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ショスタコーヴィチ 《交響曲第10番》

2006-01-17 18:56:09 | 音楽レビュー
今年は、モーツァルト生誕250年ということで、クラシック・ファン以外にももてはやされていますが、ショスタコーヴィチ生誕100年の記念の年でもあるそうです。
そこで、《交響曲第10番》について

スターリンは、《交響曲第9番》はどの作曲家も大作だから、その副題に
「スターリン」と付けて欲しかったようですが、ショスタコーヴィチの肩透かしの
諧謔的な曲想を聴いて、いたく失望したとか激怒したとか・・・?

ロシアやロストロポーヴィッチの解釈とは別に、私の聞き取った10番の“解釈”では、
1楽章はまさにスターリンの圧制に対する国民、特に文化人の鬱屈。
2楽章は茶坊主批評家達のありとあらゆる批判と中傷の嵐。
3楽章は、例のホルンのファンファーレがショスタコーヴィチの名前を織り込んだものでは
と言われている様に、自らの断固たる意志の表明と明るい展望。
4楽章は圧制を打破して(くぐり抜けて?)勝利への道筋。
という感じです。
如何でしょうか?
私は1楽章が好きですね。いかにも圧制に耐えているという雰囲気で・・・。
「冒頭部分は退屈かもしれません」どころか引き込まれます。
ロジェストヴェンスキー、カラヤン、フェドセーエフ、などの演奏を持っています。

ちなみにベートーヴェンの第9も1楽章が一番好きですね。

2006Jan17


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