浄土平にゅ~す!!

福島県の吾妻山にある磐梯吾妻スカイライン・浄土平の最新情報やビジターセンターからのお知らせなど、スタッフによるブログです

雪うさぎ現る

2006-01-29 | 気象
山麓の吾妻・浄土平自然情報センターから見る吾妻小富士(標高1707m)

「種まきうさぎ」とも呼ばれる雪形が早くも現れて話題となっています。
例年なら4月下旬~5月上旬に見られますが、厳冬期の1月にどうして?

雪うさぎの雪形は斜面のくぼ地に雪がたまってできるものですが、今冬は12月から本格的な降雪があり、例年ならまだ「雪うさぎ」に見えるほど積雪のない今の時期にすでに雪が十分あるということでしょう。
雪の季節は3月~4月まで続きます。今年の磐梯吾妻スカイライン再開通予定日(4月8日)が70日後に迫っていますが、この冬の雪の多さの影響が気にかかります。

2005年の10大ニュース!?

2006-01-15 | お知らせ
見渡す限りのコバイケイソウ群落(栂平にて2005.7.6撮影)

新しい年がはじまって半月が経過していますが、独断で?昨年の「浄土平10大ニュース」を選んでみましたので発表します!!!

1.花満開
2.区間通行止&無料
3.星と自然の浄土平まつり
4.酸ヶ平トイレ完成
5.遭難事故
6.ライブカメラ始動
7.兎平キャンプ場休止
8.植生復元ボランティア
9. 8・16地震
10.VC玄関天井崩落

以下、簡単に解説を・・・
1.吾妻に限らず、昨年は全国的に山の花が当たり年でした。どこへ行っても、どの植物もこぼれんばかりにたくさんの花を咲かせる光景に大感動。こんなことは10数年に一度?
2.落石のおそれがある危険な浮石除去工事のため浄土平~不動沢が区間通行止となり、その他の区間は通行料・駐車料とも無料に! 大きな影響がありました。
3.夏、浄土平あげて今年度も開催。年々定着し盛り上がりをみせています。
4.10月、避難小屋前にチップ制トイレが待望の完成。環境への負荷も軽減されることでしょう。
5.夏以降、遭難事故が続発し、ビジターセンターに現地対策本部が設置されました。一人は未だ行方不明。
6.ついに始まった「こむこむ」からの浄土平ライブ映像配信
7.老朽化した施設のリニューアルのため長期休止。2006年春から再開です!
8.鎌沼周辺を中心とした植生荒廃地の復元作業にボランティアが本格的に動きだしました。今後に注目、そしてできるだけ協力していきます。

9.震度5の地震に揺れました。その後上記2.の対策工事が決まり、影響が広がりました。
10.冬期閉鎖中のビジターセンターで老朽化と強風により玄関天井が崩れ落ち、4月に緊急修復工事が行われました。現在は安心してご利用いただけます。

明るいニュースの多い2006年にしたいものです

これはなに?

2006-01-14 | 動物・虫
ビジターセンターのPCを整理していたら見つかった「これはなに?」画像シリーズ第2弾。
昨年6月上旬、谷地平付近の池塘にいっぱいありました。鳥子平などでもたくさん見つかる水中の長いヒモ状の物体、その中に黒い粒々(?)が。半透明の寒天のようなものは長さ5m以上にもなるそうです。ぜひ野山で実際に探してみましょう。

答えは、春の再開館以降、ビジターセンターのホワイトボードに展示しておきます!

昨年の山岳遭難事故

2006-01-13 | お知らせ
福島県警察本部地域安全課の発表によると、2005(平成17)年1年間に福島県内で発生した山岳遭難事故は75件で、77人が遭難しました。うち12人は死亡または行方不明となっています。
これは2004(平成16)年の62件(うち死亡事故12件)、75名を上回り、過去最悪です。

昨年の75件の事故を目的別にみると、「登山」は前年と同じ31件の発生ですが、「山菜採り」は36件、遭難者は38人にのぼり、前年よりも10件、12人増加しています。
遭難者を年齢別にみると、50歳以上が全体の8割を占め、70歳以上が20人で前年より14人も増えています。このように山菜採り、高齢者の事故多発が目立っています。
一方、無事救出された人も過去最多の34人となっていますが、中高年を中心とした登山ブームはますます人気が高まっていますので、今後も事故にまで至らなくとも、遭難騒ぎは減ることはないように思われます。

浄土平周辺でも毎年数件の事故が発生します。入山する際にはしっかりした準備と無理のない計画を心がけたいものです。登山口に設置されている「登山者カード」を必ず記入提出するなど、不測の事態への対応も考慮しておきましょう。(これを書いている筆者もよく一人で山へ出かけますが…)単独登山はできるだけ避けたいものです。

GPS使用上の注意

2006-01-08 | お知らせ
どのくらいの普及率か分かりませんが、登山の際、ハンディタイプのGPSをお使いになる方も多くなっているようです。
去る2002年4月から緯度経度の基準が世界標準の「世界測地系」になり、それまでの日本測地系に比べ、東北地方では約12秒角程度の差が生じます。

じつは、これを書いている私も「ソクチケイ?何だそれ」と当時意味が理解できていなかったのですが、現在市販されている世界測地系対応GPSを使用して、世界測地系対応でない地形図(以前の日本測地系対応のもの)上で位置表示した場合、北西方向に約440mもズレて表示されます。
その逆に日本測地系GPSで、世界測地系地形図を使用すると南東方向にズレます。


画像は、実際にそれを検証してみたもの。
上の赤い線が私が実際に車で走ったルートで、世界測地系GPSですが、データ読み込みの際わざと“日本測地系GPS”と設定すると、地図上では南東に440mほどずれたルートとして表示されました(右下の赤い線)。
街なかでは目標物がたくさんありますから位置確認は容易ですが、山ではGPS受信機の使い方を間違うと混乱するおそれがあります。400mのズレとは吾妻山でいえば、実際には五色沼のほとりにいるのに一切経山頂にいると表示されるようなものです。

使用にあたってはGPSと地図、それぞれが表示している緯度経度が、世界測地系・日本測地系のどちらに対応したものであるか必ず確認することが必要です。
正しく使えば、道迷い等、万一の際頼りになるのはもちろんですが、登山後の記録整理にも活用でき、登山の楽しみをさらに増してくれる便利な道具だと思います。

12月の気温

2006-01-08 | 気象
写真は、吾妻・浄土平自然情報センターから見る安達太良山です。

福島市の昨年12月の平均気温は、最低が-1.3℃、最高が 5.2℃
前年の、最低 2.6℃、最高 9.4℃にくらべ約4℃も低かったことになります。

気象庁の発表によると、1971年以降30年間の12月の平均気温を平年値として比較すると、東日本は2.7℃、西日本は2.8℃低く、12月の気温は東日本と西日本で1946年に統計を開始して以来、戦後もっとも寒かったそうです。
北日本では平年より1.9℃低かったとのこと。
北極からの寒気の放出が繰り返し襲ってきたためですが、大雪については海水温の上昇により日本海上空の水蒸気量が多くなっていることも要因で、地球温暖化の影響が考えられそう。
温暖化防止に気を配っていかないと、私たち自身がますます暮らしにくくなっていくようで心配です。


ふもとから見る吾妻山

2006-01-07 | 気象
今朝、吾妻・浄土平自然情報センターから見た吾妻山です。

今朝の最低気温は、この冬最低の -10.5℃! 浄土平付近では-20℃くらいまで冷え込んでいるかも知れません。
日本海側を中心に各地で大雪の被害が広がっていますが、福島県会津地方も大雪となっており、吾妻山の積雪も気になります。
浄土平の情報・画像など、もし手に入ったらこのにゅ~すでご紹介します。入山された方がいらっしゃれば情報をお寄せください。

少々遅い新年のご挨拶となりましたが、本年もよろしくお願いいたします。