終の住処磯崎 憲一郎新潮社このアイテムの詳細を見る |
ちょっとご無沙汰してしまいました。
なんか滞り気味ですが,細く長くってかんじで頑張ります。
今年の芥川賞受賞作ですよね。最初本を買おうかと思ったのですが,もしかして飽きちゃうかもと思い,文藝春秋を買って読みました。
正解でした。
正直,飽きてしまいました。
何が言いたいのか,私がアホのせいだと思いますがよくわからない。
惰性で結婚した自分に対する後悔なのか,11年も口をきかなくなった妻との関係を嘆くものなのか,仕事に追われた自分の境遇を憂えるものなのか,気が付いたらもう余生になっていたことを悲しむのか……
よくわかりません,私には。
あと,文の区切りがなさ過ぎて,とても読みづらいです。
作者の仕事(商社)の関係なのだと思いますが,会社の買収なども出てきます。設定が製薬会社なのですが,製薬会社が敵対買収するなんて,アメリカならまだしも日本であるのかなんて気もしますし。
判決文でも読んでいる方がまだわかりやすいかなあ。慣れかな。
現在の純文学はこういうもの,といわれればそうですかと言うしかありませんが,芥川龍之介や太宰治のような文学を純文学というのだと思ってきた私は,最近の芥川賞受賞作は「ちょっと違うんじゃない?」って感じます。
一度読まれてみて下さい。