拉致 北朝鮮 

人生楽なら苦はないさ(MUYOxpPRF.)

米本土に届かないミサイルなら容認するという説がトンデモに見える件

2008年01月19日 | 核問題
有田芳生の『酔醒漫録』: 平壌からの通信

今日、北京から平壌に入った知人によれば、2月に「大きな動き」があるという。
アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するというのだ。
実行されると日米関係にはさらに難題が重なる。
北朝鮮の核問題への対応で、すでに日米関係には亀裂が入っている。

アメリカは核拡散には一応反対しているが、核兵器保持については事実上容認に傾いている。
なぜならアメリカ西部のシアトル(ワシントン州)にはノドンもテポドンも届きはしないからだ。


北朝鮮も拉致問題では新たな対応を取ることはない。
日朝交渉を進めるなかでしか事態が打開できないならば、その方針を明らかにすべきだ。

ブッシュ政権は史上最悪の大統領として退陣していく。
マケインの共和党ならば北朝鮮政策に厳しいだろうが、おそらく民主党政権が誕生する。
ヒラリーは慎重だが、オバマは北朝鮮との首脳会談を行う方針。
台湾情勢と北朝鮮問題をめぐって日米関係はさらに悪化するだろう。
「風に流される」だけの福田政権に対応策はない。


情報を都合によって信じたり信じなかったりするのは陰謀論者の手口であり、
前に有田氏の「山拓訪朝の手引は統一」と言う話を取り上げた以上、この話を根拠希薄で斬捨てるわけにはいかないだろう。

ただ斬捨てはしないが、この知人とやらがどういう業種の人でどういうルートから仕込んだ話なのかが不明なのは確か。
輸入業者が世間話の合間に噂として伝えたのと、政府機関にコネがある者が目的意識を持って聞きだした情報収集の一貫では信用レベルに雲泥の差が出る。
(これは、アジアプレスなどが入手する脱北者からの情報にも言える。吉凶どちらの話であっても。)

知人からの情報と言うのは、一般に信憑性が低いと見なされる「金で転ぶ情報屋」より判断に困る場合が多い。
直接知らない友達の友達というのは、理屈ではそこらの他人と同じなのに防壁が下げられてしまうからである。
マルチやインチキ宗教が蔓延るのは、「知人からの紹介」でアンテナが機能しなくなるからではないかと思っている。

それはともかくとして「2月テロ支援国家指定解除」と言う話である。「またオオカミ少年の遠吠えか。」とも思うが現実的には不可能。
今のところ予定されているのは、

チャングン様の嘘の誕生日に合わせてどこぞの音楽家未亡人のスポンサー(当然単なるフロントマンであるのは既知)によって行われるN・Yフィルの公演。

ライス様の極東歴訪。


こんなもんか。昨年末に中国様が画策し、ヒル様が「期待」した「1月の六者協議」すら目処も立っていない。
しかも、例によって「申告」すら出来ていない現状であり、「45日前までの議会への通告」によっても2月の解除など画餅にもならない。

この不可能が絶対に不可能と言うわけではない。(?)
議会と真っ向からぶつかれない状況の大統領が、儀礼的である議会通告無視を真っ向から決断すれば。
(大統領選挙への影響を無視できるという、奇跡の二乗のような前提で。予想を立てると逆目が出る惧れがあるのでしたくはないのだが・・・)



して、それよりも不思議なのは、
アメリカ西部のシアトル(ワシントン州)にはノドンもテポドンも届きはしないから、(アメリカは)核兵器保持については事実上容認に傾いている。
という話の持っていき方である。

(以下私的妄想混じりで15年程前に思ってた事の焼き直し。北が武力侵攻から対南浸透、寄生虫の宿主本体乗っ取り路線に変わったので現状とは違う点もある)
元々北朝鮮の核開発の目的は、時代遅れでかつ捻じ曲げられた朝鮮的核抑止論である。
米ソ時代は、「一方が撃ってしまえば結果共倒れになる不毛な事を相手もしないだろう」ということで、
(矛盾を含みつつも)理性的である限り双方が持つ事で最終戦争を防止できる。との歪んだ思考。

北朝鮮の場合は、「祖国統一戦争は内戦であり、外国の介入は(相手側のみ)ダメよ」としたい故の核武装介入抑止論が根底。
「米軍が介入したらやっちゃうよ」=「武力統一が終わったら反米やめて、アジアを代表する友好国になるから見逃してぇ~」

「非核、通常戦力のみ、奇襲は我のみ可能、浸透工作員ウヨウヨ・・・」という好条件のお陰で北は十分に勝てる。
(短期集中で首都を落とし、大統領を殺さずに拘束して政権禅譲の儀式を行い、正当な統一朝鮮国家として宣言という流れ)
在韓・在日米軍の緊急展開などがなければ。

アメリカ本土を攻撃する必要性など最初からないしそのつもり(度胸)もない。
無理に使う状況を考えるなら、在韓米軍が撤退し、在日米軍も縮小した後の米軍展開の基点となる「グアム・沖縄・ハワイ」を叩いて、「統一朝鮮真の独立宣言」をするまでの時間稼ぎができればよいのである。
(米を叩いてしまってどうやって落とし前つけるか、などというのは彼等にとってはどうにでも出来ると見込んでいる話 「ケンチャナヨ - Wikipedia」)

そして、現状でテポドンは確かにアメリカ本土には届かないしペイロードも少ないので燃料を増やせば弾頭が小さくなると言う矛盾からアメリカの脅威には「直接はならない」

だが、技術(及び実験データ)が流出するとなると話はまるっきり違ってくる。
北朝鮮からは届かなくても、発射地点が変われば届くようになるのである。

つ【キューバ危機
(ソ連本土からは届かなくてもキューバからならアメリカ全土が射程内)




ちかれた・・・ここんとこ寒波が厳しく、指がもげそうになるからキー打つの躊躇いがちになるのよ。
今日はお日様が出て、ようやく室温がギリギリ二桁になったから楽だったけど。
(この温度の話をしても、誰一人信じてくれないのよね。朝方は室内でマイナスだとか枕元でマグカップのコーヒーが凍ってたとか言っても「またまたご冗談をw」ってな具合で。ガチなんだけどな・・・)
そんな暖かい日も、まだまだ傾くのは早い。そして厳冬期はこれから始まるのであった。

と言い訳をして、中途半端に終わる通常運転でフェードアウトしますのだ。
「ワシは何をやっているんだろう」との疑問は残ったまま・・・



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