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スポーツ記録箱

スポーツの記録や用語、人物からランキング等を独自視点で分かりやすく解説!スポーツ観戦のための「スポーツ記録箱」登場!

NO.1になれなかった男

2007-09-30 17:19:45 | スポーツベスト10
スポーツベスト10②
NO.1になれなかった男 ベスト10

スポーツの世界だけでなく、頂点に立つには実力だけでなく運の強さも必要になってくる。同時代に途轍もないライバルがいたり、怪我で頂点を極める直前に挫折した選手は数多くいる。
そんな選手(団体)達をランキング!

1.西本幸雄(野球監督・日本選手権8連敗)
2.斎藤仁(柔道・五輪連覇も山下崩せず)
3.三洋電機(ラグビー・神鋼連覇許す)
4.瀬古利彦(マラソン・五輪で2回惨敗)
5.同志社大学(ラグビー・釜石に3連敗)
6.西本聖(野球・宿敵江川に一度も勝てず)
7.小川直也(柔道・五輪では金取れず)
8.篠原信一(柔道・実力世界一も誤審に泣く
9.横浜商業(高校野球・池田・PLに及ばず
10.村田英二郎(ボクシング・世界戦引分2回)


プロ野球史上に残る屈指の名監督西本幸雄は3チームで8度のリーグ優勝を果たした。しかもオリオンズ、ブレーブス、バファローズといずれも球団史上初の制覇であり、後者2チームはお荷物球団と言われるほどの弱いチームであった。
そんなチームを再三リーグ優勝に導きながら、三原魔術、ONの強打そして江夏の21球の前に日本一の栄冠を勝ち取る事は遂に出来なかった。
シリーズでの2度のスクイズ失敗は語り草となっている。

柔道では3人をランキングした。
日本柔道史でも3本の指に入る名選手でありながら、斎藤仁は五輪で連覇を果たしたものの、日本選手権では山下の牙城を崩せなかった。山下との最後の対決は微妙な判定であり、斉藤の悔しそうな顔が忘れられない。
世界一の実力を持った小川と篠原はそれぞれ精神面の弱さと“誤審”に泣かされ五輪での金メダルを獲得出来なかった。その後の小川の変身ぶりは驚き。

ラグビーの三洋電機は、トンガ勢を中心とした強力FWで平尾率いる神戸製鋼を後一歩まで追いつめながら超逆転勝利を許し、その後も破れ続け7連覇を許した。
詳細は当ページの名勝負物語を参照。
その平尾が率いた同志社大学は、学生史上最強チームと言われながら松尾雄二率いる新日鉄釜石に3連敗を喫し、こちらも7連覇を許した。

1980年代、柔道の山下と並んで日本で最も有名なアマチュアスポーツ選手であったマラソンの瀬古俊彦は実力でも世界一だった。
しかしモスクワはボイコット、実力ピークのロサンゼルスは体調不良、ソウルではピークを過ぎており、図抜けた実力がありながら五輪では惨敗し、頂点を極める事が出来なかった。

好投手三浦を擁する横浜商業はセンバツで水野率いるやまびこ打線の池田高校に決勝で敗れ、夏は後に史上最強チームと言われるKKコンビのPL学園に決勝で敗れた。

西本聖は同年齢のエリート江川卓に強烈なライバル意識を燃やし、超一流投手になるが引退するまで一度も勝星で上回る事が出来なかった。20勝を挙げたのは江川引退後だった。

ボクシングの村田英二郎は2度の世界戦で微妙なドローを演じ、世界チャンピオン以上の実力と言われたが、結局世界王者にはなれなかった。



感動場面

2007-09-16 19:02:58 | スポーツベスト10
スポーツベスト10①
感動の場面ベスト10

スポーツを観戦していると感動的な、体中の震えが止まらないような興奮を覚える事がある。そんな場面を独自の視点でランキング。

1.貴乃花鬼気迫る優勝(大相撲)
2.雑音を振切り野茂メジャー初登板(ベースボール)
3.神鋼奇跡のロスタイム(ラグビー)
4.新・日の丸飛行隊長野を制す(スキージャンプ)
5.松坂の夏(高校野球)
6.山下悲願の五輪V(柔道)
7.清水完璧スタートで五輪V(スピードスケート)
8.日本悲願のW杯初出場(サッカー)
9.高橋完璧五輪制覇(マラソン)
10.大乃国昭和最後に連勝止める(大相撲)
次.辰吉奇跡の王座奪還:vsシリモンコン(ボクシング)

怪我を負った貴乃花が巨体の横綱武蔵丸を投げ倒した瞬間、そして貴乃花の仁王のような顔は一生忘れられない。優勝回数では大鵬や北の湖に及ばないが、こんな感動的な場面を提供したカリスマ的存在感では上回ったとも言える。

野茂英雄が島国根性丸出しのマスコミの中傷批判を浴びながら渡米し、メジャーのマウンドに立った瞬間は体が震え涙が出た。

三洋の宮路監督は試合終了と思い立ち上がった。そしてその体勢で口をあ然とあけたまま奇跡のトライを見ることになった。

再三日本人の期待を裏切ってきた原田政彦が最後に信じられないような大ジャンプを見せた。その後の涙なき大泣きは笑えた。

PLとの延長の激闘、明徳戦の奇跡の逆転劇、決勝のノーヒットノーランと水島信司先生でさえ書けないような準々決勝以降の松坂と横浜高校の戦いは高校野球史上に残る名シーンの連続だった。

モスクワをボイコットした事で運命を変えられた選手はたくさんいたが、不世出の柔道家山下泰裕もその一人だ。万全を期して望んだこの大会でも負傷してしまい足を引きずっての試合なる。準決勝ではポイントを取られるなど苦戦をするが、決勝では巨漢のラシュワンを見事下して念願の金メダル獲得。国民栄誉賞を受賞した。

地元開催のプレッシャーの中、先陣を切っての金メダルは日本チームを間違えなく勢いに乗せた。これがなければ船木も里谷もなかったかもしれない。母親に金メダルかけたシーンはお涙頂戴の嫌いな観客も涙ぐんだ。

前回のドーハでの激闘以上に苦しんだW杯予選。岡野がスライディングでゴールしな瞬間は震えた。それまでフル出場してきたカズが途中で交代を強いられた。最後の代表戦となった。

優勝候補が勝つことが難しい五輪のマラソンで圧倒的強さを発揮して優勝した高橋尚子。明るいインタビューでストイックな日本のマラソンのイメージを変えた。

双葉山の記録をも塗り替えそうな勢いの千代の富士を、“駄目横綱”大乃国が止めた。周到な研究がこの快挙を呼んだ。これが昭和最後の一番となった。

フラフラになりながらシリモンコンを倒した辰吉。とかく比較される亀田とは試合の面白さで比較にならない。尚、実際は高橋ナオトVSマーク堀越と言うダウン応酬の激闘もあるが、他が世界レベルのものばかりなので、辰吉戦を入れた。高橋・マーク戦は後日名勝負物語で紹介予定。