最近、アニメをほとんど見なくなった
これまで生きてきてたくさんのアニメを見てきて、心が麻痺してきたというか
パターンが読めてしまうというか
目新しさはなく、感動もなく
というのも、世にあるアニメは年間で数百本作られることに起因して
過激な言葉を使って悪いが、粗悪品が濫造されるあまり
たくさんの量産型ハンコアニメが作られるあまり
言い方悪いが見る価値がないものばかりだと考えるようになってしまったからだ
というのも、なろう系アニメの大半がそれで
正直な話、なろう系またはそれに準じる製作傾向のアニメはたいていが面白くない
なお、唯一面白いと感じたのはリゼロ 一期のみ
2期は尺不足による描写不足で楽しめなかった
慎重勇者も楽しめたけど、アニメ作品として見ると完成度はあまり高くない
最近、アニメを見るのに疲れたこともあって
前のクールのアニメは結局一つも最終話まで見なかった
前置きが長くなりましたが
そんな心が摩耗しているなか
出会った、推しの子というアニメ
めっっっっっちゃくちゃ面白い!!!
というかアニメ見て久しぶりに泣いた、、、
アニメ見て泣くのは思い出せる限りだと
プラスティック・メモリーズ
勇者であるシリーズ
リゼロ 一期
fate HF
鬼滅の刃
くらいかなぁ
たぶんこの倍は作品あったとは思うけど、思い出せないということは
心にクサビとしてうちこまれなかったということ
結構な著名人が
(オリジナル)アニメの寿命は3年と語りますが
まさにソレ
昨今はアニメも大量消費型社会すぎて、コンテンツが洪水を起こしている
ゆえに、凡百のアニメは3年も経てば忘却の彼方へ
3年前に好きだったアニメ
好きだったヒロイン
覚えていますか?
それに気づいてからはイナゴのように流行りのアニメを見まくることはもうやめました
本質に気づいた
結局、アニメならなんでもいいのだと
少しガワが違うだけで、中身はお決まり
キャラのデザインと演じる声優と、物語が多少違うだけ
そういう空虚さに気づいたから
最近は一年に数本しかアニメを見れていません
去年の傑作はリコリス・リコイル
しょうじき、それ以外は誇張するともはや思い出せないレベル
生涯好きな作品は勇者であるシリーズだったり、奈須きのこの関与するfate だったり
もうコレと決めた作品だけ追うのでいいかなと
そんな、擦れた自称アニメ評論家の心の琴線にビビッときたのが
この、推しの子というアニメ
実は漫画を確か、試し読みとかで1話読んだ記憶がある
その当時から面白い漫画だなと
着眼点がすごいなと感じていた
このアニメの凄いところが
原作愛に満ちていて、原作を昇華する形でアニメ化がなされているところ
チェンソーマンに足りていなかった要素がこれなんだよなぁ、、、と
チェンソーマン漫画は面白いんだけど
アニメは予算たくさん使ってハイカロリーで映像化しただけっていうね
原作愛
これが、漫画をアニメ化する上で成功に必要不可欠な要素
鬼滅の刃ってなにが凄いかっていうと、原作を読み込みスタッフ一人一人が愛と独自解釈を持ってアニメ化しているところ
これは凄いと感じたのが、鬼滅の炭治郎は訓練の結果手がゴツゴツしていて少年のそれではない、と原作漫画の序盤の方で描かれてるんだけど
アニメで手をアップにして描く際は
必ずゴツゴツした手。として描いている部分
デザインを描くにあたって、基本骨子が定められていて
ブレることがない
こういう細やかな要素の積み重なりが
作品に対して奥行き。立体感を生じさせ
そこに息づく世界観に繋がる
愛とこだわり、原作者やファンの思想とズレることのない解釈
目線合わせがピタっと合うからこそブレずに
漫画の面白さを再現して、それにとどまらず
アニメならではの面白さも組み合わせて表現していく
原作愛と解釈のもと、昇華できた作品に
少し前のものになるが「やがて君になる」を上げるが
アレも素晴らしかった
アニメ、推しの子にはそういった
理想的な漫画のアニメ化、という要素が1話を見てひしひしと感じ取れた
アニメを見て心が動いたのは久しぶりなので、これまた久しぶりにアニメ感想記事を書いてます
以下、雑感
まず、泣ける
1話ラストで泣いた
自分の感情でなにがホンモノなのかわからない
他人に無関心、自身にすら無関心
愛を知らず、愛を与えられず(と本人は錯覚していた)
空虚だったアイが
我が子2人に「愛している」と初めて伝えた時に
その言葉に偽りがない本心だったことに気づいて涙したシーンが最高に良かった
人生の命題だと思う
果たして自分は、何のために生まれたのか
アイにとってそれは、誰かを愛してみる。ことだった
自分の死に際ではあったが、最後に自分は誰かを愛しることが出来ていたのだ
と、理解して逝く
不幸で悲惨なものではあるけど、アイにとってその最期は報われるものだった
この一連のラストシーンを描くにあたっての、アニメスタッフの表現力の高さよ
このアニメは、作品テーマにもあるアイドル業界の光と闇
ひいては、人間の光と闇。綺麗な部分と醜い部分
というものを対比強調して描いている
輝かしい場面ではとびきり綺麗にポップに
陰鬱な場面ではどんよりダークに
アイが死ぬシーン、主人公が復讐に燃えるシーン
アイが最初に歌い出すシーン、ルビーがダンスの楽しさに目覚めるシーン
描き分けが秀逸である
業界の裏側を隠さずに描くことにより、人間という生き物のエゴがテーマとなり
ウソではないホンモノのドラマが描ける
娯楽作品というエンタメで味付けしてポップに描くからこそ、胸焼けはせずに
ダークさもスパイス感覚で享受できる
1話目が90分という異例の展開で
おいおい、なんだこれは
と面食らうも、いざ見始めると90分が光速で過ぎ去った推しの子
プロローグの起承転結からラストシーンに至るまでの伏線の描き
ルビーのドラマの前振りもばっちり
とにかく完成度が高く、楽しめたアニメ
今期の期待ナンバーワン作品です
おそらく、今年で1番面白いアニメになると予想
個人的にこういうアニメは大好き
今期はまだ数本しか見てませんが、大半が量産型ハンコアニメ
継続視聴できなさそう
地獄楽が飛び抜けて面白いなぁと思ってたくらいでしたが
推しの子
正直飛び抜けるどころか次元が違ってました
最終回まで見れるアニメだと感じました
個人的には製作スタジオの動画工房の名前も懐かしく、一昔前の未確認で進行形というアニメもそうだったのですが、急にヌルっと動く動きが所々入る所がとても可愛いです。
読んでいてプラスティック・メモリーズに触れているのを見て思い出したのですが、今期のおとなりに銀河というアニメはたきゆさんは観たことはありますか?
原作を多少読んでいるので先の展開は知っているのですが、脇道にそれない純粋なラブコメ枠ということで、自分はプラメモを視聴していた当時を懐かしみながらのんびり視聴しています。何年前でしたっけ…
特別な特徴があるアニメでは無いとは思うのですが、勝手ながらおススメさせてください。
コメント失礼しました。
プラメモはあまりヒットしませんでしたが、個人的には名作かなと思います
男主人公だけでなく、女ヒロインの心理もキチンと描くココロの物語
アニメ、五等分の花嫁が放送された時期くらいから変わっていったようには思いますが
一時期のラブコメは男主人公本位
ヒロインは都合の良いキャラクター
って感じで、作者と視聴者のエゴや欲望が渦巻くだけのラブコメが多かった印象です
主にラノベ原作のエロ系ラブコメ
・「薫が足手纏いでうざい。『抜刀斎に戻らないと刃衛に勝てない』から剣心は覚悟を決めて一人で戦おうとしてるのに、独りぼっちが嫌ってだけで勝手についてきて、みすみす刃衛に攫われて余計な手間増やしやがって。剣心に迷惑かけるだけなのが分からんのか?」
・「弥彦と左之助要る?いなくても物語は進むだろ」
薫は剣心が「冷酷な人斬り抜刀斎」になった時、「人の心を持った流浪人の緋村剣心」に戻してくれるという意味で欠かせないキャラだし、弥彦は少年漫画には欠かせない「成長する少年」。左之助は「剣心と対等に向き合える親友」という役回り。彼らの重要性が理解できない人が多いのが悲しい。
自分が世界の中心。脇役は自分をマンセーするだけのキャラ
気持ちよく物語が進まないと拒否反応
こんな感じの若い子が多い気がする
挫折や後悔、苦悩は現実に満ちているから
その逃避としてアニメがあるのに、逃避先のアニメでも自分の思い通りに気持ちよくならない展開は
見ていてつまらない
これなんだと思います