久しぶりに創作物に触れて泣いた
これが、keyの麻枝准さんのシナリオ…
シナリオのベースとしては、あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない
あの花が友情を基礎として描いたものなら、今回のシナリオは恋を基礎にして描いたものだった
しかし、おしむらくは圧倒的な尺不足
これは本来、エンジェルビーツのセカンドビート?
2作目の目玉とかに持ってくるはずであろうシナリオだったのは間違いない
コンシューマゲームシナリオなら、5時間くらいの尺でみっちり描写しただろう
しかし、ソシャゲのカジュアルさコンパクトさに収めるために
どうしても、濃密なストーリーだったものであろうものがダイジェスト構成で描かれている
ソシャゲならではの会話文偏重でシナリオが進むために地の文もほぼなく
キャラの心理描写、シナリオの流れは読み手の想像によって補完される
読み手の補完により自分だけの物語として完成させる作りは悪くなく、むしろ好きだが
いかんせん読み手へ補完を委ねすぎている部分もある
しかし、ソシャゲのコンパクトさにシナリオを収めた部分が少し気にはなったが
それを補ってあまりあるシナリオの良さに驚いた
このようなシナリオを見ると、つくづく葬儀というのは死者を弔い
死者の魂を送ることがメインなのではなく
残された人たちが心に整理をつける為の儀式なのだなと思い至る
葬式の捉え方は人によって異なるだろうが、自分としては葬式は死者の為ではなく生者の為に行うものだと感じている
しかし、過ぎ去っていく過去に停滞し続けるしかできないみゆき
移りゆく未来に逆行するように停滞に縋る新之助
互いに一方通行な思いがあるだけで、心が交わることなく
互いが互いに感情に整理をつけて、数十年越しに決別し
互いの新しい生(未来)へと歩んでいくエンディングが、咲き振るうコスモスの美しさも相まって尊いものに感じた
というか、やはりだーまえのシナリオには男キャラが必須なのでは?
とも感じる
一度読み手の好感度を意図的に下げてから、好感度を上げまくる新之助のカッコ良さよ
エンジェルビーツも、理不尽や不幸に対して音無や日向?だったかが熱く叫ぶから
それがいっきに泣き展開への導火線に火がつき一気にワーっと感情を押し寄せるように演出できる
ルカも男らしい主人公ではあるが、やはり女性であるために
力強さが足りない
key作品はヒロインよりむしろ男主人公や男サブキャラの方が人気とはよく聞くが
エロゲ、というかギャルゲーにおいて
男キャラが熱く人気が出るのは名作の証なんだろう
ゆゆゆパチはスロに比べると微妙だったけど、それでも貴重な供給だったんですが、、、
パチンコ業界の規模収縮がコロナから始まった不景気で拍車がかかったような
2000から3000円くらいの低価格になるのかな?
移植だから途中で頓挫することはないとは思いますが、いつまで経っても二巻が発売されないエンジェルビーツみたいな事にはならないでほしい、、、