2022年2月22日
乳がん手術後、ちょうど1週間目の診察日。
この1週間、退院時に指示されたように
「無理しない程度の日常生活」を送ってきました。
仕事は長期休み
今後の経済計画を考え直す必要があるけれど、いったん考えないことにして
気をつけることといえば栄養バランスと
重たいものを持たないように、買い物で軽めの食材を選ぶことくらい。
「頓服でいい」痛み止めは、3日間だけ服用。
歩くときの振動や腕を伸ばした時の傷の痛みは、
薬でかなり軽減される実感がありました。
まだ、右胸から脇の下まで全体が腫れて熱をもったまま。
センチネルリンパ切除時の脇側の傷は、動かすと痛みます。
乳輪まわりの傷は、なぜか、それほど痛みません。
久々に、電車とバスにのってT病院に行きました。
診察室にはいると
挨拶もそこそこに主治医から
では、ここに横になってくださいと
大きなタオルを渡されベッドのカーテンが引かれます。
上半身を脱いでタオルをかけると
すぐに 「表面の糸を切っていきますよ」と言われました。
抜糸なんだ。
抜糸のことは、予定表にもなかったし、聞いてもいなかったので
すっかり油断していました。
手術が終わって安心して、ぼーっと暮らしていました。
事前調査していません。
痛いのか、だけでも調べてくればよかった
と考える暇もなく
パチパチと糸が切られていきます。
痛みはありませんでした。
でも「表面の糸」って?
中の方は溶ける糸なのかな?
抜糸のあと、テープが張られました。
着替え終わると
「今日から、お風呂にはいってもいいです」
「テープは剥がれたら剥がれたで。
まあ剥がれにくいですけどね」
という2点、説明がありました。
「これで今日は終わりです。次回は2週間後」
え?
もっといろいろなことを説明してほしかったけど
いつも通り、とっさに質問もできません。
診察室をでるとき
「傷が思ったより小さくて、
こんなので癌が取り出せるんですね」と言ったら
「そうですね。こんなので、とり出せるんですよ」
と、主治医がにっこりしました。(マスクの下で)
帰宅後、抜糸について調査。
広島大乳腺外科の先生のブログにとてもわかりやすい説明がありました。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つに分かれていて
傷をきれいに治すためには、真皮の層をしっかり合わせることが重要。
ここで行われるのが、真皮縫合。いわゆる溶ける糸での縫合。
その後、表皮のみをぴったり整えるように、非吸収性縫合糸で縫合する。
これが溶けない糸で、こちらは抜糸が必要。
主治医から言われた「表面の糸を切る」という意味がわかりました!