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『十一番目の戒律』 ジェフリー・アーチャー(著),永井淳(翻訳)

2020年12月07日 21時42分00秒 | ■読書
イギリスの政治家・作家「ジェフリー・アーチャー」の長篇ミステリ作品『十一番目の戒律(原題:The Eleventh Commandment)』を読みました。


百万ドルをとり返せ!に続き「ジェフリー・アーチャー」の作品です。

-----story-------------
CIAの天才的暗殺者「コナー」は、南米での任務を終えた後、大統領から直々の電話を受けて再び不可能な任務に挑むことになった。
ロシアに入国し、次期大統領候補の命を狙うのだ。
しかし彼の周囲には周到に仕組まれた幾重もの罠が…。
天才的暗殺者はCIAの第11戒(汝、正体を現すなかれ)を守れるのか。
CIAとロシア・マフィアの実体が描かれていると大評判の、サスペンス長編。
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1998年(平成10年)に発表された作品、、、

CIAの非合法工作員を主人公に据えて、ロシアマフィアやCIA、ロシアとアメリカの大統領まで巻き込んだスケールの大きなポリティカル・スリラー… 本格推理モノの要素もあり、面白かったですねー

 ■第一部 チーム・プレイヤー
 ■第二部 一匹狼
 ■第三部 雇われた殺し屋
 ■第四部 生者と死者
 ■解説 永井淳


主人公の「コナー・フィッツジェラルド」に思いっ切り感情移入しながら読みました… 用意周到で冷徹で冷静なスナイパーでシークレットサービスやFBIの面々からも尊敬される存在ある一方で、プライベートでは家族愛に満ちた温かい心を持つ優しい夫(父親)というギャップが良かった、、、

決して仲間を裏切らない生き方にも共感するんですよねー そんな男だからこそ、ベトナム戦争従軍時の上司で前CIA副長官「クリス・ジャクソン」も命を懸けて、「コナー」を助けようとするんですよね。

CIA長官「ヘレン・デクスター」とロシア大統領「ヴィクトル・ゼリムスキー」のわかりやすい悪役キャラも印象的… 彼らのお蔭で「コナー」の素晴らしさが際立っていましたね、、、

大統領暗殺が失敗… ケガを負った「コナー」の運命は!? 意外(予想の範囲内?)の終盤の展開も愉しめました。

ハラハラドキドキの展開だけでなく、泣かせどころもあり、主人公や脇役もきっちり活かした素晴らしいドラマに仕上がっていましたね… 「フレデリック・フォーサイス」作品っぽさを感じさせる作品でした、、、

500ページを超える大作でしたが、飽きることなく愉しめました… 久しぶりにページを捲る手が止まらない作品でした。


以下、主な登場人物です。

「コナー・フィッツジェラルド」
 CIAの天才的暗殺者

「トム・ローレンス」
 アメリカ大統領

「ラリー・ハリントン」
 アメリカ国務長官

「アンディ・ロイド」
 大統領首席補佐官

「ヘレン・デクスター」
 CIA長官

「ニック・グーテンバーグ」
 CIA副長官

「ヴィクトル・ゼリムスキー」
 次期ロシア大統領候補者

「クリス・ジャクソン」
 前CIA副長官

「ツァー」
 ロシア・マフィアの大ボス

「アレクセイ・ロマノフ」
 ツァーの息子

「ヴラディミール・ボルチェンコフ」
 サンクト・ペテルブルグの警察署長

「マギー・フィッツジェラルド」
 コナーの最愛の妻

「タラ・フィッツジェラルド」
 コナーとマギーの一人娘

「スチュアート・マッケンジー」
 タラの婚約者。オーストラリアの弁護士

「ジョーン・ベネット」
 コナーの秘書


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