ジョルジュ・サウンド先生の夢と感動日記

人生のテーマは「夢と感動」
音楽に関する夢や感動を綴っています。

1年生の鑑賞指導 おもちゃのシンフォニー

2010年01月27日 | 教師生活
今日はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの誕生日でした。

1年生の音楽の授業では、その父のレオポルド・モーツァルトが作曲した「おもちゃのシンフォニー」を聴かせました。
低学年の鑑賞指導は評価が難しいです。
感想を文字で書かせると時間がかかるし、
口頭で言わせてもボキャブラリーも少ないので「たのしかった」ぐらいしか出てきません。
そこで、身体表現ということになるわけですが…

私は「いろいろな楽器の音を聴き分けよう」を本時の目標とし、
①かっこう笛 ②トライアングル ③ラチェット の3つに絞りました。
教科書には水笛やラッパなど、もっと多くの楽器が掲載されており、
指導書には〈聴こえた楽器を指でさす〉とありましたが、
複数の楽器が複合的に絡み合って出てくるのに、それは難しすぎると思いました。
そこで、上記の楽器の音色をそれぞれ児童の目の前で演奏し、一つずつの音色を意識して聴かせるようにしました。

もうひとつのクラスでは、「かっこう笛の音がしたら手を挙げてね。」と指示をしたのですが、挙手がわかりづらく
(自信のない子は頭を掻くふりをしたり、隣の子を見て真似したりする)
今日のクラスでは、立ってもらうことにしました。
これが楽しくて大受け!!
最初は♪かっこう と間隔をあけて演奏されるのですが、
そのうち ♪かっこう かっこう かっこう と続けて音がするので、
子どもは立ったり座ったり、ものすごく楽しそうに活動していて、
その姿がオコジョのように可愛らしく、見とれてしまいました(笑)

2番目のトライアングルのトレモロ奏法もよく聴けていたのですが、まだ♪かっこうの音色が頭から離れず、かっこうの音で立ってしまう子もいました。
(かっこう笛の課題が終わった時点で、楽器を隠して、黒板の文字も消した方が良かったのかも)
3番目のラチェットの音は、単独では聴き分けられても、トライアングルのトレモロと重なっていると、聴き取りづらかったようです。
このように低学年の指導は、子どもの姿から教師が学ぶことが多く、とても奥が深いです。

私は昨年度の音楽の担当者よりも、年間140時間も多く授業を持っていて、
喉をつぶすのではないかと心配でしたが、
逆に低学年の音楽の授業に癒されている気がします。
今日の帰りの会でも「今日楽しかったことは、音楽の授業です。」と言ってもらえて、嬉しかったです。

今日の放課後は、学校のホームページを2時間かけて更新。
作曲コンクールの記事をアップしました。(この仕事は苦手
今週中に、自己申告書の作成と音楽部地区研究会の反省まとめと研究紀要の原稿書きと研究授業の指導案をCD-RWにやく仕事があるけれど、
ピアノのキーをたたく時間より、パソコンのキーボードをたたいている時間の方が長いのが、正規教員のつらいところ。
お給料は減っても、音楽の授業だけに集中できる講師がちょっと羨ましいな。
それでも私の学校は、児童が落ち着いていて、学級崩壊のクラスもないので幸せ
学級担任に感謝

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