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『せい子・宙太郎』 向田邦子

2012年05月28日 23時20分00秒 | ■読書
「向田邦子」原作の『せい子・宙太郎』を読みました。


冬の運動会森繁の重役読本に続き「向田邦子」作品で、本作品も冬の運動会同様にドラマ向けに書かれた放送台本を「中野玲子」が小説化した作品です。

-----story-------------
<上巻>
神田駿河台の葬儀屋「ヌマキ葬祭総業」に住込みで職く「恩田宙太郎」「せい子」の夫婦。
二人には六年前、二十歳のひとり息子「高志」を急な病いで亡くした悲しい過去があった。
「高志」と同い年の「玉木」家の長男「大吉」「高志」のかつての婚約者「有子」に好意を持っている。
それを知って揺れ動く夫婦の心…。
優しく温かく切ない涙と笑いの下町人情物語。

<下巻>
葬儀屋「タマキ葬祭総業」の主人夫婦と、ときには反目し、いがみ合いつつも助け合ってきた住み込みで働く「宙太郎」「せい子」夫婦。
ある日主人の「参平」に愛人がいることがわかって、「玉木」家の三人の子どもたちと一計を巡らした二人は…。
家庭問題、会社の経営難など、日常のさまざまな事件もほのぼのと描く「向田」ドラマ決定版の小説化。
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本作品は『せい子宙太郎-忍宿借夫婦巷談(しのぶやどかりめおとこうだん)』として1977年11月16日から1978年5月10日までTBSで放送されたテレビドラマが原作となっており、以下の16篇の連作になっています。
(テレビドラマでは、それぞれが一話になっていたのかな)

 <上巻>
 ■もぐりの葬式
 ■かくし芸
 ■ツユ子さん
 ■虎の義眼
 ■コマ
 ■絵馬
 ■手切れ金
 ■カモ

 <下巻>
 ■支店長
 ■引っ越し
 ■雛人形
 ■引き抜き
 ■八ヶ岳
 ■変化
 ■危機
 ■ヤドカリ


笑いあり、涙ありの、心温まる下町人情ドラマで、特に『もぐりの葬式』『かくし芸』は、読んでて泣けましたねぇ。

イイですねぇ、こういう物語… 大好きです。
「宙太郎」「せい子」は、実際にはありそうになりけど、ある意味、理想の夫婦像なんだと思いますね。

「向田邦子」は、こんな良い脚本を、もっともっとたくさん書いて欲しかったですねぇ。


「武田鉄矢」のテレビドラマ初出演作らしいです。
イメージからすると、長男の「大吉」役かなぁ。

以下、テレビドラマの主な出演者です。
「宙太郎」役が「小林桂樹」、妻の「せい子」役が「森光子」以外は役柄不明… )

 森光子
 小林桂樹
 武田鉄矢
 伴淳三郎
 加藤治子
 樹木希林
 真野響子
 潮健志(潮健児)
 遠藤太津朗
 山本伸吾
 五十嵐めぐみ
 三田明
 小松政夫
 下元勉
 伊藤咲子
 みなみらんぼう
 井上三千男
 小松 政夫
 杉元ふじ子
 のぐちともこ(小菅秋)


一度、観てみたいなぁ… 




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