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脱原発・放射能

利権によって動かない組織、我々の力で変えて行こう

管首相の指示で作られた『封印された最悪シナリオの資料』の全内容

2012-02-25 16:31:49 | 原発・放射能

管首相の指示で作られた

『封印された最悪シナリオの資料』全内容

すべての内容が記された資料↓↓↓

http://www.asahi-net.or.jp/~pn8r-fjsk/saiakusinario.pdf

 

【最悪シナリオを封印】 菅政権「なかったことに」  大量放出1年と想定  民間原発事故調が追及

公文書として扱われず

 東京電力福島第1原発事故で作業員全員が退避せざるを得なくなった場合、放射性物質の断続的な大量放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が昨年3月下旬、当時の菅直人首相ら一握りの政権幹部に首相執務室で示された後、「なかったこと」として封印され、昨年末まで公文書として扱われていなかったことが21日分かった。複数の政府関係者が明らかにした。


PN/201201/PN2012012101002036.-.-.CI0003.jpg

【写真】原子力委員会の近藤駿介委員長が作成した「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」のコピー

  民間の立場で事故を調べている福島原発事故独立検証委員会(委員長・北沢宏一(きたざわ・こういち)前科学技術振興機構理事長)も、菅氏や当時の首相補佐官だった細野豪志原発事故担当相らの聞き取りを進め経緯を究明。危機時の情報管理として問題があり、情報操作の事実がなかったか追及する方針だ。


 文書は菅氏の要請で内閣府の原子力委員会の近藤駿介(こんどう・しゅんすけ)委員長が作成した昨年3月25日付の「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」。水素爆発で1号機の原子炉格納容器が壊れ、放射線量が上昇して作業員全員が撤退したと想定。注水による冷却ができなくなった2号機、3号機の原子炉や1~4号機の使用済み燃料プールから放射性物質が放出され、強制移転区域は半径170キロ以上、希望者の移転を認める区域が東京都を含む半径250キロに及ぶ可能性があるとしている。


 政府高官の一人は「ものすごい内容だったので、文書はなかったことにした」と言明。別の政府関係者は「文書が示された際、文書の存在自体を秘匿する選択肢が論じられた」と語った。


 最悪シナリオの存在は昨年9月に菅氏が認めたほか、12月に一部内容が報じられたのを受け、初めて内閣府の公文書として扱うことにした。情報公開請求にも応じることに決めたという。


 細野氏は今月6日の会見で「(シナリオ通りになっても)十分に避難する時間があるということだったので、公表することで必要のない心配を及ぼす可能性があり、公表を控えた」と説明した。


 政府の事故調査・検証委員会が昨年12月に公表した中間報告は、この文書に一切触れていない。


 
 【解説】検証阻む行為許されず


 東京電力福島第1原発事故の「最悪シナリオ」が政権中枢のみで閲覧され、最近まで公文書扱いされていなかった。危機の最中に公開できない最高機密でも、公文書として記録しなければ、次代への教訓を残すことはできない。民主的な検証を阻む行為とも言え、許されるものではない。


 民主党は2年半前、政策決定の透明性確保や情報公開の促進を訴えて、国民の信を得たはずだ。日米密約の解明も「開かれた政治」を求める国民の期待に応えるための作業だった。


 しかし、今回明らかになった「最悪シナリオ」をめぐる一連の対応は、そうした国民の期待を裏切る行為だ。


 シナリオ文書を「なかったこと」にしていた事実は、「情報操作」と非難されても仕方なく、虚偽の大量破壊兵器(WMD)情報をかざしながらイラク戦争に突き進んだブッシュ前米政権の大失態をも想起させる。


 民間の立場で調査を進める福島原発事故独立検証委員会が文書の取り扱いをめぐる経緯を調べているのも、そうした民主的な視点に根差しているからだ。ある委員会関係者は「不都合な情報を握りつぶしていたのではないか」と指摘する。


 昨年末に中間報告をまとめた政府の事故調査・検証委員会が「最悪シナリオ」に切り込めていないのも問題だ。政府は民間の事故調査を待つことなく、自らが経緯を明らかにすべきだ。 


(共同通信 2012/01/21 22:00)

http://www.47news.jp/47topics/e/224789.php

 

「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」に書かれた、
コアコンクリート相互作用は、現在進行中

http://d.hatena.ne.jp/ghostbuster/20110514/1305344505 

格納容器の底に、メルトして堆積した核燃料の除熱ができないと、
厚さ三センチの鋼鉄(融点1400度)を溶かし、格納容器の底を抜く。

格納容器の底には、コンクリートがあり、このコンクリートと核燃料が反応し、
多量の一酸化炭素と水素が発生する。

これがコアコンクリート反応だ。

当然格納容器の外には、酸素があるので、酸素と水素が反応し、水素爆発を起こし、
格納容器は、破損し容器内の放射性物質をバラマクことになる。

最悪である。

それが、今進行中だ。

最終段階を迎えつつあるように思える。

今まで爆発が起きなかったのは、たまたま「運」がよかったからだろう。

その「運」も尽きようとしている。

楽観シナリオも書いておこう。

慰めぐらいにはなる。

大半の溶融した核燃料は、まだ圧力容器内にあり、底で冷えている。

崩壊熱も減少したので、この調子で冷やせば大丈夫。

仮に格納容器に落ちても、格納容器の底に溜まっている水で冷却されているので、
注水していれば大丈夫というものだ。

そうあって欲しいと思う。

 

【関連情報】

暴かれたチェルノブイリ秘密議事録

・・こうした宣言の謎を解く鍵が、作業グループの文書に秘められている。数千もの放射線被災者が、いかに奇跡的に、突然に健康を回復したか見てみよう。


<<機密。議事録その9、1986年5月8日。(...)ソ連保健省は、放射線による住民の許容被曝基準を、従来の10倍にするという新基準を決定した(添付書類)。特別な場合には、この基準は、従来の50倍まで引き上げることが可能である。>>(!:著者)。


議事録はさらに加えて、

<<...かくして、現状の放射線の状況においても、今後2.5年間にわたり、すべての年齢の住民の健康は保証される。>>


医療衛生に関する国家水文気象委員会の結論の秘密資料には、ソ連保健省第1次官のシシェーピンと国家水文気象委員会第1次官のセドゥーノフとが署名している。こうして、治療や薬もなしに、数千もの同胞が、1986年5月8日、一挙に治癒したのであった。


薬、医療器具、ベッドの不足という現在の困難を考えるなら、以下のような指令を出したら如何なものか。本年5月1日以降、体温の正常値は36.6度ではなく、たとえば38度、「特別な場合」には39度である、と。


「基準を、35年間に7レムへと下げるとしたなら、移住を想定する住民数は、現在の16万6000人から、約10倍にも増やさねばなりません。150万人以上の人々の移住であります...。社会としては、そのような行動がもたらす、すべての危険度とすべての利益を秤にかけねばなりません


http://blog.goo.ne.jp/jpnx02/e/99b05d4c53832e62f94878e0a1432d2d


南相馬の路上の黒い物質108万ベクレルの正体『それは核燃料だよ!』

2012-02-25 15:47:04 | 原発・放射能

南相馬の路上の黒い物質の正体

『それは核燃料だよ!』

このメディアは取扱いに注意を要すると
@tokaiama 中津川市
ツイッター管理会社は私のツイートを妨害しています。フォロワーも意図的に外してきました。勝手な政治的思惑で発言者を差別している会社です。おそらく右翼的な人物が管理しているのでしょう。ツイッター日本管理人の更迭を要求する!

 

 
@ おいおいアルファ線だけで10マイクロ近い、変換係数334なら3000CPM、50CPS を超すアルファー核種、それは核燃料だよ! 若い衆、福島に近寄るんじゃねえ! 俺たち余生なき者しかダメだ 
 
 
(2012/02/27 追記)
致命的な核燃料のかけらが拡散している
「米国の偵察結果は原発の周囲に致命的な核燃料のフレーク(かけら)が散乱していることを示唆している」そしてこれは、現場に近づくものは誰でも、命の危険(リスク)を引き受けなければならない 12時間前
 
 
南相馬の路上の黒い物質108万ベクレルが春一番で舞い上がる。にげろ!
 
20120224モーニングバード南相馬の路上の黒い物質108万ベクレルが春一番で舞い上がる。にげろ!
 
 
Bansho
Bansho
@HCR_OPCOM HCR災害対策本部:南相馬市原町区桜井町1-278
核-原子力事故救援NGO HCR公式Twitterです。0318第一次、0421第二次、0507第三次災害派遣隊出動。◆Heart Care Rescue:メンタル・ケア、内部被ばく調査◆環境放射線市民会議:放射線量調査◆OPCOM:高線量除染チーム◆「原子力事故被曝者援護法」立法支援チーム、各専門部会で展開中。
 
 
Bansho
【南相馬で生きる知恵004】黒い粉発見以降知恵だけでは済まなくなった。まずは足元を見て歩くしかない、うかうかしていると靴底に大量の粉をつけたまま家に入ることになる。靴とコートは外で脱ぐこと。地面には100μSv/hの黒い粉が原町区市内各所で見つかっている。妊婦と子供は避難準備を!
 
Bansho

[拡散:南相馬の子を持つ親へ02]==INSPECTOR OPERATION ==南相馬の現実をちゃんと見ろ!黒い粉122μSv/h超!自分と尊い我が子は自分で守れ、もう誰も助けてはくれない。子を持つ親は連帯して調査求む!人員足りない!


福島第一原発3号機と同様のプルサーマル事故予測、被害を受ける距離は2倍になる

2012-02-24 22:22:31 | 原発・放射能

福島第一原発3号機と同様のプルサーマル事故予測、

被害を受ける距離は2倍になる

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/pdfdata/bi0812-j.pdf

志賀原発2号炉における事故時の被害予測
プルサーマルの場合とウラン燃料のみの場合の比較

2005年3月
原子力資料情報室
東京都中野区東中野1-58-15-3F

 図中の円で示したのは、その方向に風が吹いた場合に3シーベルト=半数致死線量の被曝
をする範囲を示しています。内側の円がウラン燃料だけを装荷した場合、その外側に広が
っている円は、志賀原発2号炉でMOX燃料を装荷したいわゆるプルサーマルを行なった場
合の被害の状況を表しています。
 事故の仮定は、基本的にWASH-1400(ラスムッセン)報告の手法に従いました。原子
炉として130万キロワット級の沸騰水型炉を考え、プルサーマルについては3分の1炉心に
MOX燃料を装荷した場合を想定しました。
 米国原子力委員会(米国原子力規制委員会の前身)が1975年に公表したWASH-1400 (原
子炉安全性研究、いわゆるラスムッセン報告)の事故分類におけるBWR2型の事故が起きた
場合を想定し、放出放射能による被害を計算しました。
 BWR2型の代表的な事故シナリオは、つぎのようなものです。

「緊急炉心冷却システムなど、原子炉冷却系の故障により炉心が溶融する。溶融した燃料の
塊が原子炉格納容器の床にたまっていた水に落下し、蒸気爆発を起こす。この蒸気爆発に
よって、格納容器が破損する。格納容器が破損し、原子炉内の放射能のかなりの量が環境
中に3時間にわたり放出される。」


放出されるおもな放射能とその放出割合(炉内存在量に対する割合)はつぎの通りです。

希ガス(クリプトン、キセノンなど):100% 有機ヨウ素:7%
無機ヨウ素:60% セシウム:30%
テルル:10% バリウム:4%
ストロンチウム:4% ルテニウム:7%
ジルコニウム-ニオブ:0.2% セリウム:0.2%
プルトニウム:0.2%

 計算の条件として、風速毎秒2メートル、天候は降雨なし、大気安定度D(放射能の広が
り角度15度)、放出高度100メートルをそれぞれ仮定しました。放出放射能の拡散計算には、
国の安全審査のための気象に関する指針で採用されているのとほぼ同様のパスキルの式
使いました。ただし、風向きに垂直な方向への放射能濃度は(ガウス分布でなく)一様な
分布として計算を行なっています。

(参考)大気中における汚染物質濃度の推定
http://www.maizuru-ct.ac.jp/civil/shikura/kankyo/Chap5up.pdf

 
 プルトニウムなどランタノイドについてはチェルノブイリでのプルトニウムの放出量
(例えばIAEAの評価では3.5%)をもとに4%とし、キュリウムによる被害も評価に加えま
した。これは、プルトニウムの放出の見積もりとしては、かなり控えめなものです(国の
仮想事故の評価では「格納容器内に1%」としていて、これでは現実の事故をはるかに下
回る過小評価になってしまっています)。
 アメリシウム、キュリウムの内蔵量は、プルサーマルではウラン燃料だけの場合の5~10
倍以上にもなり、被曝線量にかなり大きく寄与することになります。また、アメリシウム
は従来より揮発性が高いことがわかっていますから、より大きく放出量を見込む必要があ
ります。原子力安全委員会の安全指針などでは、アメリシウムやキュリウムによる被曝線
量の増加を十分考慮に入れていません。したがって、これまで行なわれたプルサーマルに
関する安全審査でも非常に不十分な扱いですまされています。
 計算結果は、添付の表およびグラフに示したように、プルサーマルの場合の方が被害が
格段に大きくなることがわかります。ある被害程度(被曝線量)をうける範囲を原子炉か
らの距離でくらべてみると、感覚的にもよくわかります。
 たとえば、表の6000ミリシーベルト(6シーベルト)の欄で比べると、ウラン燃料のみの
場合では26キロメートルとなっていて、これはこれで非常に広い範囲の人々が、全員亡く
なってしまう程の線量を被曝することになるので非常に深刻ですが、プルサーマルの事故
の場合にはその距離が52キロメートルと、2倍にのびることになり、それだけより被害が拡
大する、ということです。
 距離が2倍にのびれば、その面積は4倍になり、被曝範囲もそれだけ増えるのです。この
ことは、実際の社会的影響、人的被害、経済的な被害、ということを考えれば(人口密集
地が範囲に含まれるようになったりすることで)、被害規模は4倍ではきかないだろうとい
うことが想像できます。
 これらのことを、3000ミリシーベルト(3シーベルト、健康被害でみれば、それ線量をう
けた人々のうち半分の数の人が亡くなってしまうというレベル)のところでみて、地図上
に表したのが添付した被害予測図です。

 


 

MOX・プルサーマルの基礎知識
http://kakujoho.net/mox/mox.html

福島原発問題について(科学者の眼)――科学者による原発事故の解説 †
http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF%CC%E4%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6#v39a84d0


福島なら翌年から、東京なら4-5年後から、脊柱側弯症・多指症・兎唇などの奇形児と堕胎の増加

2012-02-22 23:22:34 | 原発・放射能

福島なら翌年から、東京なら4-5年後から、脊柱側弯症・多指症・兎唇などの奇形児と堕胎の増加

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/253.html より 

ヤブロコフ「チェルノブイリ」の先天性奇形の節を読んでみよう。まず、公的に戸籍記録された先天性奇形の何倍もの異常があることを踏まえて以下のデータを見る必要がある-政府は公式記録として異常の件数を少なくカウントする傾向がある一般に低汚染エリアほど、奇形は遅く出現してくる-時間差を伴って奇形が発生する。

ただし、肺がんのように20年も経ってから出現するようなものではなく、高汚染エリアなら事故の翌年から発生し、低汚染エリアなら4~5年後から発生してくる。

福島は高汚染エリアなので来年にはもうすでに奇形児がどんどん生まれてくるだろうし、東京なら4-5年後からそういう傾向が出てくる。

首都圏や全国のゴミ処理工場で、汚染されたものを燃やす清掃作業員は、日本のリクビダートルになってしまっており、非常に危険だ。リクビダートルの子供たちの先天性奇形は他と比べて有意に多い(5.12.2 Ukraine(12),5.12.3 Russia(7))。

ヨーロッパ諸国で広範に先天性奇形(とりわけ中枢神経の異常)が発生していることから、旧ソ連が80万人ともいわれる膨大な数の男女のリクビダートルを投入して速やかに事故を収束させなかったら、ヨーロッパに人は住めなくなっていただろう。

チェルノブイリの原発事故はヨーロッパ文明を滅ぼす寸前であった。それに比べて、福島では現在でも間歇的に核分裂が起きていて、ヨウ素131は周辺の米で検出されるし、まったく事故収束の見込みは立っていない。東日本では、生命の設計図であるDNAが被曝で日々損傷していっており、これからどれだけの奇形と堕胎が増えるのか、考えるだに恐ろしい

 ベラルーシでは、チェルノブイリの原発事故後、1987-1988年にピークを迎える奇形と4-14年の間にピークを迎える奇形(無脳症・脊髄ヘルニア)とがある(表5.70)。

また、1Ci/km2以下の低汚染エリアと5Ci/km2の高汚染エリアで、発症率に差異が見られる奇形とほとんど差異がない奇形とがある。

唇の欠陥や縮小と多指(趾)症および複数の先天性奇形は、高汚染エリアでは、1987-1988年にピークを迎えるが、低汚染エリアでは 1990-2004年でピークを迎える。

食道および肛門の閉鎖症は、低汚染エリアでは1987-1988年にピークを迎えるが、高汚染エリアにおける発生率は1987年以降一定である。図5.14を見ると、事故直後の1987-1988年に0-3歳までの脳腫瘍が急激に増加し(2人から18人へ)、また、 1991-1994年に第二のピーク(18人)が来る。

1999年が第3のピークである(14人)。さらに、ノルウェーでは、低線量ほどダウン症が増えるという恐ろしい報告がなされている。

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5.12.Congenital Malformations
 幾千もの大小の先天性の奇形が存在する。一つは、説得力のある遺伝的背景をもったもので、もう一つは胎児期の発達中に被曝したダメージに起因する発達上の異常である。

それらの内訳は、いわゆる平均以上の“大きな”先天性奇形であり、異常として公式に戸籍登録されたものの大半はこういった大きな先天性奇形だけだった。

そのほかの発達異常は、出生前の発達時期における被曝ダメージの結果として生起し、また突然変異によって引き起こされるような遺伝的なものでありえたし、毒物の外的影響によって引き起こされるような催奇性のものでありえた-それらは妊娠の16週目までに通常起きる

チェルノブイリの放射能汚染があるところではどこでも、遺伝的そして先天的奇形をもった子供の数が増えた。これらは、以前にはめったに見られなかった構造上の複数の損傷(四肢・頭・胴体)を含んでいた。

 

5.12.1 Belarus
(1)先天性奇形の発生率は、1986年までは一定であったが、破局後著しく増えた。先天性奇形は主ととしてひどく汚染されたエリアで記録されるが、Vitebsk州といった低汚染エリアを含む国全体でも有意な増加があった。

(2)31000人以上の流産児の分析から明らかになったことは、公式記録上の先天性奇形の発生率が全汚染エリアで上昇し、、Cs-137の汚染レベルが15Ci/km2以上のゴメリおよびMogilev州でとりわけ有意であった、ということである。

(3)先天性奇形の発生率は、破局前は1000人当たり5.38人だったが、2001-2004年では9.38人になった。

(4)1990年において、先天性の奇形だと診断された子供は、15-17歳の青年の病気の2倍いたが、2001年までに4倍になった。

(5)Cs-137の汚染レベルが1Ci/km2以下の低汚染エリアでは、奇形児が約24%増加し、1-5Ci/km2では30%増加15Ci/km2以上では83%増加した(表5.67)。

(8)毎年、奇形児が2500人以上生まれている。1992年以来、医学的そして遺伝的指標に応じた妊娠中絶(500-600件/年)によって、先天性奇形児の数は一定化した。

(9)破局後の9年間、神経上の発達異常のために死んだ新生児の数は、有意に高かった。

(10)ゴメリ州では、眼の先天性奇形が4倍に増えた-0.4%(1961-1972年)から1.63%(1988-1989年)へ

(11)1994年には、先天性奇形は、幼児の死亡原因の第二位であった-ゴメリ州では4.1%であり、低汚染エリアであるVitebsk州の3.0%と比べて高かった(全国平均は3.9%)。

 

5.12.2 Ukraine
(3)先天性欠陥のため不具になっている新生児から15歳の子供が3倍に増えた-1万人当たり10人(1992-1993年)から31人(2000-2001)へ

(11)破局後の10年でRivine州の先天性奇形は、新生児1000人あたり15.3人から37.3人へ増えた(ひどく汚染された北部エリアで顕著であった)。

(12)1986-1987 年に掃除人のところで生まれた13136人のうち、9.6%は公的に記録された先天性奇形であった。よく見られる発達上の異常は、以下である-脊柱側弯症・喉と歯の奇形・早すぎる齲蝕(う蝕)・乾いてざらざらした皮のような皮膚・異常に薄くて堅くより集まった髪・脱毛

(13)掃除人の家族のところで生まれた先天性奇形の最も高い発生率は、1987-1988年の間であった-1000人中117人。その比率は、1989-1991人には 83-102人へと減少し、1992人には67人となり、1993-1997人には24-60人となった。

(14)中枢神経異常の98%は、水頭症によるものであった。・・・1987-2004年で0-3歳児の脳腫瘍は2倍に増え(図5.14)、子供では7.5倍に増えた。

(15)1986年の4月26日の事故後9ヶ月以内に生まれた子供たちにおいて、顎顔面奇形の最大の発生率が観察された。より汚染されたエリアでそれは顕著であり、低汚染エリアよりも6-10倍多かった。

(16)公式に戸籍登録されたすべての奇形のうち、泌尿生殖道の奇形が20%を占めていた-1998-2001年でその傾向は顕著であった。

 

5.12.3 Russia
(1)先天性奇形の数は、破局後数年経って著しく増加した。

(3)破局後、Kaluga州先天性奇形の数は、ひどく汚染されたエリアで増え、15年後には子供の死亡率が2倍になるという結果になった。

(5)Bryansk州の汚染区域における子供の死亡率は、ロシア全土の平均の5倍であった。

(7)掃除人のところに生まれた3万人以上の子供を含むロシア戸籍登録所によると、46.7人が先天性の発達異常と遺伝的症候を抱えていた-骨と筋肉の異常が広範に見られた。ロシア平均と比べて掃除人の子供たちにおける先天性奇形の発生率は3.6倍以上だった。

 

5.12.4 他の国
先天性奇形に関するヨーロッパの公式の戸籍登録は、全体としてヨーロッパ人口の約10%しかカバーしていない。過少推定が考えられ、マイナーな奇形の30% まで、ダウン症なら15-20%までしか記録されていない。たいていのヨーロッパ諸国では、定期的に出生前の奇形を記録しない-そういった奇形は堕胎につながっている。

(1)オーストリア:中枢神経の欠陥が破局後に多くの症例で見られた。

(2)ブルガリア:Pleven州では、心臓と中枢神経の異常が複数の奇形とともに有意に増加した。

(3)クロアチア:1980-1993年にZagreb医科大学で3541人の死体を解剖したところ、チェルノブイリ後に中枢神経の異常が有意に増加していた。

(4)チェコスロバキア:1986年から1987年にかけて、先天性奇形の発生率は、有意に増加した-1000人中、15人から19人へと。

(5)デンマーク:チェルノブイリ後、中枢神経の異常を伴って生まれる子供が増えた。

(6)フィンランド:中程度そしてひどく汚染されたエリアでは先天性奇形の症例数が平均よりも6%増えた。先天性奇形の発生率が高いサブ集団では、中枢神経の奇形と四肢が短くなる異常が含まれていた。

(7)グルジア:三つ口(兎唇)と狼の口と診断された先天性奇形が、破局後増えた。特に、Ajaria共和国とRacha州の最も汚染されたエリアで増えた。

(8) ドイツ:1985年と比べて1986-1987年の先天性奇形は増えた。その増加は、たいていは中枢神経の奇形腹壁の異常によるものであった。 1980-1986年の平均と比べて、口唇裂/口蓋(こうがい)裂.が、1987年には9.4%増加し、この増加は主にチェルノブイリによって最も影響を受けたドイツ北部の三つの州で公言された。

(9)ハンガリー:中枢神経欠陥の多くの症例が破局後見られた。

(10)モルドバ:1989-1996年の時期に先天性奇形として戸籍登録された8509人において、ダウン症・構造上の四肢異常・脊椎ヘルニアといった異常の発生率は、最も汚染された南東エリアで最も高かった

(11)ノルウェー:1983年5月-1989年4月の間に生まれたと考えられる新生児のデータは、チェルノブイリ由来の計算された被曝総量と脳水腫などの先天性奇形との間に正の(プラスの)相関関係があった。ただし、ダウン症については負の相関関係があった。

(12)トルコ:1987年の初頭には、先天性奇形の増加トルコ西部(とりわけひどく事故の影響を受けたエリア)で報告された。表5.75は神経管の欠陥(脊椎破裂・脳瘤・無脳症)の要約である。

 

結論:
大小の発生異常を伴った新生児のかなりの増加は、チェルノブイリの破局の否定できない帰結の一つである。チェルノブイリの放射能によって汚染されたエリアでは例外なく、遺伝的な異常および先天性の奇形をもった子供たちの数が増えた-そういった奇形には、以前にはめったに見られなかった四肢・頭・胴体の構造上の複数の欠陥(奇形)が含まれる(図5.15)。

先天性の奇形の発生率は、幾つかの汚染エリアで増加し続けており、放射能の程度と相関している。それゆえ、先天的そして遺伝的な欠陥とチェルノブイリの放射能との間の関連は、もはや仮定ではなく論証されたのだ。

利用可能なデータから先天性の奇形と汚染エリアに生まれた子供の数を推定するなら、毎年ヨーロッパで生まれる幾千もの新生児にも、チェルノブイリの放射性降下物によって引き起こされる大小の遺伝的異常が含まれている、と想定しなければならない。

 

「無脳症の赤ちゃん、子どもの腸疾患、愛犬が心臓死」宮城県北部から主婦の報告

 
私は宮城県在住の主婦です。

今回の震災以降、あまり起き得ないことが立て続けにあり、
精神的にも肉体的にも疲れております。
ご報告したい事象は、3点あります。

まず1つ目、私は震災当時に妊娠をしておりました。
3月11日は妊娠9週。
 
ツワリのひどい時期でしたが食べ悪阻だったので、
とにかく手に入るものは迷わず飲み、食べ、
そして家族が震災の片付けで力仕事をしているあいだ、
2歳の息子や、姪達を天気の良い外で遊ばせておりました。

5月に入り、震災後行くことができていなかった
妊婦検診を病院で受け、そこで、胎児の無脳症が発覚。

週数も進んでいたので、
すぐに入院して堕胎という決断をやむを得なくされました。

何万人に一人という確率の奇形が、
まさか自分の子供に降り掛かるなんて…当時は絶望でした。

その後、生理が再開するも、いつも28日周期だったのが33日周期になったり、
生理痛がものすごく強くて、最近では、
もしかして内膜症なのだろうかと疑える症状すら出てきました。

私には2歳の子どもがおりますので、放射能からこの子を
守りたい一心で、飲み物食べ物の産地にはかなり気を付けて、
なるべく室内で過ごすようにしておりました。

しかし7月。悲しみから少し癒えて落ち着いてきた頃に、
2歳の子どもが突然強い腹痛を訴え、下痢、血便。
これが2つ目の出来事です。

あわてて病院へ駆け込み、腸重積と診断され、
すぐに麻酔をして処置。幸い、手術にならずに済むことができました。

震災後、子どもの鼻水が2ヶ月ほど出続けていることも気になり、
医師に尋ねましたが、単なる風邪か、弱いアレルギー症状でしょう、
と言われ、今回の腸重積については2歳になって
初めて起こるのはかなり珍しいが、まぁ、たまたまなったのでしょうね、、、
くらいで終わってしまいました。

なぜこんなにも私の子供たちが生命の危機にさらされるのだろう…

そう考えると、大変落ち込みました。

3つ目は、私の実家で飼っていた愛犬が、先週、突然亡くなったことです。
私の実家は今住んでいる場所から徒歩で行ける距離です。

愛犬の死因は、心臓肥大。

庭の石ころで遊ぶのが大好きで、
いつも土にまみれながら遊んでいた犬でした。

前日まで元気に遊び、たくさん食べていたのに、
急に元気がなくなり、たった一日で亡くなってしまったなんて、
本当に信じられませんでした。
 
 
 
医療関係者「震災以降に“無脳症”の赤ちゃんが増えている」
無脳症とは大脳の殆どを欠いた状態のことを言います。
どうもそんな被ばく症状が出ているみたいです・・・
 
https://twitter.com/#!/pippi411aloha/status/103650205131476992
【無脳症の赤ちゃん】ショック!先ほど知人の電話。知人が授かった待望の赤ちゃんが、妊娠4ヶ月に入り無脳症と診断されたと。1万人に5人の奇形が身近に。放射能汚染の深刻さとしか思えない。東京です。
 
ことことファミリー
https://twitter.com/#!/h_kotoko/status/103745170750717953
ママ友さんのご友人も先月無脳症の赤ちゃんを授かり堕胎しました。そのママ友さんは医療関係者なのですが、震災以降無脳症の赤ちゃんが増えてると言っていました。別の看護師さんは、大丈夫だった人が急に切迫流産になる事が増えたと。ため息しか出ません・・・
 

 
双子出産の予定が・・

1人は上半身が無く死産、もう一人は心臓がない

「血の気がひいた・双子だけど生きているのは1人だけ」

「無心体と言う異常妊娠です。足はあり頑張って生きようとしてたんでしょうけど、上半身がなく1人の子には心臓がありません」

http://yahoo.jp/5qJR_m

 


(速報)東電、2号機でキセノン検出、再臨界を隠蔽(2月12日午前3時検出)

2012-02-12 12:59:35 | 原発・放射能

(速報)東電、2号機でキセノン検出、再臨界を隠蔽
(2月12日午前3時検出)

東電は、都合のよい臨界基準をつくり、基準以下なら臨界でないと言っているだけだ。

東電から報道関係者へのメールによると、

2号機からはキセノン135が検出されており、再臨界していることは確実だ!

 

小出裕章が語気を強めて批判、東電が『臨界』の判定基準を見直し 11/7(1)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774186.html

水野「…今回のキセノン検出に絡んで、臨界、の判定の基準を見直し再検討するんだそうですね。」

平野「あの……東電が判定基準について経産省に、報告したというようなことを言ってますねえ。見直しを含めて」

小出「(笑)そんな基準はもともとありません」

小出「臨界というのはもう物理学的に明確な定義があります」

小出「核分裂の連鎖反応が続くという、それが臨界です。」

 

872 :質問ロボット ◆/LcGdqqt5iUB (千葉県):2012/02/12(日) 13:42:31.46 ID:m0hPZ8K00

メール来てた
午前9時で77度だった\(^o^)/

件名: 【東京電力からのご連絡】福島第一原子力発電所2号機圧力容器下部温度の上昇傾向による原子炉注水量の変更について
差出人: @tepco.co.jp
日時: 2012年02月12日 09:43:53JST
宛先: @tepco.co.jp

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────

報道関係各位


 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。


○2号機原子炉圧力容器下部温度について、2月11日午後10時45分、給水系配管
 からの注水量を増加し、傾向監視を行っておりましたが、温度に下降傾向が見
 られないため、原子炉への注水量の変更を検討しております。

○本件について、午前11時(目途)に会見で説明させていただきます。

○2号機原子炉圧力容器下部温度は、下記の通りです。
 ・2月12日午前0時:71.1℃(参考値)
 ・2月12日午前1時:69.5℃(参考値)
 ・2月12日午前2時:71.9℃(参考値)
 ・2月12日午前3時:74.1℃(参考値)
 ・2月12日午前4時:75.7℃(参考値)
 ・2月12日午前5時:75.4℃
 ・2月12日午前6時:74.4℃(参考値)
 ・2月12日午前7時:76.3℃(参考値)
 ・2月12日午前8時:74.5℃(参考値)
 ・2月12日午前9時:77.1℃(参考値)

 ※原子炉圧力容器の下部温度について、他2地点は、約35℃近傍で推移。

○また、2月12日午前3時22分、2号機原子炉格納容器ガスサンプリングを実施して
 おりますが、分析結果は「全て検出限界未満」となっております。
 短半減期核種であるキセノンはいずれも検出限界未満であり、再臨界判定基準のキ
 セノン135については、1[Bq/cm3]を超えておらず、未臨界であることを確認して
 おります。

  <核種> <放射性物質濃度>    <検出限界値>
 ヨウ素131     検出限界未満    1.3×10(-1)[Bq/cm3]
 セシウム134    検出限界未満    3.1×10(-1)[Bq/cm3]
 セシウム137    検出限界未満    3.7×10(-1)[Bq/cm3]
 クリプトン85    検出限界未満    2.6×10(1)[Bq/cm3]
 キセノン131m    検出限界未満    3.0×10(O)[Bq/cm3]
 キセノン133    検出限界未満    2.4×10(-1)[Bq/cm3]
 キセノン135    検出限界未満    9.5×10(-2)[Bq/cm3]

○今後も引き続き、原子炉圧力容器下部温度の傾向を監視してまいります。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

                                 以 上

http://uni.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1326715910/872

 

放射性キセノン
核分裂に伴いできる。放射線を出す能力が半分になる半減期が短く、
検出されれば直近に核分裂が起きた可能性を示す。
http://www.47news.jp/47topics/e/222005.php

 

http://hakadoru-sokuho.com/archives/3247 より

49:地震雷火事名無し(マレーシア):2012/02/13(月) 20:39:32.35 ID:xu/Trgew0
【緊急情報】

福島で放射性下降物の量が急上昇してるぞ!!!!!!!!!!!

東日本で外出時には風向きに注意!N95マスク推奨!!!



http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/dynamic/C0002-PC.html
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php

 

 

2号機で一時342.2℃ 温度計が故障か
「東京電力」は13日午後、福島第一原子力発電所2号機の原子炉圧力容器の一部の温度計が、一時、342.2℃という異常な値を示したと発表した。
http://www.news24.jp/articles/2012/02/13/07200027.html
(2012年2月13日 20:12)

2号機温度計400度を超えて振り切れる
東京電力は13日、温度上昇を示していた福島第一原子力発電所2号機の
原子炉圧力容器底部の温度計が同日午後の点検後、記録上限の400度を
超えて振り切れるなど、異常な数値を示したと発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120213-OYT1T00878.htm
(2012年2月13日20時42分  読売新聞)

 

 2号機の 「 温度上昇 」 は、本当だった。
ぬまゆのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/kmasa924/29218923.html
 
いま、
「 作業員 さん 」 と 「 (元)作業員 さん 」 に、電話で確認をした。
 
結論から言えば、
「 600~700 ℃ になれば、【 2号機 】 も、爆発を免れない 」 というものだった。
 
ニュースでは、
「 300℃ 以上に 温度が 上昇した 」 と、
淡々と語っていた。
 
しかし、
2号機は、制御できていない。
 
「 2号機の爆発 」 自体が恐ろしいのではない。
それよりも ・・・
 
【 このまま、
温度上昇が進み、600~700℃ になって 爆発し、連動的に、
1号機 ~ 4号機 まで、吹き飛ぶことの方が 心配だ 】 と 「 作業員 さん 」 は 語る。
 
「 現場の資格 」 を たくさん持っていた 「 作業員 さん 」が、
『 辞めたい 』 と、東電幹部に 言ったところ、
取り合ってさえ もらえなかった。
 
そればかりか、
幹部連中を呼んで、その 「 作業員 さん 」 を、取り囲んだという。
そして、
【 160万円 の 札束 】 を テーブルの上に放り投げ、
仕事を続ろと 言った。
 
無論、
その 「 作業員 さん 」 は、受け取らずに、きっぱりと断った。
 
すると、
幹部連中の中にも、心ある方がいて、
「 おまえ、まだ若いんだから、辞めたっていいんだ 」 と 言ってくれた。
 
その 「 辞めてもいい 」 と、口添えしてくれた幹部の方は、
即刻、クビになった。
 
その日まで 働いた 「 お給料 」 さえ、出なかった。
 
返ってきたのは、
【 明日から、来なくていい ! 】 という暴言だけだった。
 
手取りで 「 18万円 」 の お給料だった。
 
みんなが思っているほど、
高くはない金額で、働いていたのだ。
 
 
4月~6月ごろまで、
作業中に死亡した 「 作業員 さん たち 」 は、200人ほどに のぼった。
 
防毒マスクを 取り替えるのを忘れていたり ・・・ 要因は さまざまだった。
 
休憩中に 煙草をいっぷくして ・・・
「 そろそろ、いくか 」 と、立ち上がって、
座ったままの 彼に 声をかけたら、亡くなっていた。
 
しかし、
ご遺体は、ご遺族の元へは、返されなかった。
 
ご遺体から、放射能が出ているためだったという。
 
セメントに詰められて、J ヴィレッチ へ運ばれ ・・・
その後は、
どのように 扱われたかは、誰も知らない。
 
とにかく、
2号機の 温度上昇を食い止めるために、
いま、
現場は、必死だという。
 
【 死者への冒涜 】
 
こんなことが、あっていいはずがない !

 

福島原発原子炉の温度上昇が止まらない!2号機でキセノン検出!福島原発と放射能の最新情報 2012年02月13日 http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11163599043.html より

福島原発での温度上昇が止まりません!今月に入ってから、40度前後から90度以上に上昇という異常事態が持続しています!もし、原子炉内の水温が100度を超えると、水が沸騰して、原子炉内の高濃度放射線が外へ放出されることなどが考えれます!
まさに、「極めて危険」な状態なのです!

また、この前の記事で紹介したように、福島原発から大量の煙も放出されており、不安定な状態を示しています!
さらに、2号機付近で再臨界時に放出される「キセノン」という、放射性物質を検出したとのことです。「キセノン」が見つかったということは、2号機の再臨界はほぼ確実にあったと考えて間違いないでしょう。

東電は相変わらず、「温度計が壊れた可能性が・・」などと言っており、真実は伝えてくれません!(ちなみに、温度計は構造が単純故に、そう簡単には壊れることはありません。温度計が壊れるということは、他の機器も壊れるよな危機的な環境としか考えられません)
しかし、現実には、水の注水量を増やして、ホウ酸という切り札を1トン以上使用しています。どう考えても、東電は温度計が正しい前提で動いてます。
それと、ホウ酸は原子炉の殻そのものを溶かすほどの非常に強い腐食性も持っていますので、東電もこれを使うということは、かなりマズイ事態との自覚はあるのでしょう。

◎ホウ酸の腐食力
URL http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=02-07-04-19 

正しい情報を探すブログ

 

【地震】福島第一原子力発電所の状況(2月27日午後3時現在)

RBB TODAY 2月27日(月)20時15分配信

東京電力が2月27日午後3時現在として発表した福島第一原子力発電所の状況は以下の通り。

他の写真を見る

※他の圧力容器温度上昇と異なる挙動を示した2号機原子炉の圧力容器下部(底部ヘッド上部135°)について、2月27日午前11時現在の温度は約44.3度(参考)。2月27日午前11時現在の圧力容器下部(底部ヘッド上部270°)の温度は約40.7度。

※1月19日に実施したトレンチ等の調査において、3号機ポンプ室循環水ポンプ吐出弁ピット内に高濃度汚染水が溜まっていることを確認したことから、2月27日午前10時13分、同ピットから2号機タービン建屋地下へ溜まり水の移送を開始。

※2月26日午後2時4分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])へ溜まり水の移送を開始。2月27日午前10時37分、移送を停止。

※2月27日午前10時50分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ溜まり水の移送を開始。

※2月27日午後1時26分、2号機使用済燃料プールへ循環冷却系を用いたヒドラジンの注入を開始。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120227-00000044-rbb-sci
 
 
(参考)福島原発事故後のヒリヒリする雨と、ヒドラジン雨説に関するツイートまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130676795837645301
 
 
 
2号機5階「人の作業困難」=最大220ミリシーベルト―福島第1
(時事通信 2012/2/28)
東京電力福島第1原発事故で、東電は28日、2号機の原子炉建屋に無人走行ロボットが入って放射線量の測定をした結果、5階オペレーティングフロアで最大1時間当たり220ミリシーベルトを記録したと発表した。同社は「生易しい環境ではなく、人が作業するのは困難」としている。
 東電によると、ロボットは27日に建屋へ入り、調査を実施。1~4階の階段や踊り場は1時間当たり11~30ミリシーベルトだった。
 5階では、主に西側部分を調査。格納容器に近い中央部付近で同127~220ミリシーベルトと比較的高い線量が測定された。格納容器から放射性物質を含む水蒸気が漏れ出して線量が高くなっている可能性があるという。
 

茨城県水戸市『道路のいたる所で出る5μSv/hには驚いた!』

2012-02-09 12:43:30 | 原発・放射能

 茨城県水戸市

『道路のいたる所で出る5μSv/hには驚いた!』

Bansho

Bansho

@HCR_OPCOM HCR災害対策本部:南相馬市原町区桜井町1-278
核-原子力事故救援NGO HCR公式Twitterです。0318第一次、0421第二次、0507第三次災害派遣隊出動。◆Heart Care Rescue:メンタル・ケア、内部被ばく調査◆環境放射線市民会議:放射線量調査◆OPCOM:高線量除染チーム◆「原子力事故被曝者援護法」立法支援チーム、各専門部会で展開中。
 
 
 
Bansho
水戸市が発表している放射線量が0.078μSv/h、HCRとドイツチームの計測では市内全域で0.14μSv/h前後を計測。道路のいたる所で出る5μSv/hには驚いた!。これでは高線量ホットスポットもどこかに潜んでいるはず。水戸市のNGO/NPOはぜひ調査で連携を!
 
2月6日 webから

フクシマ第一事故 放射能汚染の最大の原因は4号機燃料保存プールと ネーチャー誌でスウェーデンの学者発表

2012-02-08 12:35:00 | 原発・放射能

フクシマ第一事故 放射能汚染の最大の原因は4号機燃料保存プールと ネーチャー誌でスウェーデンの学者発表  

転載元:http://blog.goo.ne.jp/luca401/e/10917fb7778a1fe84d549947c42f4483

あの4号機について 興味深い見解がありました。放射能汚染最大の出所は使用済み燃料だというのです。フクシマ第一原発事故の放出放射線量のピークが4号機の”火災”時 のようにグラフでは見えますが 東電の発表のように火災だったのか そして 国民用と外国向けのグラフの数値の違いの指摘 .....残念ながら アメリカで発表されたグラフは縦軸の数値が見えないのですが......

→ 
こちら

以下転載

瓢漫亭通信の記事の一部を紹介する。

→ 
こちら

 権威ある科学誌「ネイチャー」(電子版)に、ノルウェー大気研究所のアンドリアス・ストール(Andreas Stohl)氏率いる研究チームによる「フクシマ事故」の解析結果を紹介する記事が掲載された。 ストール氏やスウェーデン国立防衛研究所のラール・エリク・デ・ギーア氏(Lars-Erik De Geer)らが「大気化学物理学」誌に、ピーアレビューのためオンラインで発表した論文を紹介した。

 それによると、「フクイチ」からのセシウム137の放出量は、日本政府の公式発表のほぼ倍にあたる、3.5?×?10・16?(10の16乗)Bqに 達していた。これはチェルノビリのセシウム137放出の半分に相当する。
 
 ストール氏の研究チームはまた、セシウム137の主要な放出源として、4号機の使用済み核燃プールを挙げ、ここから大量のセシウム137が環境に放出されたことを突き止めた。日本政府はプールからはほとんど出ていないとの主張を続けている。

 研究チームは、4号機プールの海水の注水後、放出量が激減したことも指摘している。これは、より早く注水が行われていたら、セシウム汚染のかなりの部分を未然に防ぐことができたかもしれない、ことを意味する。

  もちろん、根拠はある。その最大のものは、事故から早い段階で公表された『汚染グラフ』である。国民用に発表された下のグラフ、マスコミも、保安院も、東電も了解しているはずのグラフ、これを見てみよう。

  

 このグラフが発表された当時は、4号機は火災が起きたと公表されていた。「爆発音」ともあるが、これについては、点検中の原子炉であるので、溶接に使うボンベか、塗料などのボンベが爆発したものだとの説明であった。したがって、2度とも「火災」が発生し、現在は鎮火している、そういう公式説明であり、マスコミもそう伝えていた。

 官房長官は「直ちに健康への影響はない。」と言い続け、高名な学者先生は「1トン食べてもなんともない」とテレビで解説をしていたわけだ。納得いかない一心で海外の情報を探した。そして「ニューヨークタイムス」で、下のグラフを見つけた。

         

 上と同じ、日本政府発表のグラフだと書いてあった。唖然とした。そして、上のグラフを「しげしげ」と見つめてみた。なんと、縦軸の目盛りの数値が「とんでもない」数(かず)ではないか。たしかに、それを置き換えると、下のグラフになる。上のグラフは「完全なマヤカシ」だ。これでは、国民にその重大さが伝わらない。

 しかし、火災発生で、これだけの放射性物質が出るものだろうか。それはあり得ない。(ましてや、3号機の水素が入ってきて、その水素爆発で3号機以上の放射性物質が吹き出るなどあり得ない。) これは、爆発したに違いないのだが、誰も爆発したと言わない。そこで、アメリカの検証サイトを探してみると、ついに、写真があったわけである。



事故後、1ヵ月半以上「4号機」は火災とされ、爆発は頑強に否定され続けたわけだ。これが火災かどうか、見れば誰でもわかるのだが、この写真の公開は2ヶ月ぐらいあとではなかったかと記憶している。3号機が建屋上部だけであるのに対し、4号機は下部まで影響が及んでおり、単なる水素爆発だとすると、1号機の比ではないことが、一目瞭然である。が、この期に及んでも、いつ爆発したのか定かでないと言う。

以上


 


首都圏もチェルノブイリ並みに汚染されている

2012-02-05 15:10:17 | 原発・放射能

首都圏もチェルノブイリ並みに汚染されている

首都圏150カ所の「首都圏土壌調査」によって

東京や埼玉でもチェルノブイリ並みの

「汚染区域」があちこちで見つかった。

<巣鴨に「居住禁止」級のホットスポットが…>

 今回の調査では、「ホットスポット」も確認された。
 東京・豊島区巣鴨で採取された道路沿いの土砂から、1キログラム当たり6万超ベクレルという極めて高い値が検出されたのだ。仮に近隣の土壌が同程度に汚染されているとすれば、

1平方メートル当たり401万ベクレルとなり、

「居住禁止区域」レベルとなる。

チェルノブイリ事故では、土壌の汚染状況に応じて4段階で居住区域などが制限された。最高レベルの「居住禁止区域」は、1平方メートル当たりの汚染濃度が148万ベクレル以上で、住民は直ちに強制避難し、立ち入りを禁止された。2番目の「特別放射線管理区域」(55万5000ベクレル以上)は住民に移住の義務が課せられ、農地利用を禁じられた。3番目の「高汚染区域」(18万5000ベクレル以上)は住民の移住の権利が認められ、4番目の「汚染区域」(3万7000ベクレル以上)は不必要な被曝(ひばく)を防止するための措置が講じられた。

引用元:http://gendai.net/articles/view/syakai/131974

 

東京都民の汚染が明らかに『検査したら6000ベクレルの内部被爆』

引用元:■編集元:ニュース速報板より「東京都民「検査したら6000ベクレル内部被曝してた」 東京都民の汚染が明らかに

1 名無しさん@涙目です。(関西地方) :2011/08/10(水) 21:14:28.59 ID:VYgqpYXv0

北海道がんセンターで、ホールボディカウンターを受けてきました。
測定結果、内部被曝していました。セシウム137が、868bq セシウム134が、6373bq ヨウ素は測定限界値(200bq)以下で、ND
はい。セシ人でした

 

東京に大量の放射性物質が降下した3日間「3月14日、15日、と21日」
わたしは東京在住ですが、科学技術にくわしく、環境問題に明るい友人が、311直後に電話をくれました。政府は心配ないと言っているけれど、自分の情報分析だと原発でそうとう危険なことが起こっている、自分は妻と子どもを逃がした、関東一円はもう危ないと言うのです。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx02/e/95afd88d6724f9fbbafada4639e2380e

 

【関連情報】

【東京都目黒区】甲状腺の異変を訴える人が増えている 

チェルノブイリ事故による健康被害報告まとめ

東京電力 内部文書の存在 「福島の復旧は不可能」「死者は1000万人規模」
東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか

福島県や関東全域で健康被害広がる〜550件の異変報告から

チェルノブイリから、実に400マイル(640キロ)以上離れたオルシュニンでの被曝

北海道に避難している首都圏ホットスポット住民の家族や周辺に起きている健康被害状況(1)

北海道に避難している首都圏ホットスポット住民の家族や周辺に起きている健康被害状況(2)

北海道に避難している首都圏ホットスポット住民の家族や周辺に起きている健康被害状況(3)

【原発事故 真実を言わない政府】人が住めなくなる地帯は約600平方キロ

チェルノブイリ事故後、8000キロ離れた日本で関係者がドギモを抜いた放射能汚染の実態


原発稼動のためのウラン鉱山の村『ガン、白血病、先天性異常多発』

2012-02-02 22:47:40 | 原発・放射能

原発稼動のためのウラン鉱山の村『ガン、白血病、先天性異常多発』

原発を推進する人達は、このように大切な命や人生が奪われている
多くの人達のことを考えたことがあるのだろうか?
私たちの使っている電力のために、多くの人達が苦しんでいるのだ。

(転載開始)

「それでも、ブッダは微笑むのか?」

核に苦しむ先住民

30年前、インド東部の先住民族の住むジャドゴダはウラン採掘の村として、核開発の最先端を行く村になった。しかし、その陰で、野放しの放射性廃棄物投棄によって、環境は汚染され、住民に、ガン、白血病、流産や奇形が発生している。何の知識も持たない先住民の村はいまも汚染され続け村人はみな病気だ。核秘密を守るため、この村は外国メディアが近づけない地域になっていた。

「前世に悪人だったからいま苦しんでいるのよ」と言う住民たちはようやく、その苦しみが前世から引き継がれたものでなく、ウラン鉱山から出された核のゴミが原因であることを知るようになってきた。

インド東部ビハール州・ジャドゴダはカルカッタから列車で西に5時間、周囲を小高い山に囲まれた、山岳地帯にある。

ここに30年前からインドでただ一つ操業を続けているインド国営ウラニウム会社(UCIL=Uranium Corporation of India Limited)のウラン鉱山がある。
 ウラン鉱山開発のため土地を奪われた先住民は生きるために、鉱山労働者になり粗末なマスクだけの劣悪な労働条件のもと次々と肺ガンなどで倒れていった。
 同会社は周辺の環境汚染には全く考慮せず、ウラン鉱山からの廃液は廃棄物投棄用ダムに捨てられ環境を汚染している。さらに、82年からは中部インドのハイデラバードにあるウラン濃縮工場から送られてきた、放射性廃棄物を一緒に捨てているのだ。
 ダムには柵もなく、何の知識もない周辺の住民が自由に出入りし、家畜に水を与え、洗濯や行水を行っている。乾期には土埃が舞い上がり、放射能汚染物質が周辺にまき散らされている。いま、新しいダムが建設されているが驚くことにダムの建設用土砂として、ウラン鉱石の鉱滓が使われているのだ。ウランを取った残り滓とはいえ、完全に放射性物質が取り除かれているわけではない。国際的基準も無視している。

バンゴ村は放射性廃棄物投棄ダムから二キロ南にある人口1500人の村だ。村の池は行水、洗濯、など村の生活に欠かせない。鉱夫がウラン鉱山から持ち帰った、作業着などの洗濯水がそのまま池に流れ込んでしまう。
 ダムに隣接して村が広がり、そこには数千人が生活している。さらに、ダムから5キロ以内の所には15村、3万人が住んでいる。
 ウラン鉱山周辺にはガン、白血病、先天性異常や不妊、流産、が多発している。鉱山労働者になった村人は安全教育も行われず、自らも肺ガンや皮膚ガンなどで倒れていった。
 シャンカル・マージクさん(55歳)は3年前15年間働いた鉱山をやめた。原因は肺ガンになったからだ。「坑内でマスクもつけず作業した。マスクや防護服は会社のえらい人だけがつけていた。我々には危険だと言う説明はなかった。木綿の作業着は家に持ち替えて洗濯した」といって苦しそうに咳き込んだ。

(略)

(転載終了)

転載元:「それでも、ブッダは微笑むのか?」http://www.morizumi-pj.com/jadogoda/jadogoda.html


青森県も驚いたMOX(混合酸化物)で核兵器ができるという事実

2012-01-30 23:30:51 | 原発・放射能

青森県も驚いたMOX(混合酸化物)で核兵器ができるという事実

3月9日、訪日中の韓国の核拡散問題の専門家姜政敏(カン・ジョンミン)博士が、米国人の専門家二人とともに、青森県三村知事に対し、六ヶ所再処理工場が核拡散を制限しようという国際的努力に与える脅威について日本に存在すると見受けられる「独りよがりの安心感」に関して懸念を表明する書簡を送付しました。カン博士は、10日、青森県庁を訪れ、不明点について政府の説明が得られるまで同工場のアクティブ試験の開始を認めないよう知事に求める要請書を手渡しました。また、13日には、ピースボートを初めとする日本の5団体とともに経済産業省を訪れ、同様の趣旨の二階大臣宛て要請書を手渡しました。

米韓専門家3人の書簡概要

米韓の専門家ら、六ヶ所再処理工場のもつ核拡散問題上の懸念について青森県知事に書簡──日本政府の「独りよがりの安心感」を批判:六ヶ所再処理工場の製品(ウランとプルトニウムの混合酸化物粉末は核兵器に転用可能

カン博士の他、先月青森県を訪れた米国「憂慮する科学者同盟(UCS)」のエドウィン・ライマン博士及びプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル公共・国際問題教授が署名した書簡は、六ヶ所再処理工場が核拡散に与える影響についての懸念を表明したマサチューセッツ州のエドワード・マーキー議員を初めとする6人の議員に対し加藤良三大使が2月14日に送った返答に言及し、返答が「六ヶ所工場においては、純粋なプルトニウム酸化物単体が存在することがないように、ウランと混合したMOX粉末(混合酸化物粉末)を生成するという技術的措置も講じられている」と、この混合酸化物が酸化プルトニウムと非常に異なり、核兵器用物質にするのが極めて難しいかのように述べているのは根拠がないと批判しています。

書簡は、ライマン博士が2月21日、エルバラダイIAEA事務局長の特別補佐官を務めたこともある外務省国際原子力室長の小溝泰義氏に面会した際に、マーキー議員らへの書簡におけるステートメントとIAEAの手引きの間の矛盾に関する日本政府の立場について説明を求めたが、小溝氏は、ライマン博士や米国議員らに対し日本政府の文書による回答を後日送るとの約束をすることをも拒否したとし、県として、政府の詳細な技術的説明を求めるべきだと指摘しています。そして、もし日本政府が、技術的に健全な説明を提供することができなければ、県は、六ヶ所再処理工場の運転開始を許すべきではないと述べています。

書簡は、最後に、カン博士が知事や県職員に本件やその他の関連した問題について説明する用意があるとして結んでいます。

カン博士略歴:

核問題アナリスト(ソウル)

1965年生まれ
ソウル大学原子力工学学士・修士号
東京大学原子力工学博士号
1998-2000年 プリンストン大学研究員
ピーター・ヘイズの主宰するノーチラス研究所の研究員
韓国「大統領持続的発展委員会」原子力問題諮問委員

最近の論文に、米国で提唱されている「核拡散抵抗性」再処理技術が実は「抵 抗性」が高くないことを分析したものがある。(プリンストン大学のフランク・フォンヒッペル教授との共同論文。「科学と世界的安全保障」誌。)

背景説明

  1. ポイント
  2. MOX(混合酸化物)と核兵器
  3. マーキー議員らの書簡後のやりとり整理
  4. 資料

1.ポイント:

六ヶ所再処理工場の運転が核核拡散に与えるマーキーらの書簡(1月26日)に対し、日本政府は、同27日発表の政府見解において

「六ヶ所工場においては、純粋なプルトニウム酸化物単体が存在することがないように、ウランと混合したMOX粉末(混合酸化物粉末)を生成するという技術的措置も講じられている」

と述べているが、

これは、「テロリストたちによる核兵器の獲得」についての懸念に応えるものになっていない。強い放射能を持つ核分裂生成物から分離されてしまったウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)からプルトニウムを取り出すのは簡単であり、IAEAの保障措置用語集(2001年版)にある「完成したウランまたはプルトニウム金属構成要素への推定物質転換時間」の表においても、二酸化プルトニウムと同じカテゴリーに入っていて、その転換時間は、1‐3週間とされている。

2.MOXと核兵器

六ヶ所ではウランとプルトニウムの酸化物を50:50の割合の「混合酸化物(MOX)」として取り出す。六ヶ所村に建設予定のMOX燃料工場では、この混合酸化物(MOX)にさらに劣化ウラン(ウラン238)を加えて「MOX燃料」を製造する計画。

1)MOXからプルトニウムを取り出して核兵器の金属構成要素にするのにかかる時間

──1-3週間(IAEA保障措置用語集2001年版)

そもそも、二酸化プルトニウムを金属プルトニウムにする技術を持っているような集団であれば簡単にMOXからプルトニウムを取り出して金属にできる。8kgのプルトニウムで核兵器が一発できるとして、混合物なら16kg盗めば良いわけで、重さにそれほど差ができるわけでもない。

2)さらに50:50のMOXは、金属にすればそのままでも核兵器になる。

混合酸化物を金属の混合物にすれば、そのままでも長崎型の核兵器に使える。(MOX粉末のままでも核兵器になるとの議論もある。)

3)MOX燃料からも金属プルトニウムを取り出して核兵器にできる。

MOX燃料の場合には、1体の重さが約500kg。プルトニウム富化度を6%とすると、30kgほどのプルトニウムが含まれていることになる。これを盗むのは、放射線の遮蔽をする必要がないから、トラックを使えば可能。

いずれにしても、六ヶ所で取り出したMOXが核兵器に使えないから核拡散につながらないと言うような日本政府の主張は、国際的には全く通用しない。マーキー議員らは日本が核武装計画を持っていると非難しているわけではなく、世界で現在以上に核兵器転用可能物質が蓄積されることが核拡散に与える一般的影響、テロリストによる奪取などを心配している。

参考:

『再処理の危険』ハロルド・ファイブソン
(プリンストン大学科学・世界安全保障プログラム上級研究政策科学者)

MOX燃料輸送と核拡散 ─ 原子炉級プルトニウムでできる核兵器

日本・核兵器・原子炉級プルトニウム

3.マーキー議員らの書簡後のやりとり整理

1)米国エドワード・マーキー議員ら日本大使館・加藤良三大使宛て書簡(1月26日付)

「私たちは、2006年の六ヶ所でのアクティブ試験を中止し、それを六ヶ所再処理工場の運転を延期するというより広範な合意の一環とするよう要請します。・・・なぜなら、このような行動が、核軍縮と核拡散防止を推進し、テロリストたちによる核兵器の獲得を防止するのに役立つだろうからです。」

2)加藤良三大使から米国エドワード・マーキー議員らに返答の書簡(2月14日付け)

(*基本的に1月27日に発表された日本政府見解の翻訳)

「六ヶ所工場においては、純粋なプルトニウム酸化物単体が存在することがないように、ウランと混合したMOX粉末(混合酸化物粉末)を生成するという技術的措置も講じられている。」

3)憂慮する科学者同盟(UCS)エドウィン・ライマン博士、外務省に(2月21日)

「このような混合物は、核兵器に直接使うことができるものです。さらに、この混合物は、分離プルトニウムと比べて、放射能が強くもなければ、取り扱いが難しいわけでもありません。このため、国際原子力機関は、この物質を、核兵器を製造にとって分離プルトニウムと同じ有用性を持つものであり、転用や盗難への脆弱性も分離プルトニウムと同じものであるとみなしています。」

4)外務省国際原子力室長の小溝泰義氏(2月21日)

*エルバラダイIAEA事務局長の特別補佐官

「専門家でないので答えられない。後日文書で回答することも約束できない。」

5)青森県担当者 ライマン博士に (2月24日) 

「IAEAがMOX混合物が核兵器に転用できるとしているとは聞いたことがない。しかし、六ヶ所に建設予定のMOX工場で作られるMOX燃料は、核兵器には転用できないのではないか。」

6)姜 政敏(カン・ジョンミン)博士 青森県担当者に(3月10日)

「このように混合酸化物が酸化プルトニウムと非常に異なり、核兵器用物質にするのが極めて難しいかのように述べているのは根拠がない。」

*カン博士は、青森県が日本政府に以下のように求め、回答が得られるまで六ヶ所再処理工場の運転を許可しないよう要望

      1. (1)MOXが核兵器に転用できないとの主張についての技術的に説明すること。
      2. (2)六ヶ所再処理工場における各年毎のプルトニウム累積貯蔵量の推移をグラフによって示すこと。
      3. (3)六ヶ所で使われるピューレックス法は核拡散につながり、廃棄物対策にもならないとする米国の国際原子力パートナーシップ(GNEP)構想を支持しながら、核拡散につながる六ヶ所再処理工場の運転を今開始しようとしていることの矛盾について説明すること。
7)青森県担当者  カン博士に(3月10日)

原子力政策大綱・・電気事業者の利用計画・・透明性の向上・・原子力委員会も妥当と認め・・平和利用に徹し・・

*これは基本的に1月27日発表の政府見解を読み上げていたに等しい。ただし、添付資料2)にあるように、政府見解は、1)原子力政策大綱 2)利用計画 3)MOX粉末という技術的措置 4)平和利用 5)核燃料リサイクル推進の決意という構成になっている。このうちの3)の議論には根拠がないとのカン博士の指摘に対し、他の部分を読み上げてみても何の反論にもならない。カン博士は、日本が核武装計画を持っているのではないかなどとは一言も言っていない。そもそも、カン博士は、青森県担当者に政府に代わって答弁することを求めたわけではない。青森県は、3)に関して政府の言い分を信じ込んでおり、IAEAの見解さえ知らなかったわけだから、県知事が県民に代わって、この件について詳細な技術的説明を求め、納得できる回答が得られるまで再処理工場の運転を許可すべきではないと提言しているだけである。

青森県担当者は、GNEPについては、日本政府は将来新しい再処理技術の開発をすることも検討しているとこれまた日本政府代表のような発言をしているが、これも今六ヶ所再処理工場の運転を開始することを問題にしているカン博士の指摘に対する応えに全くなっていない。この件でも、カン博士は、矛盾があるから政府に釈明を求めるように提言しているだけであって、青森県担当者に外交官の代わりをすることを求めているわけではない。

資料8)から明らかなように、この日の青森県担当者の対応は、経産省のそれに非常に似通っている。2月にライマン博士から、MOXが核兵器に転用できると聞かされたときは非常に驚いていたが、今回は、それについて県民を代表して政府に詳細な説明を求めるのではなく、論点を避ける政府の返答をただ繰り返すという方針を決めていたようである。

資料

米韓専門家の書簡

2006年3月9日

青森県知事 三村申吾殿

私たちは、六ヶ所再処理工場が核拡散を制限しようという国際的努力に与える脅威について日本に存在すると見受けられる「独りよがりの安心感」に関して懸念を表明するために、筆を執っている次第です。貴職が許可を与えられれば、貴県のこの工場は今月末にもアクティブ試験を始めてしまう可能性があります。最終的に使用済み燃料から4トン以上のプルトニウム──長崎型爆弾500発以上を作るのに十分な量──を分離するという試験です。

この「独りよがりの安心感」の1つの例は、加藤良三大使が2月14日にマサチューセッツ州のエドワード・マーキー議員を初めとする6人の議員に送った書簡の中に見られます。これは、計画されている六ヶ所工場の運転開始が核兵器の拡散にとって持つ意味合いについて懸念を表明した議員らへの返答として出されたものです。大使の書簡は、「また、六ヶ所工場においては、純粋なプルトニウム酸化物単体が存在することがないように、ウランと混合したMOX粉末(混合酸化物粉末)を生成するという技術的措置も講じられている」と、この混合酸化物が酸化プルトニウムと非常に異なり、核兵器用物質にするのが極めて難しいかのように述べています。

米国と日本が東海再処理工場にこの措置を導入することに同意したのは事実ですが、この措置は、酸化プルトニウムとの比較において、重要な核拡散抵抗性を提供するものではありません。そのことは、国際原子力機関(IAEA)の保障措置の手順にも反映されています。手順は、混合酸化物を製造する工場とプルトニウム酸化物を製造する工場の間で何も差がありません。この点に関して、私たちのうちの一人、エドウィン・ライマン博士は、2月24日に貴県商工労働部資源エネルギー課課長の桜庭洋一氏にお渡しした貴職宛の書簡で、次のように述べています。

「日本政府は六ヶ所再処理工場は、分離プルトニウムを作らず、プルトニウムとウランの50対50の混合物を作るから、保安リスクを伴わないと述べています。しかし、このような混合物は、核兵器に直接使うことができるものです。さらに、この混合物は、分離プルトニウムと比べて、放射能が強くもなければ、取り扱いが難しいわけでもありません。このため、国際原子力機関は、この物質を、核兵器を製造にとって分離プルトニウムと同じ有用性を持つものであり、転用や盗難への脆弱性も分離プルトニウムと同じものであるとみなしています。」

「六ヶ所再処理工場の運転開始を許可する前に、貴職は、日本政府に対して、なぜMOX混合物は純粋なプルトニウム酸化物よりも核兵器にとっての有用性が、大幅に低くなるかという点についての詳細な技術的説明を求めるべきです。もし日本政府が、技術的に健全な説明を提供することができなければ、貴職は、六ヶ所再処理工場の運転開始を許すべきではありません。」

桜庭氏は、MOX混合物と酸化プルトニウムを同様に扱うIAEAの手引きについて聞いたこともないと言われました。氏には、貴職の参考にと、IAEA保障措置用語集(1987年版)の日本語訳をお渡ししてあります。翻訳は、旧科学技術庁の監訳となっております。(現行の2001年版にある若干の改訂は、この問題に関する私たちの結論に影響を与えるものではありません。)

2月21日のライマン博士との会合において、マーキー議員らへの書簡におけるステートメントとIAEAの手引きの間の矛盾に関する日本政府の立場について説明を求められた外務省国際原子力室長の小溝泰義氏は、自分は技術的専門家ではないからと説明を断りました。エルバラダイIAEA事務局長の特別補佐官を務めたこともある小溝氏は、ライマン博士や米国議員らに対し日本政府の文書による回答を後日送るとの約束をすることをも拒否しました。

日本政府がこのような重要な問題に関しこうした誤情報を貴職や貴県職員、さらには青森県民に提供し続け、MOX混合物がプルトニウム酸化物と比べ核拡散の懸念が少ないとの主張に関し技術的正当化議論を出すことを拒否しているのは不幸なことであります。

もう一度繰り返します。六ヶ所再処理工場の運転開始を許可する前に、貴職は、日本政府に対して、なぜMOX混合物は純粋なプルトニウム酸化物よりも核兵器にとっての有用性が、大幅に低くなるかという点についての詳細な技術的説明を求めるべきです。もし日本政府が、技術的に健全な説明を提供することができなければ、貴職は、六ヶ所再処理工場の運転開始を許すべきではありません。

私たちのうちの一人、カン・ジョンミン博士が3月10-11日に青森県を訪れる予定ですので、貴職や貴県職員の方々にお会いして本件やその他の関連した問題についてご説明できれば幸いです。

エドウィン・ライマン
「憂慮する科学者同盟(UCS)」世界的安全保障プログラム上級科学者

フランク・フォンヒッペル
プリンストン大学公共・国際問題教授

姜政敏(カン・ジョンミン)
核問題独立アナリスト

カン・ジョンミン博士の青森県知事宛要請書

2006年3月10日

青森県知事 三村申吾殿

昨日、米国「憂慮する科学者同盟(UCS)」のエドウィン・ライマン博士及びプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル教授とともにお送りした書簡にあるとおり、六ヶ所再処理工場が世界的核拡散問題に与える影響について日本政府が青森県に対して行っている説明には誤りがありますので、同工場のアクティブ試験の許可を与える前に、日本政府に以下のことを求めるよう要請します。

  1. MOX混合物がなぜ純粋なプルトニウム酸化物よりも核兵器にとっての有用性が大幅に低くなると考えるのかについて詳細な技術的説明を行うこと。
  2. 六ヶ所再処理工場でプルトニウムが分離され始めた場合、電力会社などの消費計画によってそれがどのように消費されていくのかを説明するため、六ヶ所再処理工場における各年毎のプルトニウム累積貯蔵量の推移をグラフによって示すこと。
  3. 国際原子力パートナーシップ(GNEP)構想は、六ヶ所再処理工場で採用されているようなピューレックス(プルトニウム・ウラン抽出:PUREX=plutonium-uranium extraction)法という再処理方式は核拡散の危険性が高いからユーレックス・プラス(ウラン抽出プラス:UREX+=uranium extraction+ )という新しい再処理法などの開発を目指すとしているが、日本がピューレックス法を批判するGNEPを支持するとしながら、核拡散の危険性の高いそのピューレックス法による再処理を六ヶ所で開始しようとしていることの論理的矛盾について説明すること。

姜政敏(カン・ジョンミン)

連絡先

130-dong, 504-ho
Seoul National University
Shilim-dong, Kwanak-go
Seoul 151-742, ROK

カン・ジョンミン博士の経済産業省宛要請書

2006年3月13日

経済産業省大臣 二階俊博殿

去る9日に米国「憂慮する科学者同盟(UCS)」のエドウィン・ライマン博士及びプリンストン大学のフランク・フォンヒッペル教授とともに三村申吾青森県知事にお送りした書簡(添付)にあるとおり、六ヶ所再処理工場が世界的核拡散問題に与える影響について日本政府が米国のエドワード・マーキー議員を初めとする6人の下院議員や青森県に対して行っている説明には矛盾がありますから、同工場のアクティブ試験の開始前に以下のことを行うよう要請します。

  1. MOX混合物がなぜ純粋なプルトニウム酸化物よりも核兵器にとっての有用性が大幅に低くなると考えるのかについて詳細な技術的説明を行うこと。
  2. 六ヶ所再処理工場でプルトニウムが分離され始めた場合、電力会社などの消費計画によってそれがどのように消費されていくのかを説明するため、六ヶ所再処理工場における各年毎のプルトニウム累積貯蔵量の推移をグラフによって示すこと。
  3. 国際原子力パートナーシップ(GNEP)構想は、六ヶ所再処理工場で採用されているようなピューレックス(プルトニウム・ウラン抽出:PUREX=plutonium-uranium extraction)法という再処理方式は核拡散の危険性が高いからユーレックス・プラス(ウラン抽出プラス:UREX+=uranium extraction+ )という新しい再処理法などの開発を目指すとしているが、日本がピューレックス法を批判するGNEPを支持するとしながら、核拡散の危険性の高いそのピューレックス法による再処理を六ヶ所で開始しようとしていることの論理的矛盾について説明すること。

姜政敏(カン・ジョンミン)

連絡先
130-dong, 504-ho
Seoul National University
Shilim-dong, Kwanak-go
Seoul 151-742, ROK

日本5団体経産大臣宛て要請書

2006年3月13日

経済産業省大臣 二階俊博殿

六ヶ所再処理工場の運転が世界的核拡散問題に与える影響に関する
米国エドワード・マーキー議員ら6人の下院議員及び
韓国核問題専門家カン・ジョンミン博士の懸念に真摯に応えるまで
六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を延期するよう求める要請書

 去る1月27日、「米野党民主党のマーキー下院議員ら6議員は26日、日本原燃が使用済み核燃料再処理工場(六ケ所村)で計画する使用済み核燃料を使う試運転(アクティブ試験)をめぐり、核拡散上の「懸念」があるとして中止を求める書簡を日本政府に送った」との報道に際し、日本政府は、同日、内閣府、外務省、文部科学省、経済産業省の連名でこの書簡についての見解を発表しました。その後、2月14日、日本政府は、加藤良三大使名で6人の下院議員らに対し、この見解を基本とした返答を送付しました。

 見解及び大使の返答は、「六ヶ所工場においては、純粋なプルトニウム酸化物単体が存在することがないように、ウランと混合したMOX粉末(混合酸化物粉末)を生成するという技術的措置も講じられている」としていますが、これは、「テロリストたちによる核兵器の獲得」についての懸念に応えるものになっていません。強い放射能を持つ核分裂生成物から分離されてしまったウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)からプルトニウムを取り出すのは簡単であり、そのため、国際原子力機関(IAEA)保障措置用語集(2001年版)でも、MOXとプルトニウム酸化物は同じカテゴリーで扱われており、どちらも核兵器の「完成したプルトニウム金属構成要素への推定物質転換時間」は、1‐3週間とされているからです。日本政府の主張とIAEAの立場との矛盾について説明することを、エルバラダイIAEA事務局長の特別補佐官を務めたこともある外務省国際原子力協力室の小溝泰義室長は、自分は技術的専門家ではないからとして拒んでいます。

 見解及び返答は、さらに、電気事業者等が1月6日に公表した「プルトニウム利用計画」について原子力委員会が透明性の向上の観点から妥当である判断したと説明していますが、これは、マーキー下院議員らの書簡の懸念に応えるものになっていません。書簡は、日本の「余剰プルトニウムを持たないとの原則」を評価しながら、2003年末までに日本のプルトニウム保管総量が40.6トンに達している状況で「新しい再処理工場におけるさらなるプルトニウムの分離及び蓄積は、日本の方針に反するものであることは明らかです」と述べていますが、「利用計画」は、2004年末現在約43トンに達している日本の分離済みプルトニウムの利用について全く触れず、六ヶ所再処理工場で2005‐6年度に分離される予定のプルトニウムについて、MOX燃料工場の運転開始予定の2012年以降、いつか利用する意思があることを各社が宣言しているだけであり、約43トンのプルトニウムと今回発表された「計画」との関係が明らかにされていないからです。書簡が指摘している通り、高速増殖炉計画が頓挫している上に、2010年までに16‐18基の軽水炉で利用という計画が大幅に遅れ、軽水炉での利用が1基も実現していない現状からして、六ヶ所再処理工場の運転が計画通り進めば、日本の保有量は2010年末までに、約70トンの規模に達してしまいます。今後の消費計画が、すべてうまく行ったとしても、2020年の時点でこれが大きく下がらないことは、カン・ジョンミン博士らの研究も示しているところです。

 これらの点から、韓国の核問題専門家カン・ジョンミン博士の要請しているとおり、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の開始前に以下のことを行うよう要請します。

要請事項

  1. MOX混合物がなぜ純粋なプルトニウム酸化物よりも核兵器にとっての有用性が大幅に低くなると考えるのかについて詳細な技術的説明を行うこと。
  2. 六ヶ所再処理工場でプルトニウムが分離され始めた場合、電力会社などの消費計画によってそれがどのように消費されていくのかを説明するため、六ヶ所再処理工場における各年毎のプルトニウム累積貯蔵量の推移をグラフによって示すこと。
  3. 国際原子力パートナーシップ(GNEP)構想は、六ヶ所再処理工場で採用されているようなピューレックス(プルトニウム・ウラン抽出:PUREX=plutonium-uranium extraction)法という再処理方式は核拡散の危険性が高いからユーレックス・プラス(ウラン抽出プラス:UREX+=uranium extraction+ )という新しい再処理法などの開発を目指すとしているが、日本がピューレックス法を批判するGNEPを支持するとしながら、核拡散の危険性の高いそのピューレックス法による再処理を六ヶ所で開始しようとしていることの論理的矛盾について説明すること。
  4. これらについてマーキー議員らにも再度返答を送ること。

グリーン・アクション代表 アイリーン・美緒子・スミス
グリーンピース・ジャパン事務局長 星川淳
原子力資料情報室共同代表 伴英幸
原水爆禁止日本国民会議事務局長 福山真劫
ピースボート共同代表 川崎哲

連絡先
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場3-14-3八達ビル2F
ピースボート共同代表 川崎哲

3月13日経産省の回答

カン博士及び日本側5団体の要請事項について、経産省担当者からだいたい次のような趣旨の見解が表明された。なお、1-3については、文書による回答を検討するとの約束がなされた。

  1. MOXの件は、保障措置、防護措置などの全体的措置の一部であり、1つだけ取り上げられては困る。盗まれないようにするので、盗まれた場合に、MOXと酸化プルトニウムの間で、どれだけ懸念に差が出てくるかというような質問には答えられない。盗まれないようにするから、「盗まれたら」などというのはない。
    IAEA保障措置用語集の見解については、反論はない。
    資源エネルギー庁原子力政策課企画官(国際原子力担当) 水元伸一氏
  2. ヨーロッパにあるプルトニウムを先に使うか、六ヶ所で分離されるプルトニウムを先に使うかといった判断は事業者が行うものであり、政府が指示をするようなものではない。余剰プルトニウムというのは量的概念ではない。[電気事業者が利用すると言っていれば、100トン、200トン、300トンと増えて行っても余剰と呼ばないのかとの質問に]利用計画がある限り、余剰プルトニウムではない。ただし、1万トンになっても余剰と考えないと主張していると思われると困る。
    資源エネルギー庁核燃料サイクル産業課企画調整一係長 宮本拓人氏
  3. 日本も新しい再処理技術について研究しているので、矛盾はない。
    資源エネルギー庁原子力政策課企画官(国際原子力担当) 水元伸一氏
  4. マーキー議員へは、大使の方から返答しているはずであり、要請の筋が違う。
    資源エネルギー庁原子力政策課企画官(国際原子力担当) 水元伸一氏
    (ピースボート川崎哲共同代表:我々は、返答は十分でないと考えている。)

転載元:http://kakujoho.net/rokkasho/kang_mox.html


ベラルーシにおけるチェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺ガンの現状

2012-01-27 12:40:22 | 原発・放射能

ベラルーシにおけるチェルノブイリ原発事故後の

小児甲状腺ガンの現状

 

菅谷 昭,ユーリ・E・デミチク,エフゲニー・P・デミチク

 

国立甲状腺ガンセンター(ベラルーシ)


 はじめに

 19964月,オーストリアのウィーンにおいてIAEA(国際原子力機関),WHO(世界保健機関),EU(欧州連合)の3者による合同国際会議,「チェルノブイリ事故から10年」が開催され,その時の総括として,現時点でこの事故と因果関係が明らかであると特定される健康障害は,小児の甲状腺ガンのみであると報告された1.一方,白血病やその他の疾病については,今後の経過をみないかぎり科学的に明確な結論をだすことはまだ時期尚早と述べている.

1990年以降,ベラルーシ,ウクライナ,ロシアのCIS3カ国における小児甲状腺ガンの著しい増加は共通の現象として確認されている.ちなみに,1995年末までに,この3ヶ国で約800名の小児が甲状腺ガンの治療を受け,そのうちの半数以上はベラルーシ共和国で発見され,外科治療が実施されている.さらにこの総括報告書には,1986年の事故当時15歳未満の小児から,科学的根拠の裏付けは乏しいものの,今後数1000人の甲状腺ガンの発生が予測されると記載されている.もしこれが事実であるとするならば,長期的かつ用意周到な対策を早急に立案し,その準備を講じておかないと,高度の汚染を被った国々では,近い将来,人類史上に類を見ない大きな禍根を残すことになりかねないであろう.

本稿では,ベラルーシ共和国における小児甲状腺ガンの実態に関する概略について述べる.チェルノブイリ事故後,甲状腺ガンが急激に増加をはじめると,ベラルーシ政府は,甲状腺ガン専門の診療・研究機関として,1990年保健省の管轄下に国立甲状腺ガンセンターを設立し,その責任者に,長年にわたりベラルーシにおける甲状腺疾患治療の第一人者として活躍してきた,ミンスク医科大学腫瘍学講座のデミチク教授を任命した.そして,ベラルーシ国内における小児甲状腺ガンの外科治療は,原則としてすべてセンターで実施されることが取り決められた.本稿の資料は,ベラルーシ国立甲状腺ガンセンターで手術を施行し,病理組織学的に甲状腺ガンと最終診断された症例に基づいて作成されたものである.

 

小児甲状腺ガンの現状

 ベラルーシ全土における小児甲状腺ガンの患者数は表1に示す通りである.すなわち,事故前11年間(19751985)ではわずか7名であった.しかし,事故後の11年間(19861996)では508名と著明に増加し,それは事故前に比べ72倍にも達している.一方,成人についてみると,前者では1342名,後者では4006名と約3倍に増加している.しかしこの場合には,診断技術の向上や検診機会の増加といった「見せかけ」の要因を考えると,必ずしも事故による被曝にともなう増加とは言えず,今後のさらに詳しい追跡調査を継続する必要がある.

表1 ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故前と事故後の甲状腺ガン数

大人

(15歳以上)

子供

(15歳未満)

1975-1985

1342

7

1986-1996

4006

508

 

 

 


 

 甲状腺ガンセンターに紹介されてきた小児甲状腺ガン患者508名の出身地(州)を分類すると,ウクライナと接する高汚染州であるゴメリ州(268名:52.8%)およびブレスト州(122名:24.0%)からの小児が圧倒的多数を占めるという明らかな地理的特異性を示している(図1).

 

 

図1 ベラルーシにおける小児甲状腺ガンの地域分布(1986~1996年:508件)

 また,小児甲状腺ガン患者508名の誕生日を,チェルノブイリ事故を中心に3群に分類すると,事故前誕生例は497名(97.8%),事故当時誕生例は6名(1.2%),事故後誕生例は5名(1.0%)と,ほぼすべての小児が事故前に生まれていることが明らかとなった.さらに,1995年までの患者420名を基に,子供たち(手術時に15歳未満)の事故当時の年齢分布をみると,04歳が66.2%,59歳が31.4%,1014歳が2.4%と,半数以上の患者が乳幼児期に区分される極めて若年齢の小児であった(表2,図2).ただし,事故後に生まれた4名は除外してある.

 

表2 小児甲状腺ガン患者の事故当時の年齢分布

(1986~1995)

地域

人口

万人

小児甲状腺

ガン数

年齢別甲状腺ガン数

0 - 4

5 - 9

10 - 14

ブレスト州

152

97

68

27

2

ビテプスク州

130

7

4

3

0

ゴメリ州

167

225

149

72

4

グロードゥノ州

116

24

12

11

1

ミンスク州

141

20

14

5

1

モギリョフ州

127

21

14

6

1

ミンスク市

163

26

17

8

1

ベラルーシ全体

996

420

278

132

10

%

 

100

66.2

31.4

2.4

注:人口は1986年の値で大人も含まれる.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            図2 小児甲状腺ガン患者の事故時の年齢分布

 次に,ベラルーシ共和国における小児甲状腺ガンの発生頻度についてみると,事故前は小児10万人あたり年間0.1件と,世界のそれとほぼ類似の値を示していた.しかし,901.2件,922.8件,943.5件,954.0件,963.8件と明らかに上昇していることが判明した.そこで,これらの年度別発生頻度を,高汚染州であるゴメリ州に限定してみると,903.6件,9111.3件,9513.4件,9612.0件と,91年以降は世界的平均の100倍以上にも達している.またブレスト州でも,96年は7.3件であった.これは極めて異常な事態と言わざるを得ない.一方,非常に軽度の汚染州であるビテプスク州では93年以降0件のままである.

ここに示した幾つかの臨床科学的データは,ベラルーシ共和国で急増する小児甲状腺ガンが,チェルノブイリ原発事故による放射能汚染によって誘発された可能性を強く示唆している.なかでも,事故によって大量に放出された,ヨウ素131(半減期8日)などの放射性ヨウ素による甲状腺の被曝が最大の要因であろう.甲状腺では,ヨウ素を原料として甲状腺ホルモンの合成が行われるため,体内に摂取された放射性ヨウ素のほとんどすべては甲状腺に集まる.甲状腺に取り込まれた放射性ヨウ素による,局所的で集中的な事故当時の内部被曝の結果が,現在甲状腺ガンとなって現われていると考えるのが最も論理的である3,4.事故後に生まれ,ヨウ素被曝を受けていない子供たちに甲状腺ガンがほとんど認められていないことも,強力にこのことを裏付けている.しかし,発ガンのメカニズムに関する直接的な証明は現時点では極めて困難であり,またガン発生と被曝量との関連性についても今なお明確な結論が得られておらず,今後も詳細な基礎的検討が継続されるべきであろう.

ここで,最近の甲状腺ガン症例数の推移をみると,1995年に当ガンセンターで外科治療を受けた小児(15歳未満)は91例であり,96年は84例,97年は5月末までに27例と,漸次その数が減少する傾向にある.一方,93年頃より,15歳を超えた青年層の甲状腺ガン患者が増加してきている.具体的な数字を示すと,904例,9192年はいずれも1例,しかし,93年になると25例,9421例,9525例,96年は10月末までに26例に手術が施行されている.つまり,事故当時に子供であった人々の年齢増加とともに,甲状腺ガン患者の年齢も上昇する傾向が認められている.また,これら10代後半の患者においても,小児の場合と同様に,明らかな地理的特徴,すなわち,高汚染州であるゴメリ州とブレスト州出身の患者が全体の70%を占めていることが明らかとなった.

 今後は,これまで小児甲状腺ガンとして現われてきた事故影響が,10代後半,さらには大人の甲状腺ガンへと移行するであろうと推測される.

 

今後の問題点

若年齢の小児期に既に外科治療を受けた患者たちが,現在,思春期や青年期を迎えており,彼ら,ことに女の子たちは,間近に迫った結婚や妊娠,出産,そして生まれてくる子どもへの遺伝的影響などに大きな不安を募らせている.なかには,結婚や出産を回避しようとしている若年女子も見られている.

このようにチェルノブイリ事故による健康障害への影響は,今まさに始まったばかりである.今後,成長期にある小児のみならず彼らの親たちに対する臨床および社会心理学的ケアーの重要性がクローズアップされてくるものと考えられる.医療支援の取り組みの一環として,この方面からの教育的アプローチも考慮される必要があろう.

 

 文献 

  1. ONE DECADE AFTER CHERNOBYL: Summing Up the Consequences of the Accident, Proceedings of an International Conference, Vienna, 8-12 April 1996, IAEA STI/PUB/1001.
  2. Kazakov V.S., Demidchik E.P., Astakhova L.N. et.al., Thyroid Cancer after Chernobyl, Nature 359, 21-22, 1992.
  3. Socalow E.L., Hashizume A., Nerishi S. et al., Thyroid Carcinoma in Man after Exposure to Ionizing Radiation, N.Engl.J.Med., 268, 406-410, 1963.
  4. Maron H., Thomas S., Saenger E., et al., Ionizing Radiation and the Induction of Clinically Significant Disease in the Human Thyroid Gland, Am.J.Med., 63, 967-978, 1997

 


こんなのインチキ!福島『検出限界値を変更』みんな「ND」が可能 一ケタ操作で100万ベクレル違う!

2012-01-23 23:58:21 | 原発・放射能

こんな「インチキ」をやっているんだぞ!

~福島市セシウムは一体どのくらい降下してるんだ?~

【検出限界値を変更】すればみんな「ND」は可能

転載元:http://d.hatena.ne.jp/bakagaki/20120123/1327316986

http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu20.pdf
1月15日9時~1月16日9時: セシウム137:115MBq/km2
______________________________
f:id:bakagaki:20120123200216p:image:w640
_____________________________

「115MBq/km2」を記録した時の【検出限界値】

一ケタ操作で100万ベクレルちがうことになる!

【検出限界値を変更】すればみんな「ND」は可能だな、これは!

 

福島市セシウム~1月21日9時~1月22日9時:ND~平成24年1月23日 17時現在

~検出限界値は「変動」してた!!~インチキだぁ!? 

転載元:http://d.hatena.ne.jp/bakagaki/20120123/1327313561

定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第26報) 平成24年1月23日 17時現在
http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu26.pdf
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23853
福島市
1月21日9時~1月22日9時:
放射性ヨウ素:ND
セシウム134:ND
セシウム137:ND
検出限界値はいつも「一定」でなかった!
これで「正確なデータ」がとれるのだろうか?

※が、これは昨日のデータであり、現在ではない。
現在の「状況」は「明日」わかる。

過去のデータなどよく見よう!「検出限界値」を。
__________________________
f:id:bakagaki:20120123194542p:image:w640
__________________________

「検出限界値」が毎日「変動」してるのだ!
【関連】
12月の状態のグラフセシウム134+セシウム137)
11月から新年までの平均値
武田邦彦先生ブログより引用)←「よく読みましょう!」
全国のリアルタイム放射線量マップ(速報版)
http://atmc.jp/realtime/


チェルノブイリ事故から10年後、日本で乳癌死亡者数が激増

2012-01-21 12:50:35 | 原発・放射能

チェルノブイリ事故から10年後、日本で乳癌死亡者数が激増

放射性物質が体内に入ってから乳ガンを発症し死に至るまでに平均して11~2年かかるという。チェルノブイリ事故により降り注いだ「死の灰」が、どれほど地球を汚染したのか。そして福島第一原発事故により、チェルノブイリ事故時と比べ物にならない放射性物質が降り注いだ日本に、既に多くの健康被害が起こっている。しかし、それはまだ始まりにすぎない・・。

チェルノブイリ事故の日本への影響は、1週間以上経って現れている。つぎは、同年5月5日の朝日新聞(原子力安全研究グループのチェルノブイリ新聞切り抜き帖から)。

86/05/05 朝日 「日本各地で異常放射能
チェルノブイリ事故による放射能汚染が日本各地の広い範囲で確認された、と政府の放射能対策本部(本部長・河野洋平科学技術庁長官)が4日発表した。「放射能の強さは、ただちに健康へ影響を与えるものではない」としながらも、千葉市では、3日深夜から4日未明にかけて雨水1リットル当り1万3300ピコキュリーのヨウ素131の最高値を記録したのをはじめ、東京、神奈川、愛知、大阪、鳥取など15都府県で異常値を検出した。

日本の放射能対策本部が安全宣言を出したのは、6月6日のことで「5月4日に出した雨水を直接飲む場合は木炭等で漉す、野菜等は念のため十分洗浄してから食べる、などの注意呼びかけ」を解除した。 

86/07/02 朝日 「放射能汚染は東高西低
ソ連原発事故による放射能の汚染状況を、京大工学部原子核工学科、荻野晃也助手たちがまとめた。一定条件で採取した松葉のヨウ素131、セシウム137を測定したもので、北海道、中部など東日本が高く、瀬戸内沿岸や九州が低い「東高西低」傾向が明らかになった。松葉1kg当りの放射能量は、ヨウ素が、最低の長崎県で2600、最高の青森県で43200ピコキュリー、セシウムは220(鹿児島県)から13300(宮崎県)ピコキュリーだった。

チェルノブイリの「死の灰」は、ジェット気流などで運ばれ、青森・岩手・秋田などの東北に強く影響がでた。


1950年以来のセシウム137の秋田での降下量の記録である(たて軸の単位が不明確。ミリキューリーだが、面積や時間の表示が必要)。米ソなどが盛んに大気圏内核実験を行っていた60年代までと、中国が行った70年代と、突出して86年のチェルノブイリ事故の場合がある。その後は急減している。
放射性物質が体内に入ってから乳ガンを発症し死に至るまでに平均して11~2年はかかるという。日本の都道府県別の経年の乳ガンの死亡率が12人(10万人あたり)を超えているのは、つぎの6県だけである。青森・岩手・秋田・山形・茨城・新潟。次図は、この6県だけをプロットした乳ガン死亡率の経年変化である(肥田前掲書p118)。



(1.2)の最初のグラフと比較してみると分かるが、死亡率が6人を超えるのは1994年あたりで、全国平均も上の6県もそこまでは似たようなものである。がぜん違うのはそのあとの数年間(1996,97,98)のピークである。その数年間だけ死亡率が急に倍以上の12人を超えている。これは、チェルノブイリ事故からちょうど10~12年であって、乳ガンの潜伏期間に相当していると考えられる。

↑↑引用元:http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku1.htm

 

86/05/01 朝日 「異常な放射能:オーストリアなど
ポーランドでは29日から30日にかけて大量の放射能を含んだ雲が通過する北東部を中心に異常な放射能が検出され、一部では通常の20倍に達したという。一方、オーストリアでは、南部のケルンテン州全域で、通常の3-5倍、場所によっては17倍の放射能が測定された。

86/05/06 朝日 「帰国者45人が汚染
キエフ、モスクワ経由の観光旅行から5日、成田空港に日本人101人、在日外国人22人の計123人(3便)が帰国、検査の結果、体や荷物がチェルノブイリ事故による放射能で汚染されていた。科技庁放医研が同空港で帰国直後に調べたところ、体が汚染されていた人は45人、スーツケースなど86個も汚染されていた。このうち甲状腺に放射能が検出された8人は、同研究所で精密検査を受けた。

86/05/15 朝日 「市民の多くが脱毛
チェルノブイリ北方130kmのゴメリ市に住む女性は、モスクワの友人へのへの電話で、この数日間で頭髪が全部抜け落ちたと告げた。この女性によると、5歳の自分の子供をはじめ、人口30万人のゴメリ市民の多くの人も同じ目に遭ったという。

86/05/27 日本海新聞 「海藻からも放射能
チェルノブイリ原発から放出された放射能による汚染が、日本周辺海域にも広がっていることが、政府放射能対策本部の26日までの調査で分かった。対策本部によると、宮崎県北部の海底で採取されれたマクサから1kg当り7万ピコキュリーという高いヨウ素131が検出された。また、茨城県では、ヒジキから同989ピコキュリー、カジメから同3300ピコキュリー、神奈川県では、イソモクから同1400ピコキュリーなど。

86/06/30 毎日 「薬散布し“雲払い”」
29日付けの「プラウダ」によると、チェルノブイリ地域の上空ではこの一週間、航空機を使って雲を消散させる作業が専門家チームによって行われた。雨が降れば、放射能を帯びた地上のチリが地中に溶け込み、汚染が拡大するおそれがあるため。

86/07/03 原産 「英、羊の販売など禁止
英国政府は6月20日、南西カンブリア、北ウェールズの一部地域での羊の移動、販売、を3週間にわたって禁止すると発表した。何匹かの羊からkg当り4000ベクレル以上のセシウムが検出されたため。

86/07/03 原産 「75年に事故同型炉の欠陥を指摘
1975年に、レニングラードのRBMK-1000型原子炉の設計を研究するためソ連を訪れた英国の技術者チームは、同原子炉には、英国の許可基準に照らして判断した場合、いくつかの欠陥があると結論づけている。たとえば、緊急時に炉心内を直接スプレイする冷却システムがないこと、全面的な格納構造物がないこと、黒鉛炉心が機械的に不安定であること、圧力管破損に対する防護が不十分なこと、ボイド係数がプラスであること、などである。

86/07/12 毎日 「被ばく1.3‐2.6ミリレム
科学技術庁は11日、チェルノブイリ事故による日本への放射性降下物の影響をまとめた。セシウム137の降下量は、最も大きかった石川県で、1平方km当り7ミリキュリーだった。降ってきた放射能による推定被ばく線量は5月からの1年間で、外部被ばくが1人当り平均で1.3ミリレム、内部被ばくは成人平均で2.1ミリレムと計算された。

86/07/15 毎日 「西ベルリン表土放射能汚染
チェルノブイリ原発から約1000km離れた西ベルリンの表土は、日本の土の少なくとも50倍以上の放射能で汚染されていることを、日本国内に持ち込まれた土を分析した京都大学原子炉実験所の小出裕章助手が14日明らかにした。表土から検出された放射能は、1kg当り、ヨウ素131が6.78ベクレル、セシウム134が57.3ベクレル、セシウム137が124ベクレルなど。

86/08/19 朝日 「斑点状に濃い死の灰:ポーランド全土
チェルノブイリ事故によって放射能汚染されたポーランド各地に、「放射能が特別に強い地域」が多数生じていることが明らかになった。研究者たちはこの汚染の斑点を「ホットスポット」と名付け、核実験の死の灰による汚染では見られなかった現象と着目している。スポットの大きさは数10mから数100mとさまざま。

86/11/06 毎日 「スウェーデンで、いま何が
広大な北部スウェーデンの山野でとられたシカの肉から相次ぎ許容値(1キロにつき300ベクレル)をこすセシウム137が検出され食用が禁じられている。9月に入って処理された1万2900頭のうち1万預頭が穴に葬られた。ヘルシングランド湖でとれた魚は1万8300ベクレルものセシウムに汚染されていて、こちらも食用が厳禁となった。

 

チェルノブイリから、実に400マイル(640キロ)以上離れたオルシュニンでの被曝

結局、マリアさん一家で甲状腺に異状がないのは、父親ひとりだ。
ポーランドの北東部。チェルノブイリから、実に400マイル(640キロ)以上離れたオルシュニンでの被曝だった
それもヨード剤を飲んで、防護した上での被曝……。

 

チェルノブイリ事故後、8000キロ離れた日本で関係者がドギモを抜いた放射能汚染の実態

チェルノブイリの放射能はジェット気流に乗り、
わずか1週間で日本に到達した。

雨、大地、野菜、水道水、牛乳、母乳など日本国中ありと
あらゆるものが放射能で汚染された。

その中でも特に濃度が高かったのは、
ヨウ素131である。

千葉の雨水    13,300pCi
茨城のほうれん草 10,300pCi
福井のヨモギ   16,000pCi

8000キロも離れた日本で、
これほどの汚染値が検出されようとは誰も
予測できなかった。

測定値が壊れたかと思うほどの
放射能に数多くの関係者がドギモを抜かれたのである。

370Bq/kg = 10,000pCi


内部被曝:東京都民→6000Bq 南相馬→25万Bq…

2012-01-20 12:35:31 | 原発・放射能

内部被曝:東京都民→6000Bq 南相馬→25万Bq…

とある東京都民の内部被曝レベル

(画像は http://p.twipple.jp/zDHyrより引用。)

とある南相馬の酪農家の内部被曝レベル

(画像はhttp://twitpic.com/6475n7より引用。)
【動画】密着4か月 酪農一家 中学3年の夏は…08月03日(水)News Watch 9

ホールボディカウンターというのをご存知でしょうか。
これは、全身の内部被曝の状況について、ヨウ素131やセシウム134、セシウム137などのそれぞれ放射線核種を、Bq(ベクレル)、Sv(シーベルト)単位で数値化してくれるものです。

上の画像は、とある東京都民の方と、南相馬市の酪農家の方がそれぞれホールボディカウンターを受けた結果になります。
検査は北海道がんセンターで受けることができます。

 筑波や東大の放射線研究所などでも本来検査は可能なはずなのですが、某政府の方針で福島県の方に限ることになってしまったため、北海道がんセンターの院長が独自で計測を行うことにしたという噂があります。

東京都民の方の内部被曝レベルを見る限り、6000Bqは、一応致命的な数値というわけではないようです。
ヨウ素(I-131)  :検出せず
セシウム(Cs-137): 868 Bq、 4 μSv
セシウム(Cs-134):6373 Bq、42 μSv
内部被曝での被曝量は、46 μSv

問題は南相馬市の酪農家の方の内部被曝レベル。25万Bqは、どれだけのものなのでしょうか。
ヨウ素(I-131)  :検出せず
セシウム(Cs-137):129746 Bq、596 μSv
セシウム(Cs-134):122676 Bq、564 μSv
内部被曝での被曝量は、1160 μSv

ヨウ素(I-131)の半減期は8日間ですから、仮に摂取していても検出されないのではないでしょうか?セシウムに対し、全く摂取されていないというのは明らかに不自然です。

この結果プラス、常に発生し続けている外部被曝があります。

流通の発達した日本では、飲食物は手を変え品を変え、全国に拡散を続けていることでしょう。そう考えたとき、わずか4ヶ月で1mSvを超える内部被曝+外部被曝に晒され続けている南相馬市の状況は、そのまま東日本に広まるホットスポットの被曝状況に当てはまるかもしれません。

先日、投稿した首都圏土壌調査に見える汚染の実態 のホットスポットに該当する地域の方は特に、健康被害のでないうちに現状把握を兼ねて、ホールボディカウンターを受けておいたほうがいいかもしれません。

今後、被曝状況による健康被害が発生したとき、それを国家に立証するための証明になる可能性があります。薬害エイズをはじめ、水俣病やアスベストなど、今まで国が起こしてきた問題と同様、国家が保障を行う機会はかならず来るでしょう。その時のために、確かな証拠を残しておく必要があります。

お子さんのいらっしゃる家庭では、特に甲状腺がんの危険性を意識する必要がありますから、お子さんの生命を守るためにも、安全・安心を買う意味でも、是非検査を受けておくことをお勧めしたいと思います。数値にして観測することで、心配が杞憂であるのか、それとも本当に危険なのか、真実を知ることができるはずです。

8/12 気になる情報があったので追記。

ホールボディカウンターが隠蔽工作的に使われる事を心配している
(7月20日 放射線リスク欧州委員会 クリス・バズビー博士記者会見より)
http://www.youtube.com/watch?v=dKyiglcnlhk&feature=related#t=9m30s

【要旨】
ホールボディカウンターというのは過去の被曝問題に対しては役に立たない。
γ線の放出を測定するだけだが、深刻なのはα線とβ線を放出する核種です。
必ずしも各線種を放出する核種は同時に存在するわけではない。
それはチェルノブイリで分かっている。各核種は体の各部にバラバラに存在している。
体の各部にどの核種が存在するか測定し、構築したモデルと照らし合わせて検討することが必要。
日本政府がそういうプロセスを経て健康被害を見るか疑問だ。
ホールボディカウンターは被爆者を安心させるために使われており、
科学としては真面目なやり方とはいえない。隠蔽工作的な要素がある、
健康被害が出たときにホールボディカウンターの値が低かったので
放射線による被害ではないと主張してくるのではないかと心配している。

こんな話も…。

「捨てられた日本国民」 政府は本当のことは教えない。 国民がパニックになるから、だって

これは、ヨウ素やセシウムなどの放射性物質を体内に取り込んでおきる「内部被曝」についての資料で、「3月12日から23日までの12日間、甲状腺に0・2μSv(マイクロ=1000分の1ミリ)/時の内部被曝をした場合」(甲状腺等価線量)、どうなるかを示している。

そのデータは、恐るべきものだった。

「1歳児(1~3歳未満)→108mSvの被曝」
「5歳児(3~8歳未満)→64mSvの被曝」
「成人(18歳以上)→16mSvの被曝」

なんと、たった0・2μSvの内部被曝をしただけで、乳幼児は100mSv超に相当する、大量被曝をしたことになるという。

「このデータは3月25日には報告されていたものですが、何度も強く要請することで、最近になってようやく政府機関が出してきた。1~3歳児にとって、甲状腺への内部被曝は外部被曝の数万倍以上の影響があると考えなければならない。とんでもない数字ですよ」(民主党衆院科学技術特別委員長・川内博史氏)

転載元:sorakuma http://sorakuma.com/2011/08/11/2520


世界中の富を手中に収めている代表的な銀行家

2012-01-19 08:56:00 | 原発・放射能

このコンテンツは、2010年2月に名古屋国際センターで開催された講演内容を編集したものです。

「日本人の知らないニッポン」 オープニングビデオ ”UNION”  

「日本人が知らないニッポン」 -隠されてきた歴史から読み解く世界の成り立ち-
今回のテーマである「日本人が知らないニッポン」では、世界から見た近代・日本の歴史を振り返りながら、現在の世界の流れを読み解いていきます。
前回のイベント「新型インフルエンザ・ワクチンは打ってはいけない」同様、今回もこれまで慣れ親しんできた一般常識からかけ離れた内容や、テレビまたは新聞のニュースでは伝えられていない情報がたくさん含まれています。これまで一度も耳にしたことのない事柄や中にはとても信じられないような情報もあるでしょう。もし、そのような事柄に疑問をもたれたら、これを機会にご自分で一度調べてみるようお薦めいたします。いずれにせよ、このイベントから、世界を見る新しい視点を身につけていただけたら幸いに感じます。
それでは、本編に入っていきます。
2010年2月の時点で、最近日本の ニュースに出てくるものといえば、何でしょうか?
「普天間の米軍基地再編問題」「長引く不景気」「円高」「国家財政赤字」
「地球温暖化対策」また「JAL再建問題」など、問題が山積みです。
一方、世界に目を移してみても、よく耳にするのはアフガン・イラクにおける長引く
「対テロ戦争」「イランの核開発疑惑」「温暖化をはじめとする環境問題」
「波乱含みの今後の世界経済動向」など。
国内同様、世界にも問題は山積みです!問題の多さと複雑さゆえに、世界中のすべての問題が解決する日が来るのだろうか……と疑問に感じます。
専門家ですら解決できないこれらの問題、ましてや一般市民の私たちにできるわけがない。
到底、無理なことだと、考えることさえあきらめてしまいがちです。
「私たちには、所詮、関係ないと……」
でも本当にそうなのでしょうか?
たしかに、世界に起きている問題をひとつひとつ別々に見ていくと難しくみえます。
とても解決できないようにみえます。
また、日ごろのテレビのニュース番組を見ても、表面的なことばかりを専門家が難しそうに議論しているだけで、問題の「本当の根源」にふれることはありません。
そこで、今回は、あらゆる世界の問題の「本当の根源」を明らかにするために歴史を探ってみました。すると、大変驚いたことに「過去」「現在」そして「未来」までもが、一本の線で繋がり、とてもシンプルに掴むことができました。
そう、この言葉のとおり、まさに ” 歴史の中に未来の秘密があった ” のです!
歴史をさぐると言っても、学校で習う歴史や一般常識で耳にする歴史は、単なる「ひとつの説」
また「ひとつの見方」に過ぎません。しかし、歴史上の出来事にはいろいろな見方があります。
例をあげると、「明治維新」
一般には、幕末の侍が、倒幕側と幕府側の敵味方に分かれて戦い、最終的には手を結び、
近代化した今の日本の礎を作ったという美談。壮大なドラマになっています。
しかし、よく調べてみると、維新の背後には大勢の外国人や外国製武器の存在があります。
これら外国の存在なしに維新は起きなかった、といえます。
「明治維新」は、日本人だけで成し遂げたことでは、なかったのです!
どうやら、私たちには、自国の偉人を美化したい気持ちのあまり、自分自身のことが冷静に見えてないところが、あるようです。この時代を舞台にしたドラマが流行り、そのストーリーが真実であるとされがちですが、事実を大局的にとらえるには、あまりにも視野が狭いと感じます。
下の世界地図で見るとわかるとおり、現実に日本は世界の中ではこんな小さな国にすぎません。
世界の中ではこんな小さな島国の日本。私たちには、世界から日本を眺めてみる視点が必要です。そこでまず、世界のことをよくつかんで、それから日本を振り返っていくことにします。
世界の仕組みをしっかりと把握するために、何を元に探っていくかというと……
お金です。
お金は世界のすべてに関わっています。前述した「国内の不景気・円高・国家財政赤字・世界の経済不況」これらは、すべてお金の問題です。
また戦争にもお金が深く関係しています。戦争は一見すると、「政治・民族・宗教・国家間の問題」にみえますが、戦争を始めるには、大量の武器と兵隊を用意しなければなりませんから、大量のお金が必要です。
逆にお金がなければ、戦争をしたくても、戦争そのものが起こせません。
また一見無関係の環境問題でさえ、二酸化炭素排出権というお金の取引の問題です。これについては、また後ほど話します。
つまり、世界の問題はすべて、「お金」の問題なんですね。
そこでお金の流れから世界を探ってみます。すると複雑にみえる世界の諸問題の原因が、不思議なくらい簡単に浮かび上がってくるのです。
では、そもそも「お金」とは何でしょう?古くから、人々は生活に必要なモノを手に入れるための 「物々交換」には不便を感じていたようで、世界各地で、「価値を表す」ための様々な素材でできた「貨幣」を考案し、取引の際に用いてきました。
石でできたものから貝殻、金、銀、銅、また木製や陶器製のものまで作られていました。
中には刀の形をした刀銭というものまであったようです。
日本の歴史を振り返ってみても、「絹糸」「紙」「お米」「古代中国(明や宋)の銅貨」
「金の小判」や「銀の粒」など様々な素材の貨幣を流通させてきました。
そして、時代を経て、国々が貿易により交流が深まると、世界中で通貨システムが統一されていったのです。
現代の世界の国々で共通する通貨システムといえば、「紙幣とコイン」です。
どこの国も高額通貨には、「紙幣」を用い、低額通貨に「コイン」を用いていますが、 主役は何といっても「紙幣」です。
そして、この現在につながる紙幣による通貨システムは、中世ヨーロッパに起源をもちます。
紙幣が発明される以前のヨーロッパ諸国では、各国の国王や支配者が金・銀・銅でできた延べ棒やコインを発行し、国民はそれらで商取引をしていました。
中でも価値の高い「 金」は、柔らかいためにすり減ったり、盗まれる危険性があるために人々は丈夫な金庫を持った金庫番(当時の金細工職人や両替商)に自分の「金」を預けました。
そして、「金」を預けた代わりにその証明書として預り証を受け取ります。
そして後に、この「金」の預り証が、紙幣になっていくのです。
人々は、自分の「金」が必要な時に預り証を持って、金庫番の所に引き取りに行っていましたが、やがて、経済が発達してくると、商取引の際にいちいち金庫番のところに行くのが煩わしくなってきます。
そこで、人々は預り証でじかに取引をするようになります。預り証でモノを買ったり、モノを売ったときに預り証を受け取ったり……。
このように元々は、「金」の預り証であった「紙」が通貨としての機能を持ち始めたのです。
街の人々は、預り証で取引をするのが、あまりにも便利なため、ますます多くの預り証が市場に出回ります。こうして、預り証は人々の信用を得て、金庫番のところには、誰も自分の「金」を引き取りに行かなくなります。
その結果、自然と金庫番は、有り余るほどの「金」を手にするようになったのです。
そこで、金庫番は、はたと気づきます。

「ちょっと、待てよ。人々が一度に全ての金を引き取りに来ることはない。だから、預り証を勝手に発行してもばれないぞ!」
こうして元々は、「金」を預かる代わりに渡していた預り証。金庫番は、これを「金」を預けていない人にも発行し、利子をつけて貸すようになりました。これが銀行の始まりです。
 
その後、金庫番は一般市民に貸すより、国王に貸付するほうがはるかに儲かることに気がつきます。戦争のたびに、各国の国王は多額のお金が必要なため、銀行家に借りるようになりました。
戦争は、銀行家にとって一番うまみのあることでした。
もし国王が戦争に負けて借金を返せなくても、借金の担保である国王の財産・土地・建物・税金が銀行家のものになるからです。
こうして、戦争のたびに財産を増やし、力をつけた銀行家は、やがて王族と血縁を結び、いつのまにか貴族になっていったのです!
貴族となった銀行家は、さらに大きな権力をもち、手持ちの「金」よりずっと多くの紙幣を発行する権利を国王に認めてもらいます。
つまり、何の価値の裏づけもない紙切れに価値をつけて、人々にどんどん貸し出す権利を手に入れたわけです。
ただの「紙切れ」を貸す代わりに、人々からは家、お店、車、貴金属、宝石、家畜など価値のあるものなら何でも担保に取っていきます。それらは全て銀行家の財産になっていきます。
これが現在でも行われている「紙幣」と「銀行」の仕組みです。
この「お金の仕組み」がわかると、今の「世界の仕組み」と「本当の支配者」が理解できます。
そして、この現実の世界で、「紙切れの貸付、利子と担保の取り上げ」によって、世界中の富を手中に収めている代表的な銀行家が、「ロスチャイルド家」です。

 

転載元:http://www.thinker-japan.com/thinkwar.html