家にいながら、まるでお出かけしたように過ごす。

お花を見る。（いつも生花を飾っている）

体重計にのって、シャワーを浴びる。

ワンピースを着る。（または、おしゃれな上下を着る）

アクセサリーと時計、香水をつける。

朝食に、紅茶をブランドのティーカップとポットで主人と頂く。

お化粧をして、ブラーボを動かし、ベッドメイキングして布団乾燥機をかける。食洗器に食器を入れる。

洗濯のある日は、洗濯をするが、しわになってほしくないものやバスタオル以外は、乾燥機にかけてしまう。晴れていてもそうする。干す行為が、お出かけモードではない。

少し、事務仕事や、書類の整理、連絡などの仕事をする。

というのが、ルーティーンだ。これは、本当にそうしている。よく、今日はお出かけですか？とか聞かれる。
ある時も、業者さんに

「今から、おでかけですよね？お忙しい時にすみません。」

と言われたので、

「いいえ、家にいます。散歩ぐらい行くかも・・。」

と言うと、

「朝から、その格好ですか？」

と言われたことがある。別に、ドレスを着ていた訳ではないのにだ。

主人は、遅番が多いので、ロイヤルコペンハーゲンのワンプレートでお昼を食べ、コーヒーを頂く。（前にも書いたが、食器がそれしかないので）簡単なお弁当を曲げわっぱに入れて、ミカンと渡す。変なお弁当箱より、何入れても美味しく見える。

単純で、ワンパターンだが、これが私が、お勤めを辞めてからの生活だ。もちろん、合間合間に仕事をして、電話がかかってきたり、夕方、教室に寄ったりはする。しかし、家でも出かけているふりをするのだ。

違う部屋で、本を読んだり、お茶を飲んだりする。今は、寒いが階段や、洗面所、バルコニー、ベッドの上、主人の書斎に入って、別の空間を体験する。これやってみてもいいと思う。別に、リビングでいなくてもいいと思う。

ニュートンは、のんびりとリンゴの木を見ていた。
アルキメデスもお風呂に入っていた。

「エウレカ！」

家にいる間に、発見をしたらいいと思う。