乳がんの放射線治療14回を完了して残りはあと2回。
皮膚が弱いので心配していたわりに副作用も少なく
ここまでこられたことにほっとしています。
私の放射線治療ルーティンは次のとおり。
約10分前に病院に到着
⇒受付⇒待合室へ
⇒看護師さんと話をする
⇒更衣室で上半身検査着になる
⇒リニアック室へ
⇒更衣コーナで検査着からタオルに
⇒放射線台で位置合せ
⇒照射
⇒更衣コーナでタオルから検査着に
⇒更衣室で着替え
⇒精算
⇒たまに院内のタリーズでソイラテをテイクアウト
⇒駐車場へダッシュ(のつもり)
⇒駐車場を退出(50分100円)
リニアックの待合室では、同じ時間帯予約のご夫婦と一緒になります。
会釈するだけの間柄ですが、ご主人の病状が辛そうでお気の毒です。
たいてい看護師さんと話をされていて
薬を変えましょうか、先生に聞いてみますねなどという会話が聞こえてきます。
そうこうしているうちに次の順番の車いすの女性や背の高い男性がやってきます。
いつものメンバー。
看護師さんは大忙しで
本来は待合室で一人一人に声がけをして様子を聞くようなのですが
辛そうな人が多い時、私まで順番がまわってこないことがあります。
私は元気なので大丈夫
そっちの対応をしてくださいと思っています。
そんな日は、放射線技師から
「今日は看護師さんと話ができないかもしれませんが何か伝えることはありますか」
と聞かれます。
それでも帰り際に、看護師さんが廊下まで小走りで追いかけてきて
お加減大丈夫ですかと声をかけられたりもします。
走らなくていいですよー
リニアック室での体の位置合せは、どんどん手早くなっていて
最近は2回くらい位置調整するだけで完了。
はじめのころ何分もかかっていた作業が、今はほぼ30秒以内。
これだけ? 本当に位置合ってる?
(他の器官に放射線あてないでね)
と確認したい衝動に駆られています。
でもまあ、私自身も少し右寄りに横になるとか腕の力を抜くとか
ちょっとしたコツに慣れてきました。
手早さはお互いに慣れてきた共同作業の成果なのかな
位置合せでは、体の下に敷いてある大きなタオルを
放射線技師が絶妙に縦横斜めいろいろな方向に引っ張ります。
体に触れないやり方なのでしょうか。
ひとつ嬉しかったことは
通常、技師が胸にかけたタオルを外して
胸からウエストまでを出して位置合せをするのですが
5日めに新しい女性技師が担当された日
ウエストよりかなり上までタオルで覆ってもらえました。
さらに足元にも別のタオルをかけてもらえました。
思わずありがとう、と(心の中で)つぶやきました。
私の気持が通じてしまったのか
その後は、男性技師もみなさん同じようにしてくださるようになりました。
乳がんになるまでこの30年近く病院に縁がありませんでした。
このたび患者になって、この病院でも前の病院でも
ちょっとしたことに寄り添ってもらえたり、真摯な態度で接してもらえると
それだけでぱっと元気づけられることを、いくつも体験しました。
どんな仕事でもプロってこういうことなのか
かつて自分が仕事をしていた時の態度を振り返って我が身を反省しました。