さぬき 里山 自然探訪&トレッキング

香川を中心とした里山の自然探訪と四国の山のトレッキングの記録です。

貝の股~細井三角点~阿波竜王~東浅木原トレッキング

2013年04月29日 | トレッキング 阿讃の山
 先週に続けてトレッキングへ、午前中の予定で出かけることにした。

 日の出が早くなっているので、家を5時半には出て車を走らせる。菅沢から塩江に下りると、気温は7度。まだ少し朝が冷えこむ。

 6:17 標高が500m近い、2週間前と同じ場所から歩き出す。今日は、細井三角点の尾根を歩き、細井集落まで下って、阿波竜王へと上り返し、東浅木原へと下る予定だ。

 しばらく車道を歩き、鷹山作業道に入る。フキの花、スミレの類、斜面にはヤマルリソウが目に付く。岩場からは、タゴガエルの鳴き声が聞こえる。



6:19 先週歩いた水ケ本三角点から続く鉄塔尾根を振り返る


6:27 満開のヤマザクラの向こうに竜王


6:31 ちょうど良い頃合いのイタドリがたくさん

 作業道が終わり、沢沿いの道に入る。



6:39 貝の股川上流の沢から山の斜面に取り付く

 スギの枯れ枝が積もった急登を上がる。


7:05 標高900mを越えてヒノキ林の上の開けた場所に出る


展望が良い 982m尾根から続く雨島尾根 

 展望を楽しんだ後、少し上って尾根に出て、歩きやすい尾根道になる。


7:10 歩きやすい遊歩道?を細井三角点に向けてペースをあげて歩く

 1年前に初めて歩いたこの尾根、この1年で季節を変え何度歩いたただろう。かなり歩きなれた尾根道になっている。

 ユキザサの蕾、ヤブレガサやチゴユリ、イチヤクソウ、シャクナゲも時々見える。この尾根でなんといっても目立つのは・・・


大群生のミヤマシキミ ちょうど花が満開

 場所によっては、足の踏み場のないほどミヤマシキミが群生する。その花の香りが漂っている。



7:30 和泉層の砂岩が恐竜の背骨のように出る尾根

 和泉層が傾斜しているので、阿讃の山の尾根では、このような場所によく出会う。

 7:34 細井四等三角点を踏み、すぐに引き返して、 


7:36 ここから細井集落への下山道に入る

 ピンクリボンに従い、モウソウチク林の手前から南へ曲がり、杉林を抜ける。



花はまだのサワルリソウ 去年より遅い?

 地図にある林道まで下り、南に伸びる登山道へ入る。昨年の秋、キャンプ場からの登山道2合目付近に合流した古道を進むつもりだった。



ギンリョウソウが顔を出し始めた

 昨年も、4月29日に雨島周辺で顔を出し始めていたと思うので、ほぼ同じ時期だ。このギンリョウソウも雨がほしいだろう。今日歩いたルートで見たのは、ここだけだった。

 この後、昨年秋に進んだ道のさらに上に伸びる踏み跡が目に入り、スギ林の中へ入り登っていく。足下には、タンナトリカブトやアケボノソウの葉が広がっている。


ニリンソウの葉が広がってきた

 ニリンソウは、竜王キャンプ場からの登山道に群生しているので、ここで見られてもおかしくない。

 時々、バラ科の「いばら」が登山道を塞いでいるが、はっきりした踏み跡のある登山道を進む。

 やがて、

 
8:18 今朝、最初に上がっ細井尾根の近くに出た

 讃岐竜王がすぐ向こうに見える。



ツクバネソウ 大滝山で見て以来


8:30 讃岐竜王から阿波竜王へと繋がる遊歩道に出る

 新緑で気持ちの良い道を歩き、


8:41 阿波竜王山頂に着く 電波塔と竜王社方面

 しばらく休み、今日も竜王社方面へ足を延ばす。ブナ?の芽吹きは始まっているだろうか。芽吹きを見て、ブナかどうか確かめたい。


8:52 斜面の下から竜王社とスギの大木を見上げる

スギの横にある大きな木、ナラ類と思っていたが、膨らんだ芽を見ると、どうもハリギリのようだ。


斜面では群生するニシノヤマタイミンガサが葉を広げた


9:48 見上げたブナと思われる木の芽吹きはまだ

 ブナと思われる木の奥の林に入っていく。日がさしこみ明るい。


林の中に少し入るとコケリンドウの花があちこちに・・・


花が終わったケスハマソウの葉 この時期の葉が美しい

 林から出て、車道を戻っていると、何か林の中を走っている。鳥?と思ったが、少し背が高い。ヤマドリにしては小さい・・・

 よく見ると、何とニホンリスだ。香川で初めて出会う。前回、松ぼっくりのエビフライを見つけていたので、いるとは思っていたが、出会えるとは・・・


ズーム・トリミングしてこの程度にしか見えない



龍神の池 2週間前よりおたまじゃくしがたくさん

 6月にはたくさんの子ガエルが上陸するだろう。


9:08 稜線分岐の地蔵まで戻り、ここから下る


9:10 下りながら見える細井三角点尾根

 川奥への分岐を過ぎ、雨島へと続く小さなこぶが続く尾根を歩く。ツツドリが尾根沿いに移動しているのか、鳴き声がついてくる。


コバノミツバツツジの花を見上げる


こちらはナナカマドの類か?


9:32 930mこぶで少し休憩 982m尾根と枯れ松

 相変わらず倒れたままの石仏を見て、982m尾根を東側で巻くトラバース道に入る。


クロフネサイシンの花が咲いていた

 阿波竜王の山頂付近のクロフネサイシンは、葉が出たところだったが、ここでは花を咲かせていた。




9:53 イイギリの谷でイイギリの大木を見上げる 芽ぶきはまだ


たくさんの木々の葉が広がり始めた 美しい新緑


ヤマシャクヤクやユキザサも来週に咲きそうだ

 途中から、今日も2週間前と同じように、ヒノキ林の急斜面尾根を下る。シャクナゲの木が残る古道跡まで下り、少し左に巻いて谷へ下りる。

 今日は、最後の下りで失敗・・・2回崩れる斜面に足をとられ、転倒滑落する。幸い大けがをせずに済んだが、もうこのルートを歩くのは止めよう。


10:08 谷の上部から足元に気を付けながら下り始める


そこら中に満開のイワボタンの類が


上を見上げるとイイギリの木がたくさん

 下りた谷を、岩に気をつけながらゆっくり下る。2週間前に残っていたユキワリイチゲの花はもうない。同じく、ハシリドコロの花も終わり、実になり始めている。


10:17 新緑の斜面を見上げる 静かな森林浴

 10:51 東浅木原の民家まで下りた。今日は、一眼レフを持っているので花の写真をたくさん撮った。

 いつものコンデジではなかなか撮れない、



ムラサキケマンも


フウロケマンもきれい撮れた


双子の?ユキモチソウ 今日もたくさん見た

 11:07 車に戻る。4時間50分、約16000歩のトレッキングだった。




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