選手でのランキングや監督としてのランキングは良くみるが、それを総合的にランクしたものは皆目見たことがない。
名将落合監督の退任にちなみ、選手と監督の両方の実績を加味してランキング。
1.野村克也(ホークス、スワローズ、イーグルスなど)
2.落合博満(オリオンズ、ドラゴンズなど)
3.王貞治(ジャイアンツ、ホークス)
4.秋山幸二(ライオンズ、ホークス)
5.星野仙一(ドラゴンズ、タイガース、イーグルス)
6.原辰徳(ジャイアンツ)
7.岡田彰布(タイガース、ブレーブス)
8.若松勉(スワローズ)
9.渡辺久信(ライオンズなど)
10.梨田昌孝(バファローズ、ファイターズ)
次.山本浩二(カープ)
※筆者が記憶のある1976年以降にプレーした選手のみ
選手、監督の両方で最も成功した人物は何と言っても野村克也である。
現役選手として三冠王1回と含む多くのタイトルを獲得し、本塁打など多くの打撃部門で歴代3位以内に入っている。
のみならず、捕手としても歴代屈指の選手でもある。
監督としてはプレーイングマネジャーであったホークスでリーグ優勝、スワローズでは4度のリーグ優勝と3度の日本一。更には最弱球団ゴールデンイーグルスを短期間で優勝争いに参加させた手腕は並ではない。監督通算でも歴代5位の勝利数を記録。落合登場までは他の追随を許さない最高実績の野球人と言えた。
その野村を脅かす存在が落合である。
選手時代実績も3回の三冠王を獲得するなど野村に決して劣らない大選手。
監督としては8年間で4回のリーグ制覇を成し遂げ、ドラゴンズを黄金期に導いた。
3位以下は大きく離れる。
王を入れたのは現役の他の追随を許さない実績に加え、福岡に渡りホークスを黄金期に導く準備をした点にある。
もちろん豊富な資金力から3度の優勝を果たした点も評価できるが、2球団とも戦力が整いすぎていた点で上位2人には及ばない。
秋山の4位は先物買いな気もするが、日本シリーズで見せた選手への信頼感、我慢強い起用は決してフロックではない。
星野は北京五輪がなければもっと上位であったかもしれない。短期決戦での柔軟性のない起用方法、選手を責める発言は「男星野」が泣く。また他の選手に比べ現役での実績で劣る面も否めない。
原はWBCでの実績を買った。ジャイアンツでの采配ははっきり言ってお粗末。カープやマリーンズ程度の戦力であれば、最下位を独走するだろう。
岡田は独裁的、若松は選手を持ち上げ、渡辺は同僚感覚とそれぞれ、異なった個性で優勝を勝ち得た。若松はもう一度どこかで監督をして欲しい。
梨田と山本浩二は非常に迷った。梨田は現役での実績が大選手とは言い難く、逆に山本浩二はこのランキング中、原と並ぶ凡庸監督であり、監督としての名声がない。
迷った結果、2チームで結果を出した梨田を上位に持ってきた。