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『ヴィラ・マグノリアの殺人』 若竹七海

2024年06月03日 21時09分39秒 | ■読書
若竹七海の長篇ミステリ作品『ヴィラ・マグノリアの殺人』を読みました。
ここのところ、若竹七海の作品が続いています。

-----story-------------
海を臨むヴィラ・マグノリア。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。
ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。
捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。

粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!
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1999年(平成11年)に刊行された、架空の都市・神奈川県葉崎市を舞台とした葉崎市シリーズの第1作です。

 ■第1章 男が死んでいる
 ■第2章 刑事が聞き込む
 ■第3章 会議が踊らない
 ■第4章 探偵が指名される
 ■第5章 容疑者が多すぎる
 ■第6章 女も死んでいる
 ■第7章 巡査部長が困惑する
 ■第8章 作家が企む
 ■第9章 警部補が追いつめる
 ■第10章 犯人が逃走する
 ■第11章 真相が明かされる
 ■解説 香山二三郎

海に臨む邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」の一棟で死体が発見された……所持品もなく、顔と手が潰されて身元の特定は困難、、、

聞き込みに懸ける署員たちだが、ヴィラの住人は皆、癖のある人間ばかり……。

架空の都市・葉崎市の閑静な住宅地ヴィラ・葉崎マグノリアで起きたふたつの殺人事件を追う物語……容疑をかけられるのはもちろんヴィラの住人、、、

住人たちは、それぞれの家庭や人生、事情を抱えているクセのある人物ばかり……警察もクセのあるその住人たちに振り回されて事件は解決の糸口もつかめない。

ヴィラの住人たちがご近所さんのような感覚で描かれていいるところが特徴でしたね……大半の住人が疑わしく、そして、その住人たちが少しずつ隠している事実が少しずつ明らかになる、、、

最後まで飽きさせない展開と謎解きの醍醐味を存分に味わえる作品でしたね……愉しめました! 最後の最後で明らかになる意外な真相も面白かったです。

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