JuJuブレスト日記

乳がん治療の記録を残していきたいと思います。

手術前の検査と診察 (4) 手術1週間前

2022-02-24 10:26:10 | 手術前の検査と診察

2022年2月8日

手術1週間前

2回目のT病院の診察日です。

 

前回の初回診察日から、3週間が過ぎました。

この間、乳がん患者らしいことと言えば

毎日、ホルモン剤のアロマターゼ阻害薬を飲むだけ。

目立った副作用はなく

乳がん自体は自覚症状もないので

仕事引継ぎ用のマニュアル作り、部屋の片づけ、草花の手入れ

に邁進しました。

高額療養費制度の申請もしました。

仕事は、長期休みとしました。

アルバイトとは言え、任された仕事もこまごまとあり、

最終日に何とか引継ぎを終わらせ、やっと卒業できた気持になりました。

家ではガーデニング担当なので、

入院中も花が咲くよう、新しい苗を植えたり、つぼみの花を生けておいたり。

立つ鳥跡を濁さず

と言ったら妹が笑いました。

 

「2泊3日」という言葉のインパクトは絶大。

これを聞いて、父をはじめ周りの人たちも安心したようでした。

私自身も、軽い怪我をちょっと治してくるね

という気持になれると思いました。

手術はそんなに怖くない。(麻酔で痛くないだろうし)

それでも、そのあとの再発の不安、副作用の不安、

いつまで生きられるのかな、という思いは拭えず

つい、部屋の片づけや書類整理などしてしまいます。

 

さて、この日の診察は

はじめにPCR検査です。

唾液での検査を熱望していましたが、やはり鼻の奥に入れるタイプ。

鼻の奥の奥で嫌な感じがありました。

大手術を前にこのくらい、と乗り切ります。

 

その後、診察室で、手術方法の説明を受けました。

「乳輪の際にそって切ります。これだと傷があまり目立たないから」

え? 私のがんは、かなり脇側にあるけど、乳輪に沿って切る?

「陥没したりしないように、周囲から寄せて形をつくります」

? 疑問は残りますが、とっさに質問を返せません。

かねて一番の懸念事項だった「センチネルリンパ節生検は、いつするのか?」

問題については、質問できました。

前日にする場合は、すごく痛かった、といろいろな方のブログにあったので。

「手術中にセンチネルリンパ節の切除をして

隣の部屋で1時間くらいかけて検査をします」

と言われて安堵です。

これで手術の心配ごとは、ほぼ解消しました。

昔、子宮筋腫の手術をした時は、事前検査で涙が出るほど痛い思いをしました。

どうやら今回の入院では、すごく痛い思いはしなくてよいみたいです。

 

センチネルリンパ節の生検で、

もし転移がなければ手術は2時間くらいで完了

もし転移があれば、リンパ節郭清をするので、もう少し時間がかかる

ドレーンをつけるから入院も少し伸びる

ということが、わかりました。

そうなのか。

「おそらく、MRIとエコーの画像をみると転移はないと思いますよ。

今日も、2泊3日の人が帰っていきましたよ」

と言っていただきました。

転移なしを祈るのみです。

一応、入院が伸びる準備をしておくことも了解です。

 

入院に関するいろいろな書類をいただき、看護師さんの説明も受けて

入院手続き完了。

部屋は、4人部屋の窓際を予約しました。

来週、1人で入院する予定です。


手術前の検査と診察 (3) 手術計画

2022-02-23 11:35:11 | 手術前の検査と診察

2022年1月18日午後

電車とバスを乗り継ぎ、約1時間30分

初めてT病院で診察を受けます。

1階受付フロアに入ると、広々としていて、ソファの配置なども素敵でした。

地元のクリニックもそうでしたが、病院の清潔感とくつろげそうな環境は

患者にとって心の安らぎです。

コロナ渦のせいか、人はややまばらで空いていました。

 

総合受付に紹介状を提出した後、外科・乳腺科の受付へ。

待つ時間も少なく、名前を呼ばれました。

手術をしてくださる主治医と初めての対面。

待つ間に掲示板をみていたら、医科部長という立派な肩書の先生でした。

スマートな印象。

話し方は落ち着きがあり必要最低限のことを手短かに話される感じ

さっぱりしています。

これからよろしくお願いいたします。

 

診断は、クリニックでお聞きしたものと変わりありませんでした。

というよりは、クリニックの先生と診断を共有してくださっていたことがわかりました。

午前中に時間をとって私の検査結果や画像一式をみてくださっていた

そのスピード感が、ありがたかったです。

 

早速、先生から提示された治療計画は次のとおり。

 ・温存手術

 ・手術は最短の予約で2月14日

 ・入院は前日から2泊3日

 ・今日からホルモン剤開始。5年間。

 ・3月に放射線治療を開始。5日×5週間。地元のM病院でよい。

 ・その後の経過観察は地元のこれまでのクリニックでよい。

 

異存ございません!

2泊3日にも、今日からホルモン剤開始ということにも驚きましたが

何より、温存と明確に言われて、また抗がん剤もなしとわかり

ほっとして、緊張していた力が一気に抜けました。

 

乳がんになってしまって、早めに見つけることもできなかったけれど

たくさんのもっと深刻な病状の人たちがいる中で

私は幸せな方なんだ、と思えました。

 

病院選定時、私は独自ネット調査で

このT病院が、いち早く温存手術を取り入れ推進してきた病院と知っていました。

いくら年をとっていても、大事な胸を残したい

できるものなら温存したいと強く思っていたのでした。

他の病院でも同じだったとは思いますが、すぐに温存、と言っていただけた

この病院を選んでよかったと思いました。

 

診察後、医療ソーシャルワーカーの方との面談がありました。

ご自分でも乳がんを患ったことのある女性。

仕事や家族のことについてヒアリングがあり、

ホルモン剤の副作用のことや高額療養費申請について教えていただきました。

心配なことがあれば、いつでも電話くださいと言われて、心強いです。

 

次回は、2月1週目に2回目の診察とPCR検査。

手術までの注意点は、コロナの感染対策のみとのこと。


手術前の検査と診察 (2) 検査結果まとめ

2022-02-22 11:04:42 | 手術前の検査と診察

2022年1月18日

12月に受けた市の乳がん検診のマンモの結果がまだ出ていませんでした。

そこで市に連絡をとり事情を説明すると

映像のDVDを渡していただけることになりました。

 

この日、受け取ったDVDを持って、午前中クリニックへ。

MRIの結果や針生検の検査報告2回目も含め

検査結果がほぼ出そろいました。

後日、1週間後にででてきた情報も加えると

私の乳がんの検査結果は、以下の通り。

--------------------------------------------------------------

  右乳房浸潤性乳がん

  ステージ:ⅡA

  サイズ:2.3cm  (MRI結果より)

  サブタイプ:ルミナールA

  ホルモン感受性:あり

     エストロゲン     100%

     プロゲステロン   70%

  ki-67 (増殖能の目安):19%

  HER2:陰性 

  リンパ節への転移:エコー、MRIでは認められず

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初回診察では、もし乳がんだったとしても早期ですよ、と励まされましたが

早期ではなくステージⅡAという結果でした。

ホルモン感受性の値は大きくて、増殖指標の値は小さめ

おそらくリンパ節の転移もないだろうし

大人しいタイプの乳がんですよ、と言われたのが、救いでした。

 

マンモの結果は、と言えば

診察室でモニタに映された映像には、右胸の脇側、斜め上にひときわ白い固まりが

私から見てもはっきりと映っていました。

先生がここ上の方、少しひきつっているのがわかるね、と言いました。

ひきつっているのはわかりませんでしたが、、

あれ? しこりはもう少し下のはず。

先生にお聞きすると

マンモを撮るときに腕をあげて万歳の姿勢をしたでしょ、と言われました。

確かに。

MRIでもエコーでも腕をあげていましたっけ。

この白い固まりが私の乳がんなんだ、と思いました。

 

後日、市のマンモの検査結果が届き、内容をみると次のように書いてありました。

  「要精検」カテゴリー3 (カテゴリー5段階のうち)

  良性の可能性が非常に高いですが、悪性も完全には否定できません

マンモ上では、「要精検」ではあったものの、良性の可能性が非常に高いという

ちょっぴり皮肉な判定内容でした。

 

乳がんと確定診断される前、

ネット上では、主に良性・悪性の疾患内容の違いや再発率などの統計情報、

医療従事者によるQ&Aなどを探していました。

診断後は、乳がんの体験記ブログがたくさんあることを知り、読む機会が増えました。

できるだけ自分と近いがんのタイプ、自分と近い年齢の方の体験記を探しては読み、

参考になる一方で

再発する方があまりに多く、重いステージや、つらい症状の内容に溢れていて

読むに堪えなくなってしばらくやめたり、

の繰り返しでした。

手術して完全にがんをとって5年経っても、10年以上経っても

他の癌と違って乳がんの場合は転移リスクがあるということが、

心の底に重くのしかかります。

 

院長先生から、私がこれから行く先のT病院の先生にも

検査情報を既にみていただいていると言われました。

「早い方がいい」というのが口癖の院長先生

「市の検診は遅いから嫌いなんだ、だから僕は参加してない」とか

「○○がん研は、4か月待ちだよ」など、

タメ口で、言いたい放題だった点も

嫌ではなくてフランクで好感が持てました。

何事もどんどん進めて手配してくださって

これまで、本当にありがとうございました。

 

午後、これから通うことになるT病院に行きます。


手術前の検査と診察 (1) MRI検査

2022-02-21 11:15:55 | 手術前の検査と診察

2022年1月13日

MRI検査を受けました。

乳がんと診断された日に、クリニックから即効で予約を入れていただき

翌日のことです。

MRIは、通常、手術前にする検査で

マンモやエコーで見落とした小さな病変も見つけることができる、と聞きました。

ならば、早く受けたいです。

 

検査場所は東京駅近くのMRIやCT等専門の検査センター。

人生2回目のMRI検査。

前回の記憶は薄れていますが、痛くなかったことだけ鮮明に覚えています。

痛みに弱い私、すべての検査は、痛いか否かが基準です。

 

さて、検査では

検査着に着替えると、再度、金属類を身に着けてないかチェックされました。

歯のブリッジが心配でしたが、磁性がない金属なので大丈夫とのこと。

撮影前に、腕に造影剤を流すための点滴用の針を刺します。

血管細子さん、と言われている私ですが

1回で成功して良かったです。

 

撮影台は、顔と胸の部分に穴があいていて

そこに合わせて、うつ伏せに寝ます。

両手をあげて位置決め

ヘッドホンをつけてもらい、ブザーを持たされます。

 

強力な磁場のトンネルに入って撮影開始。

私は閉所恐怖症ではないので、この点は大丈夫。

ヘッドホンからショパンの「革命」が流れてきました。

落ち着くなと思っていたら

次の瞬間、カンカンカンと大音響。

ヘッドホンがずれていたようです。。

もう撮影は始まっているので、取返しがつかない・・

痛くさえなければ音なんて、と思い

我慢することにしました。

 

途中、造影剤が流され、暖かくなったり冷たくなったりしましたが、

特に不快感はありません。

そのたび、アナウンスが流れるので安心できます。

「半分終わりました」「あと10分です」などのアナウンスに

まだ半分・・まだ10分・・と思いながら

30分間、

音との闘いが終わりました。

 

検査結果は、クリニックに送られます。

約1週間後

午前中に、クリニックで組織検査の詳細とMRI検査の結果を聞いて

午後、T病院に行く予定です。