きさらがやたらシュウとの生活を写真に残して SNSにアップしているのは、いつか消える記憶をデータに残しておきたいという想いもあるのだろうなと
シュウに感情の起伏がないように描いているのは、記憶を代償にしていることにより生活を送るのにも困難なほどに記憶が虫食いになっている事を示唆するための描写なのかもしれない
虫食いだらけの記憶と共に生活をするには、曖昧にやり過ごしながら日々を送るしかない
4話目まで見ての判断だけど、このアニメは割と重要な描写を「あえて?」さらっと描写してそれが後続の展開に響いてくるような演出が多い
きさらによるあやのへのシュウの記憶のネタバラシをするのはきさらなりのフェアを貫いてのものだろう
だけど、シュウに対してのスタンスが真逆なのは面白い
大切な人だからこそ、危険な目には合わせずに守りたいのか
大切な人だからこそ、危険な目に合わせてでも望みを叶えてやりたいのか
このアニメはまだシュウの家族を奪った悪魔の事件の顛末ときさらとシュウの出会い
そもそもきさらという悪魔の実体が明らかにされていない
それらが明かされてからだと、それまでの描写に対するイメージもまた違った受け取り方になるだろう
シュウときさらの出会いと二人の関係性が明らかになってから面白さに拍車はかかりそう
現状だときさらとあやののダブルヒロインだけど、あやのはシュウの記憶の欠落でたぶん途中退場
あやのへの記憶を全て失った後も、未練だったり執着がまだシュウにはありそうだけども
このアニメのテーマとして、「未練」「執着」がある気はする
そのテーマに引きずられて4話のマフィアの彼女だったり、2話の市長暗殺を狙った復讐だったりが起きたり
恋愛ドラマとしてはきさらとあやののドロドロが見れそうなので、ドロドロに期待
いやドロドロというか、人間関係の描写をリアル寄りに描いているだけ
それが結果的にドロドロになってしまう
つまり、人間ってドロドロした生き物だよねっていう
例えば、他のアニメだと記号として扱ったりネタとしてサラッと扱ったりする展開に踏み込んで描いたり、めんどくさいからあえて触れない描写も逃げずに描いてる
あまりくどく描写しても美少女動物園とか、異世界ハーレムものとか
とにかく脳死で視聴者を喜ばせるために作られたアニメを好む層には、このアニメは響かないのでは?
アニメだから、と他の作品だと省略されがちな部分も描写している点は好印象
ことシュウ、きさら、あやのの恋愛描写についてはアニメというより実写ドラマや映画っぽい作りに感じる
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