プレイヤー・オブ・ザ・マッチ 迫田さおり
対ドミニカ戦、新システムMB・1が最も効果を表せたゲームでした。
ある程度の苦戦は覚悟をしていたのですが、試合の流れは終始日本側に有った様です。第1・2セット共にテクニカル・タイムアウトは其々8-5・16-8.8-5・16-13と日本の望んでいた流れを作り出し、第3セットでは6-3と一歩先を行かれるも次は16-15と巻き返せた事が、この試合の結果を暗示していた様にも思えます。そして25-17,25-13、最後はタイ・ブレイクになった末に29-27で3-0のストレート勝ちというこれ迄に無い展開が待ち受けていました。正直、ドミニカ相手にこの様な結果になるとは思ってもいませんでした。まぁ、勝つとは思ってはいましたけれど。
「美翔女」、私はずっと以前から迫田さおりをこう呼んできましたけれど、このドミニカ戦でもロシア戦同様、見事にその滞空時間の長い、しなやかでありながら強烈なスパイクを決め興奮させてくれました。ここ迄の約1年間、肩の故障で出番が無く悔しい思いをしていたのでしょう。その鬱憤を晴らすかの様にこの大会では目一杯弾けています。『時』はこの瞬間を待っていたのでしょうか。MB・1と共に「美翔女」は帰って来てくれました。彼女がコートの中にいるだけで安心して観ていられます。
アメリカ戦での敗北は、セッターの中道が迫田さおり以外の選択肢を選んでのもの。その反省(?)なるものがドミニカ戦で表出したのであると考えれば、納得はいきます。が、最後の難敵ブラジル戦ではかなりの苦戦を強いられるでしょう。それでも希望が無いわけではないので、いえ、十分期待出来るので「火の鳥」のみなさんには熱い声援を送りましょう。
先発メンバーが或る意味「不動のレギュラー」と敢えて言うなら、ここ迄の4試合で既に決定済みという事になります。この中で私が少々不安に思うのは新鍋理沙。確かにツボのはまれば期待には応えてはくれるのですが、ムラが有り過ぎる…と云う難が有ります。レシーブ力もやや弱いし。そこで思い切って近江あかりを抜擢してみてはどうでしょう。この大会ではあまり出場機会が有りませんが、Vリーグの新人王でもありますし、力不足という事は決してない筈。何か一発、一仕事をしてくれると思っています。今月10日で24歳になったばかりの将来性の有る選手です。後々、結構化けるかもしれませんよ。私は期待しています。
サブではやはり大竹里歩(20歳)のパンチ力が目を引きますね。良いセンスしてますものね。あとは長岡望悠辺りでしょうか。長身の平井香菜子は歳のせいか往年の斬れ味が無くなって来ていますし、江畑はもう問題外。リベロには座安琴希がいますが負傷中。に加えて佐藤ありさが今大会ナンバー・ワン・リベロとの呼び声高く、このままではチョット厳しい状況。
何れにしろあと1試合、ブラジル戦を残すのみ。メダル獲得が決定した今、金か銀か銅か、注目はそこに絞られます。しかし試合内容の方も楽しみたいですね。特に「美翔女」迫田さおりの『宙の舞』を。そして真鍋監督に要求します。近江あかりを先発使用して下さいな。MB・1完成形の為にも。
火の鳥ジャパンのみなさん、グランド・チャンピオンズ・カップの頂上目指して頑張って下さい !!!
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