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『死が二人を 87分署シリーズ』 エド・マクベイン(著),加島祥造(翻訳)

2025年07月03日 19時44分15秒 | ■読書
アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『死が二人を 87分署シリーズ(原題:'Til Death)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

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警察に日曜日はない。
その日もキャレラは妹の花婿となるトミイの電話でたたき起された。
出掛けていった彼がトミイの自宅で見たものは、なんと小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! 
晴れの結婚式の当日に次々と起る忌わしい事件をセミドキュメンタルなタッチで描くシリーズの逸品。
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1959年(昭和34年)に刊行された、87分署シリーズの第9作です。

警察に日曜日はない……初夏のさわやかな微風も明るい陽ざしも、一旦緩急あれば刑事にはもどかしいばかりだ、、、

妹アンジェラ・キャレラの結婚式当日も、キャレラはその花婿となるトミイ・ジョルダーノに電話でたたき起こされた……彼の家を至急訪れたキャレラがそこで見たものは、なんと、小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! しかも、”花婿に”とのカードまで添えられて……。

晴れの日に起きた忌わしい事件をセミドキュメント・タッチで描くシリーズの逸品。

キャレラの妹アンジェラの結婚式で巻き起こる騒動と殺人事件を描いた物語……花婿のトミイへの脅迫と思える黒後家蜘蛛の入った小包が届き、その後もトミイを狙ったと思しい怪事件が次々と起きます、、、

キャレラは、同僚で非番だったコットン・ホースとバート・クリングに頼み込み、参列者として紛れ込ませて警護に当たらせ、トミイを恨む元戦友マーティ・ソコーレンの捜査をマイヤー・マイヤーに頼む……結婚式は無事に終わるのか? 殺人事件や傷害事件が発生するし、トミイがライフルで狙われたり、危うく新郎新婦が毒殺されそうにもなるのですが、ドタバタ劇的な展開やユーモアのある叙述の影響で、深刻さは感じられず愉しく読めました。

キャレラの妻ティディが双子を無事に出産するハッピーなエンディングも良かったですね……面白かったです、、、

次も87分署シリーズを読もうと思います。

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