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JUNSKY blog 2015

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「焼肉酒家えびす」ユッケ食中毒事件 “男泣きに泣く”社長の不誠実

2011-05-05 23:52:49 | 事件・事故
2011年5月5日(木・こどもの日)

 今回の事件は、当初よくある食中毒事件と思っていたが、その後の展開は、とんでもない事件であることが解ってきた。

 集団食中毒で4人目の死者が出たことを受け「焼肉酒家えびす」を運営する「フーズ・フォーラス社」(金沢市)の勘坂康弘社長は、マスコミの前で土下座し、「男泣きに泣いてみせた」が、これは同情を買う演出に過ぎず、極めて不誠実である。

焼き肉チェーン社長が謝罪…死者4人目
 (読売新聞)- 2011年5月5日19時44分


 船場・吉兆の食品偽装事件や、雪印の廃ミルク再使用事件にも似た「食品提供者のモラル」を決定的に欠くものである。

 私のツイッターでも『つぶやき』を書いたが、昨日の読売新聞の報道で、
【厚生労働省の基準で定められた生食用牛肉が、少なくとも2008~09年度にかけて国内で一切出荷されていなかった】
  ことが報道されたことは驚くべき話である。

生食用牛肉出荷ゼロ「加熱用、生で提供」常態化
 (読売新聞)- 2011年5月4日03時07分


 2010年度や2011年はどうであったのかは、統計がないために不明であるだけの話で、改善されたことは確認されていない。

 9割9分は、そのままの状態であったということだろう。

 すなわち、店舗で生食に提供されている牛肉は、生食用として管理されたものではなく、加熱用を各店舗が勝手に生食に出していたものである。

 人の健康に直接関わる恐ろしいルール違反が行われているのである。

 その上、この事件を受けた後も、引き続き「生肉ユッケ」を提供し続けている店舗も少なくないと言う。

 このルールに法的罰則が無いからである。

 いくら、舌触りが良く“おいしい”からといって、毒饅頭を喰らう必要はない。
牛肉の刺身やユッケなどの生食は止め、自己防衛するしかない。

 厚労省は、事件を受けてようやく、法的規制を検討し始めたと言う。

 1996年、レバーの生食などによる腸管出血性大腸菌O(オー)157の食中毒で8人が死亡した事件の教訓は全く活かされていなかったことになる。 

生肉販売に罰則ある基準創設へ ユッケ食中毒受け厚労省
 (朝日新聞) - 2011年5月5日(木)20:04



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生食用牛肉出荷ゼロ「加熱用、生で提供」常態化
 (読売新聞)- 2011年5月4日03時07分

 富山県などの焼き肉店で発生した集団食中毒に関連し、原因とみられているユッケなどの材料として、厚生労働省の基準で定められた生食用牛肉が、少なくとも2008~09年度にかけて国内で一切出荷されていなかったことが3日、分かった。


 当時、国内の飲食店で提供された生の牛肉は、厚労省の基準では「加熱用」だったことになる。

 消費者庁や厚労省は、現在も焼き肉店などでこうした基準外の生肉の提供が常態化しているとみており、基準の改定を視野に入れ、現状把握に乗り出す。

 厚労省の「生食用食肉の衛生基準」は1998年に設けられた。96年、レバーの生食などによる腸管出血性大腸菌O(オー)157の食中毒で8人が死亡したことに対応し、生の牛肉を出荷する場合、食肉処理施設に生食専用の設備を備えることや、温度10度以下で加工することなどを求めた。 



生肉販売に罰則ある基準創設へ ユッケ食中毒受け厚労省
 (朝日新聞) - 2011年5月5日(木)20:04
 

 焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」(本社・金沢市)の集団食中毒を受け、厚生労働省は5日、罰則のある食品衛生法に基づいて、牛肉を生食として販売する際の基準を新たにつくると発表した。基準ができるまでは、生肉を出している飲食店への監視指導を強めるとして、緊急的な立ち入り調査の実施を都道府県に要請した。

 牛肉などの生食については厚労省の衛生基準があるが、強制力がないため飲食店の独自の判断で客に提供しているのが実態だった。

 新たな基準は、汚染部位を取り除く際の指標や「生食用」の表示を定めた現行の衛生基準を基本とする。

 法改正ではなく、内閣府の食品安全委員会や厚労省の薬事・食品衛生審議会の意見をふまえて決める。厚労省の担当者は「可及的すみやかに検討する」としている。

 また、緊急的な立ち入り検査の対象は、ユッケなど牛肉の生肉を扱う飲食店や食肉処理業者、食肉販売業者。現行の衛生基準を満たしているかどうか確認し、適合しない場合は、改善するまで飲食店への販売や客への提供の中止を求める、としている。

 厚労省によると、5日現在、「焼肉酒家えびす」をめぐる腸管出血性大腸菌による食中毒の疑いのある患者は、富山、福井、神奈川3県で計75人にのぼる。うち23人が重症、4人が死亡している。

 細川律夫厚労相は、朝日新聞の取材に対し、被害が拡大していることについて「重く受け止めている。汚染原因を調査し、食品衛生法の基準をつくることを検討する」と述べた。
    (朝日新聞 北林晃治、及川綾子) 




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ツイッター再録

【西日本】焼き肉店食中毒、客の死者3人に 2県警が合同捜査本部
  http://t.co/lnj3pmQ 
 焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒で、富山県は4日、入院していた40代の女性が4日午前、死亡したと発表した。同チェーンの食中毒での死者は3人目。 05-04 23:01


【読売】生食用牛肉出荷ゼロ「加熱用、生で提供」常態化
  http://t.co/7yiZQ65
 国内の飲食店で提供された生の牛肉は、厚労省の基準では「加熱用」だったことになる。 消費者庁や厚労省は、現在も焼き肉店などでこうした基準外の生肉の提供が常態化しているとみている;怖~い! 05-04 23:08


【読売】神奈川2店舗でも食中毒、ユッケ食べた女性重症
  http://t.co/3CRU3ZI
 「焼肉酒家えびす」店舗で食事をした男児2人が「O111」に感染して死亡した食中毒で、横浜市は3日、同じ系列店舗で食事をした同市の女性(19)が、食中毒で意識不明の重症となったと発表した。 05-04 23:12


【読売】ユッケ食べた10歳未満女児も重症に
  http://t.co/1ciK8ef 
 富山県は3日、「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒で砺波店でユッケを食べた10歳未満の女児が、腎臓障害などを引き起こす溶血性尿毒症症候群で新たに重症となったと発表した。県内の累計患者は58人 05-04 23:16


【読売】福井の同じ焼き肉店で食事の女児にも食中毒症状
  http://t.co/IruV6Lj 
 「焼肉酒家えびす」福井渕店で4月17日にユッケを食べた福井市内の男児(6)が死亡し、10歳代の女性1人が重症に陥った問題で、県内の女児(2)が食中毒の症状を訴えていることがわかった。 05-04 23:20


【読売】ユッケ肉納入時、すでに菌付着か…遺伝子型一致
  http://t.co/SgOBm6V 
 「焼肉酒家えびす」砺波、福井渕両店で食事をした、いずれも6歳男児が死亡した食中毒で、2人から検出された「O111」は、ユッケ用肉が両店舗に納入された段階ですでに付着していた可能性が高い。 05-04 23:23


【JUNSKY】「焼肉酒家えびす」各店で【O111】などによる集団食中毒の経緯を見ていると、社長の無責任ぶりがあまりにも見苦しい上に、加熱用の肉をそのまま生食用として提供していることが明らかになった。2008年9年には、全国で生食用の牛肉の出荷は【0(ゼロ)】と言うから、全ての店の生肉は怪しい! 05-04 23:28


【読売】生食用牛肉出荷ゼロ「加熱用、生で提供」常態化
  http://t.co/7yiZQ65 
 厚労省の「生食用食肉の衛生基準」は1998年に設けられた。生の牛肉を出荷する場合、食肉処理施設に生食専用の設備を備えることや、温度10度以下で加工することなどを求めた。 05-04 23:31


生食用牛肉出荷ゼロ「加熱用、生で提供」常態化(続き)
 http://t.co/7yiZQ65 
 結局「焼肉酒家えびす」だけではなく生の牛肉を提供している全ての店舗で基準どおり管理された「生食用牛肉」を使用せず、安価な加熱用牛肉を『生』で提供していたことになる。怖くてもう食べられない 05-04 23:36



震災と憲法 一人ひとりを大事にしてこそ (西日本新聞)

2011-05-04 22:34:14 | 政治
2011年5月4日(水・みどりの日)

 きのう、憲法の理念に触れた【河北新報】の5月3日付け【社説】を

ご紹介しましたが、今日も本日(5月4日)付け 【西日本新聞の社説】

紹介します。(昨日何故か読売新聞と書いていましたが間違いです)

 特に社説の最後に、昨年亡くなった東北出身の井上ひさしさんの

言葉で結んでいた、感動しました。

【 「人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の『けんぽう』です」。昨年4月に亡くなった作家の井上ひさしさんが、小学生に憲法授業をしたときの締めくくりの言葉です。

 敗戦の焦土の中で生まれた憲法を大事にすることを最期まで願って生きた人です。山形県に生まれ、高校卒業まで戦後を仙台市で過ごし、岩手県釜石市の病院で働いたこともある井上さんです。今回の大震災を知ったら、きっと同じ言葉をつぶやくはずです。】 



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震災と憲法 一人ひとりを大事にしてこそ
 - 西日本新聞・社説 2011年5月4日


【3日は憲法記念日でした。ことしは、この国に未曽有の恐怖と試練をもたらした東日本大震災について、触れないわけにはいきません。

 多くの街が焦土と化した敗戦時以来の災禍と言っていいでしょう。私たちの国と国民が、そこからどう立ち上がり、いかに復興を実現していくのか。その過程で、憲法が果たす役割の大きさを考えるからです。】 



【いまなお避難生活を余儀なくされ、辛苦の日々が続く被災地の人々を思うと、13条に「すべて国民は個人として尊重される」と明記した憲法の大切さを痛感します。】 



【憲法は同時に、25条で「すべて国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」とし、国民が等しく不安のない暮らしを営み、生活に行き詰まることがないよう、立法や政策で措置する努力を国に求めています。】 



【被災者たちが、明日への希望を持って生活を再建できるかどうか。本当の試練は、復興が本格化するこれから来ると言ってもいいでしょう。

 その場面で忘れてならないのが、憲法が保障する「個人の尊重」と「生存権」です。憲法の基本原理である、この思想を復興の根底に据えてこそ、被災した人々の生活基盤を回復し、希望と勇気を与える支援が可能になる。】 



【仮設住宅建設や雇用支援などを盛り込んだ4兆円の補正予算が、連休返上の国会審議で成立しました。

 「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するのは、政治に課せられた憲法上の責務です。それを考えれば、連休国会も当然の対応でしょう。】 



【 「人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の『けんぽう』です」。昨年4月に亡くなった作家の井上ひさしさんが、小学生に憲法授業をしたときの締めくくりの言葉です。

 敗戦の焦土の中で生まれた憲法を大事にすることを最期まで願って生きた人です。山形県に生まれ、高校卒業まで戦後を仙台市で過ごし、岩手県釜石市の病院で働いたこともある井上さんです。今回の大震災を知ったら、きっと同じ言葉をつぶやくはずです。】 



【「一人ひとりを大事にしてこその憲法」です。震災の試練の中で迎えた64回目の憲法記念日は、そのことをあらためて浮き上がらせました。 】 



  今日も社説の大半を引用してしまいました。

  西日本新聞では自ら憲法の条項と照らし合わせて書いていました。

  積極的な対応だと思います。



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東日本大震災 憲法記念日/理念を被災者支援のために (河北新報5/3)

2011-05-03 23:16:17 | 政治
2011年5月3日(火・憲法記念日)

 今日は、憲法記念日である。

 「東日本大震災」の影響で、憲法の問題は今少し後景に追いやられているが

被災者の生活再建に対する政治の責任として憲法第25条が取り上げられている。

 今、この事態に対処する基本を考え直すために、改めて憲法を読んでみる

ことも役に立つのではないだろうか。

     ******************

 本日の河北新報は、表題のような立派な見出しの社説を書いている。

さて、中身の方は・・・

 一部を引用して御紹介する。

東日本大震災 憲法記念日/理念を被災者支援のために

【「人間一人一人が掛け替えのない存在として大切にされ、基本的人権が守られた社会」。憲法が大づかみに指し示す社会の姿であり、権力を委ねられた国と主権者・国民との間の、実現に向けた「約束」でもある。】
   (日本国憲法前文の精神・第11条・第12条・第13条
        :以下、括弧内はJUNSKYの追記)


【今なお、13万人近くが避難生活を強いられ、多くはおよそ「健康で文化的な最低限の生活」とは相いれない劣悪な環境下で暮らす。段ボールで仕切られただけのプライバシーのない体育館や、ライフラインが整わない場所で寝起きする被災者の人権は大きく損なわれたままだ。】
   (日本国憲法・第25条)


【子どもたちの教育を受ける権利も制約を受ける。学習環境が破壊され、受けた心の傷は深い。学習の遅れを取り戻す手当てはもとより、精神的ケアに万全を期すべきだ。教員を増やすなどして、教育機会の平等から大きく外れる事態を避けてほしい。】
   (日本国憲法・第26条)


【中長期的には高台移住の促進を図るため、国や自治体が低地の土地を買い上げたり、特別立法で長期間、法定借地権を設定したりする大胆で柔軟な取り組みも憲法の理念にかなう。】
   (日本国憲法・第22条・第29条)


【原発事故で県外に避難した福島県民が心ない差別やいじめに遭うケースがあるという。憲法への理解力が問われているのは、国や自治体ばかりではない。】
   (日本国憲法・第13条・第14条)


【最高法規としての憲法の趣旨を踏まえて主権者の国民に寄り添い、シンプルにスピード感を持って支援に取り組む。法治国家の成熟ぶりを示したい。】
   (日本国憲法・第16条・第85条・第87条・第98条)


【未曽有の大震災である。未経験の対応に加え、公共の福祉と財産権との調整などに難しさはあるが、憲法の理念実現に知恵を絞ろう。】
   (日本国憲法・第29条・第73条)


 結局、大半を引用してしまったが、

 なかなか時機に適った立派な社説だと思う。

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オバマ大統領は、ビンラディンを『殉教者』に仕立て上げてしまった!

2011-05-03 10:51:33 | 国際関係
2100年5月3日(火・憲法記念日)

 米国・オバマ大統領は昨日

【アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンを殺害した】と発表した。

“killed” と表現しているから、まさに殺害したのだ。

 ツイッターでも一言つぶやいておいたが、

【これで米国政府とオバマ大統領は、ビンラディンを『殉教者』に仕立て上げてしまった。全世界的規模で自爆報復が行われるかも知れない!】

【国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)のロナルド・ノーブル事務総長は「ビンラーディンが死んでも、アル・カーイダとその信奉者は残る。彼らは今後もテロを続けるだろう」との声明を発表し、各国に警戒を呼びかけた。】(読売)と言う。

 欧州各国や、日本の警察庁も警戒態勢を強めているようである。

 少なくとも米英の大使館や領事館には近づかないほうがよいだろう。

 紛争地に自衛隊を派遣した日本も攻撃の標的として

ビンラーディンに名指しされていたことを忘れてはならない。 

ビンラーディン容疑者殺害 公安・警察当局、報復テロ警戒
 (産経新聞) - 2011年5月3日(火)08:00


 また、指導者一人が亡くなれば、組織が壊滅する訳ではなく、

次の指導者が出てくるのも又当然のことである。

 むしろ、ビンラーディンが殺害されたことで、“重し”が無くなり、

信長亡き後の秀吉のように、ビンラーディンの“権威”を利用しながら

宗教的殉教者に仕立て上げて、多くの若者を自爆テロ攻撃に加わらせる

という最悪のシナリオになってゆく可能性のほうが高いだろう。

 今回のような「暗殺」は、却って事態を混迷に導くことは明らかである。


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ビンラディン容疑者を殺害 米大統領「最大の成果」
 (朝日新聞) - 2011年5月2日(月)22:45


墜落・爆発・銃撃戦…ビンラディン容疑者の極秘殺害作戦
 (朝日新聞) - 2011年5月2日(月)20:46


米国民、戦果を祝う…ビンラーディン殺害
 (読売新聞) - 2011年5月3日(火)10:10


賛辞と警戒交錯、ICPO各国に警戒呼びかけ
 (読売新聞) - 2011年5月3日(火)10:24
 

 国際テロ組織アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンの殺害について、関係国から賛辞と報復への警戒が交錯して聞かれた。

 英国のキャメロン首相は殺害を歓迎しつつ、「これでテロリストの脅威がなくなったわけではない。今後の数週間は特に警戒が必要だ」と述べた。ヘイグ外相は、英国の在外公館に厳戒態勢をとるよう指示した。

 フランス大統領府は声明で「テロとの戦いにおいて重要な出来事」とたたえた。声明は「これはアル・カーイダの終わりではない。戦いは今後も続けねばならない」と強調した。

 国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)のロナルド・ノーブル事務総長は「ビンラーディンが死んでも、アル・カーイダとその信奉者は残る。彼らは今後もテロを続けるだろう」との声明を発表し、各国に警戒を呼びかけた。

 ドイツ政府報道官も声明で「国際テロはまだ制圧されていない。今後も警戒を続けねばならない」とした。

 ロシア外務省は声明で、「国際的なテロとの戦いで時代を画する機会だ」と評価。ロシアがカフカス地方で展開するイスラム過激組織の掃討作戦が米軍の対テロ戦と同様の「普遍的な重要性を持つ」と自賛した。 



オサマ・ビンラディンについてオバマ大統領声明・全文
 (gooニュース) - 2011年5月2日(月)16:20
 

 オバマ米大統領は東部時間5月1日深夜、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者の発見と殺害を発表した。米政府は2001年9月11日の米同時多発テロなど複数のテロ事件の首謀として、同容疑者を重要指名手配していた。(gooニュース 加藤祐子)

オバマ大統領はホワイトハウスで米東部時間1日午後11時半すぎ(日本時間2日午後0時半すぎ)から、約10分間にわたり声明を読み上げた。

ホワイトハウス公式サイトが発表した声明の
 全文翻訳は次のとおり——。


「こんばんは。この夜、私はアメリカの人たちと世界に作戦実施のご報告ができます。アメリカは、何千人もの罪なき人々や子供たちの殺害に責任のあるアルカイダ指導者、オサマ・ビンラディンを殺害しました。

アメリカ人に対する史上最悪の攻撃によって、まぶしい9月の日が闇に落とされたのは、10年近く前のことでした。9/11の光景は私たち国民の記憶に焼き付けられています。ハイジャックされた2機が雲ひとつない9月の空を横切る光景。ツインタワーが崩れ落ちる光景。ペンタゴンから黒煙が立ち上る光景。ペンシルベニア州シャンクスビルに墜落した93便の残骸。あの93便では英雄的な一般人の行動によって、さらなる心痛と破壊を避けることができたのです。

けれども何よりひどいのは、世界が見ることのなかった光景です。夕飯の食卓にある、空っぽの椅子。母親や父親がいないまま成長しなくてはならなかった子供たち。自分の子に抱き締めてもらうことのない親たち。3000人近くが失われ、私たちの心にはぽっかり大きな穴が残されました。

2001年9月11日のあの日、悲しみの中で私たちアメリカ人は団結しました。近所の人たちに手を差し伸べ、傷ついた人たちに自分たちの血液を提供しました。お互いの結びつきを再確認し、コミュニティや国を愛する気持ちを再確認しました。あの日、どこの出身だったとしても、どの神に祈るにしても、どの人種や民族だったとしても、私たちはひとつのアメリカの家族として団結していました。

私たちは一致団結して、自分たちの国を守り、この残酷な攻撃を行った者たちに正義の裁きを下すのだと決意を固めました。そして私たちは間もなく、9/11の攻撃はアルカイダによるものだと知ることになりました。アルカイダはオサマ・ビンラディン率いる組織で、アメリカに公然と宣戦布告し、この国や世界各地で罪なき人の殺害を使命としている組織です。だから私たちはこの国の市民や友好国、同盟国を守るため、アルカイダに対する戦争を開始したのです。

この10年間、軍や対テロ活動のプロたちのたゆまない、英雄的な活動のおかげで、私たちはかなりの成果を達成しました。テロ攻撃を未然に阻止し、本土防衛を強化してきました。アフガニスタンでは、ビンラディンとアルカイダを庇護し支援していたタリバン政権を倒しました。そして私たちは世界各地で友好国や同盟国と協力し、アルカイダのテロリストを何十人も拘束あるいは殺害してきました。その中には9/11の計画に参加していた者もいます。

しかしそれでもオサマ・ビンラディンは拘束を逃れ、アフガニスタン国境を越えてパキスタンへ逃げこみました。その間、アルカイダはその国境地帯を拠点に、世界中の下部組織を通じて活動を続けました。

そのため、就任から間もなくして私は中央情報局(CIA)のリオン・パネッタ長官に対して、ビンラディンのネットワークを分断し解体し打ち破るという幅広い作業を続ける一方で、ビンラディン自身の殺害もしくは拘束を対アルカイダ戦争における最優先課題とするよう指示したのです。

この国の複数の情報機関が何年にもわたって必死に活動した結果、ビンラディンにつながり得る手がかりがあると、私は昨年8月に報告を受けました。確かな情報とは程遠く、この手がかりを徹底的に洗い出すまでに何カ月もかかりました。私は国家安全保障チームと何度も打ち合わせを重ね、ビンラディンがパキスタン国内にある施設に隠れていることが特定できたのかもしれないと、情報の精査を続けました。そして先週ついに私は、行動を起こすだけの情報が揃ったと判断し、オサマ・ビンラディンをとらえて裁きを受けさせる作戦の実施を命令しました。

本日、私の指示を受けてアメリカは、パキスタン・アボタバードにある施設を標的とした作戦を開始しました。アメリカ人の少人数チームがたぐいまれな勇気と能力でもって、作戦を遂行しました。アメリカ人の負傷はありません。彼らは民間人の犠牲を避けるよう注意を払いました。アメリカ・チームは銃撃戦の後、オサマ・ビンラディンを殺害し、遺体を確保したのです。

20年以上前からビンラディンはアルカイダの指導者であると同時にシンボルでもあり、この国や友好国や同盟国に対する攻撃を計画し続けていました。アルカイダ打倒を目標に努力し続ける私たちにとって、ビンラディンの死はこれまでで最大の成果です。

しかしビンラディンが死んだからといって、私たちの努力は終わりません。アルカイダは間違いなく、我々への攻撃をたくらみ続けるでしょう。私たちは国内でも国外でも、警戒し続けなくてはならないし、実際に警戒を続けていきます。

警戒を続ける一方で、私たちはアメリカがイスラムと戦っているわけではなく、決してイスラムと戦ったりしないことを、再確認しなくてはなりません。ブッシュ大統領が9/11の直後に述べたように、この国はイスラムに対して戦争するのではないと、私も何度も明言してきました。ビンラディンはムスリム指導者ではありませんでした。ビンラディンはムスリムの大量殺人を行った人間です。実際にアルカイダは、この国を含めて多くの国で大勢のイスラム教徒を虐殺してきました。それゆえに、ビンラディンの死は、平和と人間の尊厳を信じる全ての人に歓迎されるべきです。

数年前から私は繰り返し、ビンラディンの居場所が分かればパキスタン国内で行動をとると言明してきました。今回、その通りにしたわけです。けれども、ビンラディンと彼が隠れていた施設にたどりつくことができたのは、対テロ活動でパキスタンと協力し続けてきたおかげでもあると、念を押しておきます。実際にビンラディンはパキスタンにも宣戦布告をして、パキスタン国民への攻撃を命令していたのです。

私は今夜、ザルダリ大統領に電話をしました。私のチームもそれぞれ、パキスタン政府のカウンターパートと連絡をとりました。パキスタン政府の担当者たちは、今日は両国にとって良い、歴史的な日だと賛同しています。これから前に進むにあたって、アルカイダと関連組織との戦いにおいて、パキスタンの協力は必要不可欠なものです。

アメリカの人々は好んでこの戦いに臨んだのではありません。向こうが私たちの国にやってきて市民を無意味に虐殺したことから、この戦いは始まったのです。この戦いに10年近く身を捧げ、苦しみ、犠牲を払ってきた私たちは、戦争の代償がいかなるものかよく承知しています。自分が全軍の最高司令官として、愛する人を失った家族への手紙に署名しなくてはならない時、あるいは重傷を負った兵士の瞳をのぞきこまなくてはならない時、そのたびごとに私は、国民が捧げてきたものの重みを実感しているのです。

ゆえにアメリカ人は、戦争の代償を承知しています。けれども私たちは国として絶対に、自分たちの安全が脅かされるのを容認しないし、自国民が殺されるのを座視したりしません。自国民と友好国と同盟国の防衛を、徹底的に追及します。私たちがアメリカ人たる所以、私たちの本質のもととなっている価値観を、私たちは誠実に守ります。そして今日のような夜には、アルカイダのテロによって愛する者を失った家族のみなさんに、こう言うことができます。正義は行われました。

私たちは今夜、この結果を実現するために疲れを知らずに働き続けた、無数のインテリジェンスと対テロ活動の専門家たちに感謝します。アメリカ国民が彼らの仕事ぶりを目にすることも、彼らの名前を知ることもありません。しかし今夜、彼らは自分たちの仕事に満足し、自分たちが正義を追い求めてきたことに満足しています。

この作戦を実行した人たちにも感謝します。彼らは、この国に奉仕する者のプロフェッショナリズムと愛国心と希有な勇気を体現しています。しかも彼らは、9月のあの日以来もっとも重い負担を担ってきた世代の一員なのです。

最後に、9/11に愛する人を失った家族の皆さんに申し上げます。皆さんの喪失を、私たちは一度も忘れたことがありません。そして国内が再び攻撃されることのないよう何でもするのだと、その決意のほどが揺らいだこともありません。

今日のこの夜、9/11で広まった団結の心を振り返ってみましょう。あの団結が時にはほころんだこともありました。しかし私たちが今日達成したことは、この国がいかに偉大か、アメリカ人の決意がいかに強力かを証明しました。

私たちの国の安全確保は、まだ完全に達成されていません。しかしアメリカがその気になってやると決めたことは何でもできるのだと、私たちは今夜改めて実感しています。それこそが私たちの歴史です。求めるものが、国民の豊かな生活の実現でも、全ての市民の平等実現でも。海外において自分たちの価値観のために戦う決意もそうです。世の中をより安全な場所にするための犠牲もそうです。

私たちにはこういうことができる。それは財力や権力のおかげだけではなく、私たちがアメリカ人たる所以です。私たちは神の下、分たれることなく、全ての人に自由と正義を与える一つの国の国民なのですから。

どうもありがとう。皆さんに神様の祝福を。そして神がアメリカ合衆国を祝福してくださいますように」
 




福島原発 「ベント」 (3/12-午前9時) 現場労働者に周知せず実施 大量被ばく!?

2011-05-02 12:55:32 | 政治
2011年5月2日(月)

 昨日も紹介した東京電力による杜撰な放射線管理。

 今日の西日本新聞(共同電)では、震災翌日の3月12日に行った

原子炉の圧力をさげるために緊急処置として実施した原子炉内部の

強い放射能を浴びた蒸気や空気を屋外に放出する「ベント」作業の際、

現場の労働者には全く知らせないまま実施した

   ことが発覚したと報道している。

 『緊急処置』と言っても実施するまで何時間も掛かって、対策が

後手に回ったと批判されているほど、時間が掛かっているのである。

ようやく実施を決断してからでも実行までに約6時間経過している。

【政府は午前3時ごろベント実施を発表して東電との協議に入り、事態が深刻な1号機で午前9時すぎ、二つの弁のうち、最初の弁の開放作業が始まった。】

現場の労働者に通知する時間が無かったなどいう言い訳は通用しない。

 何回も述べるが、

 東京電力の労働者の健康への管理の杜撰さは、犯罪的でさえある。

問題の部分を一部引用すると

【緊急措置「ベント」が、 敷地内で働く一部の作業員に知らされないまま始まり進められていた ことが1日分かった。現場にいた東電社員が共同通信に証言した。

 (中略)周辺の放射線量を一時的に急上昇させることが確実で、 作業員らは最も重要な情報を与えられないまま、大量被ばくの危険にさらされていた。 】

 『大量被ばくの危険にさらされていた』と控え目に書いているが、

実際には「大量被ばくした」ことは確実である。

引用を続けると

【最初のベント着手は3月12日午前9時ごろ。(中略)
証言によると、ベントに着手する方針や着手の時期、作業の進行状況などについて、これ 以前も以後も、この社員や同僚には一切の情報が伝えられていなかった。 】

【データによると、午後2時20分の線量は通常の 約180倍 で、午後2時の線量から2倍以上に跳ね上がっていた。】



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福島原発「ベント」周知せず着手
 作業員、被ばくの危険に

  (西日本新聞) - 2011年5月1日 19:39
 

 東京電力福島第1原発事故の際、1号機の原子炉格納容器の弁を開けて放射性物質を含む蒸気を排出した緊急措置「ベント」が、敷地内で働く一部の作業員に知らされないまま始まり進められていたことが1日分かった。現場にいた東電社員が共同通信に証言した。

 ベントは格納容器の内圧を低下させて破損を防ぐことなどが目的だが、周辺の放射線量を一時的に急上昇させることが確実で、作業員らは最も重要な情報を与えられないまま、大量被ばくの危険にさらされていた。

 現場の線量管理をめぐっては、東電の女性社員2人が国の線量限度を超え被ばくしていたことも相次いで判明、ずさんさが明らかになっている。

 最初のベント着手は3月12日午前9時ごろ。当時、放射性物質の漏えいにより敷地内の線量は既に上昇を始めていたが、証言によると、ベントに着手する方針や着手の時期、作業の進行状況などについて、これ以前も以後も、この社員や同僚には一切の情報が伝えられていなかった。

 情報は免震重要棟2階の対策本部や、中央制御室でベントに当たった要員に限定されていたとみられ、実施の事実さえ「うわさ」として事後に別の社員から知らされただけだったという。

 政府や東電が明らかにした経過によると、格納容器内の圧力の異常上昇は12日未明に判明。政府は午前3時ごろベント実施を発表して東電との協議に入り、事態が深刻な1号機で午前9時すぎ、二つの弁のうち、最初の弁の開放作業が始まった。

 二つ目の弁の開放着手は午前10時すぎだったが、実際に蒸気の排出が確認されたのは午後2時すぎ。データによると、午後2時20分の線量は通常の約180倍で、午後2時の線量から2倍以上に跳ね上がっていた。

 一方、正門での東電のモニタリングによると、線量は午前4時40分の計測で初めて上昇し、約2時間後には通常の70倍以上に。線量の急上昇に気付いた作業員が建物に避難する騒ぎも起こっていた。

 ベントをめぐっては、決定から実施まで時間がかかり、事態が深刻化したとして国と東電が批判を浴びた。東電は「当時の詳細な状況は確認中で、今後整理された段階で説明させていただきたい」としている。 



福島の汚泥から高濃度セシウム
 郡山市の下水処理場

  (西日本新聞) - 2011年5月1日 19:10


放出量予測システムも使えず
 想定の甘さ浮き彫り

  (西日本新聞) - 2011年5月2日 11:36


学校放射線基準は「安全でない」
 ノーベル賞受賞の米医師団

  (西日本新聞) - 2011年5月2日 09:47


長期微量被曝はどれくらい危険か
 ノーベル賞受賞の米医師団

  (日経ビジネスオンライン) - 2011年5月2日(月)

 長い『論文』から結論的な部分を極一部引用すると

 短期間に一定以上の頻度で被曝すれば、少しであっても確実に「リスク」つまり病気になる可能性、危険性は上がる、そう考えることにする、という、これは 正しく怖がるための知恵 なのです。

 転ばぬ先の杖、と言いますね。身を守るための知恵を言っているのであって、それを文字面でああだこうだ言う以前に、しっかり判断、沈着に行動するか、しないか、で結果が変わってきます。
 要するに「しきい値説」も「比例説」も疫学統計を解釈する学説に過ぎず、どちらがより妥当であろうと、私達の被曝予防は慎重であるに越したことはない、 この1点に髪の毛ほどの揺るぎもないものと思う次第です。 

 
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放射線業務担当外の女性 4人が被曝 (朝日): mSv単位の高レベル被曝!

2011-05-01 22:35:28 | 政治
2011年5月1日(日)

 以前も紹介した東京電力による杜撰な放射線管理。

 今日の朝日記事では、以前別のメディアで報道していたと思われる

女性労働者の被曝について書いていた。

 朝日新聞によれば、

【4人は本来なら被曝する作業をするようなことはない立場だ。被曝量は 2.27~3.42 ミリシーベルト で、東京電力は すぐに健康に影響するようなレベルではない とみているが、管理態勢を見直すという。】

 相変わらず、すぐに健康に影響するようなレベルではない 

と言い張っているようだが、

ミリシーベルト(mSv) 単位とは、マイクロシーベルト(μSv)単位の千倍

もの高いレベルであり、通常1年間に継続して被曝する上限レベルの単位

であって、健康にも影響が無い訳がない高レベル放射能汚染である!

 特に女性の場合は、卵巣が放射線汚染すれば、妊娠・出産の影響し、

【DNA】が傷付いた子どもが生まれる可能性さえあるのである。

 放射線被曝の管理体制や管理方法そして労働者への冷酷な扱いは

これ以外にも様々に明らかになっている。

 東京電力の労働者の健康への管理の杜撰さは、犯罪的でさえある。 
 
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放射線業務担当外の女性4人が被曝 震災後も原発で仕事
 (朝日新聞) - 2011年5月1日(日)22:03
 

 福島第一原発で、放射線業務従事者ではない女性職員4人が東日本大震災の被災後も発電所内に残り作業を続け、被曝(ひばく)していたことが1日、わかった。4人は本来なら被曝する作業をするようなことはない立場だ。被曝量は2.27~3.42ミリシーベルトで、東京電力はすぐに健康に影響するようなレベルではないとみているが、管理態勢を見直すという。

 東電によると、福島第一原発では地震発生時に19人の女性が働いていた。このうちの4人が一般の職員で、被災後も発電所内に残って免震重要棟で事務作業をしていた。この間に、建屋を吹き飛ばした爆発などによって飛散した放射性物質を吸い込み被曝したとみられている。

 被曝する可能性がある作業に就く放射線業務従事者は、労働安全衛生法の規則に基づき、放射線管理区域で作業する場合には線量計をつける。計測機器で定期的に被曝量を測り限度線量を超えないよう管理されている。

 放射線業務に従事しない人はこうした管理はされておらず、限度も設定されていない。男性は緊急時には放射線業務従事者でなくてもとりあえず作業することは認められているが、女性はできない。今回は発電所全体に放射性物質が飛散する状態となり想定外の被曝になった。東電では今後、後付けながら放射線業務従事者として登録し管理する。

 また、爆発時に放射線業務従事者でない一般の男性職員や関連企業の男性職員も数多く働いていた。女性は3月23日以降は発電所では働いていないが、男性は現在も発電所内で作業している。今後放射線業務従事者として状況を確かめながら順次登録するとしている。

 東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「今回の被曝は結果的に申し訳ない。ただ、当時情報整理など必要な仕事に従事していた。また、事故発生時の免震棟の放射能汚染について(私たち)の認識が甘かった」と話した。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「東電は普通に対応できる状況ではなかったのだろう。どう評価するか東電の報告を受けてから検討する」としている。

 また、東電は1日、19人のうち放射線業務従事者として働いていた15人の被曝線量の調査結果も公表した。妊娠の可能性がある女性の被曝量は男性よりもきめ細かく設定されており、上限「3カ月で5ミリシーベルト」で、これを超えたのは2人だった。

 4月27日に東電が公表した原子炉への注水や放水に当たる消防の案内などをして17.55ミリシーベルト被曝した50代の女性に加え、作業員の体調管理にあたっていた40代の女性が7.49ミリシーベルト被曝していた。2人とも体調に異変はみられないという。

    (朝日新聞;東山正宜、小宮山亮磨、竹石涼子)

 
女性社員が限度超える被ばく…福島原発、2例目
 (読売新聞) - 2011年5月1日(日)12:25

 東京電力は1日、福島第一原子力発電所で作業をしていた40代の女性社員が、国が定めた限度を超える放射線を 被曝 したと発表した。

 東日本大震災発生当時、同原発では19人の女性社員が勤務していたが、線量限度を超えたのは2人目。

 東電によると、この女性は、免震重要棟の医務室で、3月15日まで作業員の健康管理などを担当していた。今年1~3月の 3か月間の被曝線量は7・49ミリ・シーベルトで、女性の放射線業務従事者の限度「3か月で5ミリ・シーベルト」を超えた。 
 当時、マスクが不足しており、女性社員も着用していなかった。屋外での作業を終えた社員の衣類などに付着した放射性物質を吸い込んだらしい。

 一方、同原発では1日午後から、5、6号機のタービン建屋地下にたまった放射性物質を含む汚染水を仮設タンクへ移送する作業が始まった。まず、6号機から約120トンを移した。 
   **************

  この女性は残留期間が長くなる「内部被曝」もしているらしい。
  恐ろしい東京電力の管理不行き届きだ!
  マスク不足に罪を押し付けようとしてもダメだ。
  マスクも準備しておかなかったのは東京電力なのだから!

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東電の女性社員、基準3倍超す被曝 原発屋外で作業
  (朝日新聞) - 2011年4月27日13時0分


原発作業員の被曝上限緩和 5年100ミリシーベルト
  (朝日新聞) - 2011年4月28日19時10分


小佐古参与が抗議の辞意 子供の被曝基準「容認できぬ」
  (朝日新聞) - 2011年4月29日(金)22:48


首相「原発対応、場当たり的でない」 辞任参与に反論
  (朝日新聞) - 2011年4月30日(土)12:38


原発作業員2人、被曝量200ミリシーベルト超す
  (朝日新聞) - 2011年4月30日12時34分





全労連メーデー 「被災者が人間らしく暮らせる条件の整備を」

2011-05-01 22:14:59 | 雇用・労働
2011年5月1日(日)

 朝日新聞が全労連のメーデー集会を写真付きで紹介するのは

めずらしいのではないか?

 
   全労連は被災地支援などを訴えながら都内をデモ行進した
   =東京都渋谷区 (朝日新聞) - 2011年5月1日(日)18:57

 
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「雇用問題の解決を」 メーデーでも被災地支援呼びかけ
 (朝日新聞) - 2011年5月1日(日)18:57
 

 メーデーの1日、全国各地で労働組合が集会やデモ行進をおこなった。全国労働組合総連合(全労連)は東京・代々木公園で第82回中央メーデーの集会を開き、主催者発表で約2万1千人が参加した。

 集会では全労連の大黒作治議長が「政府に被災者が人間らしく暮らせる条件の整備を求めよう」と呼びかけ、被災地から参加した宮城県労連の安藤満副議長も「解雇が広がり、雇用問題の解決が緊急課題だ」と求めた。集会後、「被災地を支援しよう」と声をあげながら都内をデモ行進した。


<メーデー>政治色薄く 連合、民主幹部ら呼ばず
 (毎日新聞)- 2011年4月29日(金)13:00