「池井戸潤」の長篇ミステリ作品『架空通貨(原題:M1)』を読みました。

『銀行総務特命』に続き「池井戸潤」作品です。
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街は暗黒の企業に呑み込まれた!
女子高生「麻紀」の父が経営する会社が破綻した――。
かつて商社マンだった社会科教師の「辛島」は、その真相を確かめるべく「麻紀」とともに動き出した。
やがて、2人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。
「江戸川乱歩賞」受賞第1作『M1』を改題
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2000年(平成12年)に発表された「池井戸潤」の第二長篇… 『果つる底なき』で「江戸川乱歩賞」受賞後プロ作家としては初の長篇となる書下ろし作品、、、
企業小説の一種になるのかな… 金融関係のネタをしっかり仕込んだ独特の作風で、金融ミステリとか、金融スリラーとか、そんなジャンル名がぴったりの感じの作品でした。
■第一章 霧
■第二章 黒い町
■第三章 軌道道(きどうみち)
■第四章 破綻
■第五章 期限の利益
■第六章 オルゴール
■解説 杉江松恋
元商社マンで信用調査部に籍を置いていた「辛島武史」は、自社のリストラ方針に嫌気がさして退職し、現在は私立高校の社会科教師として奉職している… ある夜、彼が副担任を務めるクラスの「黒沢麻紀」という生徒が、「辛島」のマンションを訪ねてきた、、、
「辛島」はその態度に不信の念を抱くが、翌日、彼は「麻紀」の父が経営する黒沢金属工業が第一回目の不渡りを出し、そのため「麻紀」の転校届が提出されたことを知る… 翌月の決済日には第二回目の不渡りが出て会社が倒産することは間違いなく、「麻紀」の家族は多額の借金を抱えることになる。
「黒沢家」を訪ねた「辛島」は、「麻紀」が会社をすくうために田神亜鉛という会社を単身訪問しようとしていることを知る… 田神亜鉛から黒沢金属工業に押し付けられた社債7千万円の期前償還が実現すれば、会社は倒産を免れるからだ、、、
教え子の直向きな思いに打たれた「辛島」は、「麻紀」の後を追い、東京から400km離れた田神町を目指すことにする… 田神町――、田神亜鉛の関連需要が町の経済を左右する、事実上の田神亜鉛の城下町である。
亜鉛産業一色に塗りつぶされた黒い町の人々の挙動は「辛島」の胸中に疑念を呼び覚ます… 田神亜鉛の社長「安房正純」が田神町を支配している手段は通称「田神札」と呼ばれている私製通貨だった、、、
田神亜鉛の関連企業や、その下請企業のみならず、彼らが利用する飲食店、商店、そして一般住民までが「田神札」という架空通貨に苦しめられており、町は失意と絶望のどん底に陥っていた… この「田神札」を巡り、南米のダミー会社を利用したコンサルタントの「加賀」と暴力団によるマネーロンダリング、黒沢金属工業を買収することになる幽霊企業、融資を回収しようとする金融機関等の様々な思惑が交差する中、遂に田神町に巣食っていた闇が爆発する事態が発生する。
黒沢金属工業の破綻は防げるのか?「加賀」の真の目的は?そして、田神亜鉛に支配されている田神町の運命は? やや、現実離れした設定ではあるものの、ミステリとして愉しめる展開でしたね… そして、知的興奮が刺激される一冊でした、、、
お金のことについて、こんなに考えさせらえた作品は初めてですね… お金って、貨幣って、何なんだろう、自分にとって必要なモノって、何なんだろう って、結論は出ないけど、考えさせられましたね。
「池井戸潤」作品… 面白いなぁ、、、
次も「池井戸潤」作品を読んでみようかな。

『銀行総務特命』に続き「池井戸潤」作品です。
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街は暗黒の企業に呑み込まれた!
女子高生「麻紀」の父が経営する会社が破綻した――。
かつて商社マンだった社会科教師の「辛島」は、その真相を確かめるべく「麻紀」とともに動き出した。
やがて、2人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。
「江戸川乱歩賞」受賞第1作『M1』を改題
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2000年(平成12年)に発表された「池井戸潤」の第二長篇… 『果つる底なき』で「江戸川乱歩賞」受賞後プロ作家としては初の長篇となる書下ろし作品、、、
企業小説の一種になるのかな… 金融関係のネタをしっかり仕込んだ独特の作風で、金融ミステリとか、金融スリラーとか、そんなジャンル名がぴったりの感じの作品でした。
■第一章 霧
■第二章 黒い町
■第三章 軌道道(きどうみち)
■第四章 破綻
■第五章 期限の利益
■第六章 オルゴール
■解説 杉江松恋
元商社マンで信用調査部に籍を置いていた「辛島武史」は、自社のリストラ方針に嫌気がさして退職し、現在は私立高校の社会科教師として奉職している… ある夜、彼が副担任を務めるクラスの「黒沢麻紀」という生徒が、「辛島」のマンションを訪ねてきた、、、
「辛島」はその態度に不信の念を抱くが、翌日、彼は「麻紀」の父が経営する黒沢金属工業が第一回目の不渡りを出し、そのため「麻紀」の転校届が提出されたことを知る… 翌月の決済日には第二回目の不渡りが出て会社が倒産することは間違いなく、「麻紀」の家族は多額の借金を抱えることになる。
「黒沢家」を訪ねた「辛島」は、「麻紀」が会社をすくうために田神亜鉛という会社を単身訪問しようとしていることを知る… 田神亜鉛から黒沢金属工業に押し付けられた社債7千万円の期前償還が実現すれば、会社は倒産を免れるからだ、、、
教え子の直向きな思いに打たれた「辛島」は、「麻紀」の後を追い、東京から400km離れた田神町を目指すことにする… 田神町――、田神亜鉛の関連需要が町の経済を左右する、事実上の田神亜鉛の城下町である。
亜鉛産業一色に塗りつぶされた黒い町の人々の挙動は「辛島」の胸中に疑念を呼び覚ます… 田神亜鉛の社長「安房正純」が田神町を支配している手段は通称「田神札」と呼ばれている私製通貨だった、、、
田神亜鉛の関連企業や、その下請企業のみならず、彼らが利用する飲食店、商店、そして一般住民までが「田神札」という架空通貨に苦しめられており、町は失意と絶望のどん底に陥っていた… この「田神札」を巡り、南米のダミー会社を利用したコンサルタントの「加賀」と暴力団によるマネーロンダリング、黒沢金属工業を買収することになる幽霊企業、融資を回収しようとする金融機関等の様々な思惑が交差する中、遂に田神町に巣食っていた闇が爆発する事態が発生する。
黒沢金属工業の破綻は防げるのか?「加賀」の真の目的は?そして、田神亜鉛に支配されている田神町の運命は? やや、現実離れした設定ではあるものの、ミステリとして愉しめる展開でしたね… そして、知的興奮が刺激される一冊でした、、、
お金のことについて、こんなに考えさせらえた作品は初めてですね… お金って、貨幣って、何なんだろう、自分にとって必要なモノって、何なんだろう って、結論は出ないけど、考えさせられましたね。
「池井戸潤」作品… 面白いなぁ、、、
次も「池井戸潤」作品を読んでみようかな。
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