石を積み直しているそうだ。少し話をして分かれた。


川の中を覗くと岩の上に大きなトノサマガエル（♀）


道ばたの葉っぱにはゴマダラチョウ

　台風の中を、生き抜いた生き物たちの力強さを感じる。
　
　この後、11:28車に戻った。3時間10分、約12ｋｍのトレッキングだった。

　このルートを歩かれるお遍路さんは、道の状態が非常に悪いので十分に注意する必要があると思う。マムシやイノシシにも注意してほしい。