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『孔雀狂想曲』 北森鴻

2021年10月27日 19時57分00秒 | ■読書
「北森鴻」の連作ミステリ短篇集『孔雀狂想曲』を読みました。


「北森鴻」の作品は、「日本推理作家協会」選のアンソロジー作品セブン ミステリーズ<ミステリー傑作選>に収録されていた『鬼無里』以来なので、約10年振りですね、、、

ここのところ国内のミステリ作品が続いています。

-----story-------------
日々是好日? 骨董品をめぐって今日も事件が…。
いつも開店休業状態の下北沢の骨董屋・雅蘭堂。
でも人々の思いのこもった「モノ」をめぐって事件が起きれば、雅蘭堂主人は名探偵となって謎を解決!
傑作ミステリ連作短編集。
(解説・「木田 元」)
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未読なのですが… 「北森鴻」の冬狐堂シリーズに出てくる下北沢の骨董屋・雅蘭堂(がらんどう)の店主「腰名集治」を主人公とした8篇からなる連作集です、、、

相当の目利きなのだが、商売はそれほど上手くない… おかげでいつも開店休業状態だが、ひとたび人々の記憶や思いのこもった骨董品をめぐって事件が起きると、抜群の鑑定眼と推理力で謎に挑む という展開が、なかなか魅力的でしたね。

 ■ベトナム ジッポー・1967
 ■ジャンクカメラ・キッズ
 ■古九谷焼幻化
 ■孔雀狂想曲
 ■キリコ・キリコ
 ■幻・風景
 ■根付け供養
 ■人形転生
 ■解説 木田 元


軽めのミステリなので読みやすかったですね… そんな中で、、、
       
ベトナム戦争終結後、日本に流れ込んできた米軍兵士の使ったオイルライターのジッポを巡る謎を解く『ベトナム ジッポー・1967』

店先のワゴンに積んで販売していた交換部品もなく修理しようもないジャンクカメラが犯罪に利用されてしまう『ジャンクカメラ・キッズ』

根付けの贋作騒ぎを解決する『根付け供養』

の3作品が印象的でしたね… 骨董品の蘊蓄も愉しめました。

バイト女子高生の「長坂安積」が共感できるキャラだったら、もっと愉しめたかな… そこだけ、ちょっと残念でした。


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