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『きまぐれ星のメモ』 星新一

2025年06月21日 21時23分56秒 | ■読書
星新一のエッセイ集『きまぐれ星のメモ』を読みました。
星新一の作品は、4月に読んだ『妖精配給会社』以来ですね。

-----story-------------
ショート・ショートの神様、頭の中を大公開!
日本にショート・ショートを定着させた星新一が、10年間に書き綴った100編余りのエッセイを収録。
創作過程のこと、子供の頃の思い出――。
簡潔な文章でひねりの効いた内容が語られる名エッセイ集、待望の復刊!
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星新一が作家になって最初の10年間(1957年(昭和32年)~1967年(昭和42年))に描かれたエッセイを収録して、1968年(昭和43年)に刊行された作品です。

 ■1 生活する
 ■2 仕事場
 ■3 旅をする
 ■4 あれこれ考える
 ■5 味わう
 ■6 ちょっと頭に浮かぶ
 ■7 思い出
 ■あとがき論
 ■解説 大森望

締切りが迫ると、ひとつの発想を得るためだけに、8時間ほど書斎にとじこもる……無から有をうみだすインスピレーションなど、そうつごうよく簡単にわいてくるわけがないー(『創作の経路』より)、、、

ショートショートの神様は、ふだん何を考えて、どのようにアイディアを膨らませているのか? 海外旅行で見聞きしたことから子供の頃の思い出、『あとがき論』まで、10年間かけて書きつづった100篇あまりを収録した名エッセイ集。

星新一といえばショート・ショートの神様……というイメージが印象的なのですが、エッセイの名手でもあったんですねー 知的でありながら、皮肉とユーモアを巧く織り込んだバランスの良いエッセイを愉しめました、、、

何もないところから物語を創作することの大変さを改めて感じたし、物事の見方や捉え方についてはヒントになる部分がありましたね……女性観等、一部、今の時代とは合わない考え方もありましたが、その辺りも含め、昭和という時代を懐かしく感じながら読みました。

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