気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

’13.新生真鍋ジャパン  個性派から総合力へ

2013年08月29日 | スポーツ

  これ迄何度も触れてきましたが、チームは生れ変って行かねばならない、つまりは数年毎に新陳代謝をしてゆかねばならないもの。かの「なでしこ」然り。 今は「火の鳥」女子バレーに於いて、正にその時期を迎えています。その最中の2013ワールド・グランプリ。
  ただ単に「新陳代謝」と言ってしまうにはかなり厳しい状態です。と云うのも世界が認める程の、日本にとっては必要不可欠だった名セッター竹下佳江が抜け、何度も窮地を救ってきたリベロの佐野優子まで抜け、「美翔女」迫田さおり・狩野舞子を欠き、銅メダル・メンバーの残りは木村沙織・江畑幸子・岩坂名奈の三人のみ。まあ、ベンチ組を含めればまだいるのですが・・・。
  問題なのは、竹下・佐野がチームの大きな要で有った為、その穴埋めが簡単にはいかないという事なのです。当然目指すべきプレー・スタイルも変って来るのは必定。木村・江畑・岩坂の三人がいくら頑張ったところで、過去のスタイルを継承していく事は出来ないでしょう。ましてや、新たな選手は十代二人を含め若返りを計っているるのですから。

  しかしそんな状況では有るのに、予選.ラウンドで7勝2敗と云うのは、健闘したと.言ってあげたいですね。負けた相手はU.S.Aとブルガリア。U.S.A.に負けたのは解るとしてもブルガリアに負けたのは、ちょっと大きな課題が残るものです。この試合、先発メンバーの主力は木村のみ。温存作戦が裏目に出た様ですね。リベロも座安ではなかったし。それでも似た様な先発メンバーで最終第9戦のチェコに勝てたのは大きな収穫でしょう。
  

  前述した様に、主要選手が殆ど居なくなってのチーム作り。ここで若手に注目してみると、やはり竹下佳江の後継者、⑥宮下遥と佐野優子の後継者に一番近い⑧座安琴希に大きな期待が掛ります。竹下は宮下にD.N.A.を受け継がせる様にしていますし、座安の後には初召集の②佐藤あり紗(沙)が虎視眈々とその座を狙っているのですから、どうしても頑張らざるを得ないといった状況で、いい環境に在ると思います。
  あと若手と云えば、私は⑰近江あかりに期待しています。対ブルガリア戦で一度だけ先発したのですが、残念ながら然程の結果は出せず仕舞いでしたが、何処か将来性を感じさせてくれました。他ではツボにはまった時に何をやるか判らない⑲大竹里歩でしょうか。

  この様にピックアップしてみると、以前の様な実力を兼ね備えた個性派のチームと云うよりは、総合力を如何に駆使して闘うか…と云うチーム作りになっている様に思えてきます。敢えて言うなら、その中で光っているのは、セッターの⑥宮下遥でしょう。彼女に限らずセッターの選手はどういう理由かレシーブが上手なようで、宮下のレシーブ力もなかなかのものです。まだ18歳。これから先を見越した時には、必ず大きな存在になっている事でしょう。まだまだ大きな伸び代がある選手です。そして木村・江畑・岩坂・新鍋選手などがまとまった、総合力が機動力となるチームとなってゆくのでしょう。それこそが、竹下・佐野・迫田・狩野選手など超個性的な選手が居なくなった後の、新たなチーム作りの第一歩となるのでしょう。後はこの新生メンバーをいかに生かすか、どの様な展開を求めて行くのかと云う作戦に委ねられています。
  

  決勝ラウンド第一戦のイタリアを3-0で下し、幸先の良いスタートを切れました。結局のところ、木村・江畑・新鍋・宮下・座安といったところがスタート・メンバーとして固定化されつつあるみたいですね。余裕が出来る展開になった時には、もう一度⑰近江あかりを起用欲しいものです。

  真鍋監督は果たしてこの新生「火の鳥」をどの様に育てるのでしょう?
取り敢えずは残り4試合を最後まで勝ち進んで欲しいものですね。
みなさん、応援しましょう。新生「火の鳥」頑張れ~!!!

 


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