「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

本日初日!特急「スワローあかぎ3号」に乗る

2014-03-17 22:31:11 | 日記
皆様、こんにちは。

「ホームライナー鴻巣」を格上げする形で、本日より特急「スワローあかぎ」が運行を開始しています。

JR東北本線上野18時30分発特急「スワローあかぎ3号」本庄行き(4003M)1号車普通車指定席に乗車することにしました。

上野駅15番線ホームでは、多くの係員や警備員が配置され、「スワローあかぎ」の案内に精を出しています。



「スワローあかぎ」の特徴をJR東日本のプレスリリースより転載します(東日本旅客鉄道株式会社「特急『スワローあかぎ』号が新登場 さらなる着席サービス向上のため、「スワローサービス」を開始します。」2013年12月20日)。


「スワローあかぎ」号 ご利用にあたってのご注意
・「スワローあかぎ」号は自由席特急券ではご利用いただけません。指定席車両に有効な特急券等が必要です。
・車内でお買い求めいただく場合、指定席特急料金となります。おトクな「スワローあかぎ料金券」は車内では発売いたしません。乗車前にお買い求めください。
・「スワローあかぎ料金券」をご利用で、座席指定を受けずに乗車した場合、空席をご利用いただけますが、その座席の指定席券をお持ちのお客さまが見えましたら、席をお譲りください。
・指定席券をお持ちでも、当該座席を別のお客さまが空席として利用している場合があります。
・座席指定を受けてご乗車いただいた場合、車内改札を省略いたしますが、空席をご利用の場合、車内改札を実施いたします。
・「スワローあかぎ料金券」は、満席の場合でもご購入いただけます。その場合、デッキ等をご利用ください。車内に空席があればお座りいただけます。満席を理由とした払いもどしは出来ません。
・列車の発車間際は、みどりの窓口並びに指定席券売機が大変混雑しますので、予め時間に余裕を持って発売箇所でお買い求めいただくか、「えきねっとチケットレスサービス」をご利用ください。


本日の「スワローあかぎ3号」は、651系1000番台OM205編成(JR大宮支社大宮総合車両センター所属)7両による運行です。



上野出発時点で117人が乗車していました。乗車率は3割にも満たないことになります。



グリーン車は0人でした。



途中、赤羽、浦和、大宮、上尾、桶川、北本、鴻巣、熊谷、深谷に停車します。1号車では、赤羽から4人の乗車があった以外、他の駅で目立った乗車はありませんでした。下車が比較的多かったのは桶川で、1号車から6人が下車しました。その他の駅では、1両当たり1~3人の下車に留まりました。

終着本庄2番線には、定刻の19時42分に着きました。同じホーム1番線では、19時44分発普通高崎行き(943M)が待ち合わせしていました。



一旦改札を出て、19時54分発通勤快速上野行き(3942M)で折り返して、赤羽で下車しました。

赤羽では、21時08分発特急「スワローあかぎ11号」(4011M)の出発時刻が近かったため、4番線ホームに上がって見送ることにしました。

4番線ホーム上には、「あかぎ」「スワローあかぎ」専用の指定席券売機が設置されていました。



「スワローあかぎ11号」はOM206編成による運行で、外から見た感じでは3割くらいの乗車率でした。



指定席券売機で案内していたJR東京支社販売課の担当者の方に話を聞いたところ、本日は上野と新宿で「『スワローあかぎ』デビュー記念 お飲物引換券」が配られたようであるとのことでした。

「スワローあかぎ」は50キロまでは、「スワローあかぎ料金券」購入で、普通列車グリーン車と同額750円(通常1,010円)で利用することができます。

また、「えきねっとチケットレスサービス」利用では、50キロまで710円とさらにお得です。4月30日までは、500円割引の510円となっています。

しかし、「ホームライナー鴻巣」や「あかぎ」自由席50キロまでの500円と比べると、値上げになっており、また指定券の事前購入をしない場合は通常料金での精算となるなど、以前に比べるとハードルが高くなったことは確かです。

小田急ロマンスカーでは携帯予約サービス「ロマンスカー@クラブ」を2001年7月から開始しており、通勤客からの確固とした支持を獲得しています。「スワローあかぎ」も小田急ロマンスカーのような人気を集めることができるのかが、問われています。

色々な意味で「スワローあかぎ」は大きな注目を集めています。もう少し時間をかけて状況を注視する必要がありそうです。

※「ホームライナー鴻巣」については、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)47~48ページをご覧ください。

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