歴史とは何か。

2023年08月10日 14時17分42秒 | 日記

歴史について、認識不足な方達が世間には多い気がしてこの簡単な文章を書いてみた。

簡単な歴史についてである。

哲学的な又は抽象的な論考を学びたいならE.H.カー様な学者の本を読めば良いと思う。
今回は少し個人的な意見として、別の論点から皆さんに主張してみたい。
歴史は、警察官の刑事事件の捜査と似ている。
ただし、中国共産党やソ連、北朝鮮などの全体主義国家体制や、アフリカ諸国のように紛争によって著しく行政執行が滞っている国々は別にする。
似ていないのは、情報を聞いて捜査情報の分析報告書を読むのが一般人が大部分という点である。これ等を研究している僅かな研究者も含まれる。
ほとんどが公正な判断を下すことの出来ない人々だという点だ。
研究者は警察官のようにあらゆる情報を収集し分析する。
当然のことながら、誤った情報や不要な情報も含まれているので、警察官(研究者)それを取り除く。
彼らは[text critique]という作業を行います。それらは歴史記録批判・文献批判と呼ばれる。
それを行った後、自分自身の主張する仮説を、証明するための情報を開示しながら裏づけて結論を出す。
警察官が、犯人を特定し、犯罪の立証証拠を整理し、法廷に持ちこむことと同じです。
この結論に至るプロセスの中で最も重要なのがエビデンスとなる歴史記録である。
そして、研究が継続されれば、新しい歴史記録とその分析が追加されより正確になる。
古い仮説もそれにより破説することもあり得る。
近年、SNSを含めてインターネットなどのブログやビデオ・音声などで、歴史の学説を紹介するサイトが多数存在し、情報発信者のフォロワー数・閲覧数などからその影響力は少なくない。しかし、彼らが発信するそれらの情報は、証拠の情報がないまま事実として紹介されるケースが多く存在する。
想像の産物として架空の話として楽しむのならまだしも、事実と認識されるのは問題が生じる。
中には、歴史記録の新発見により既に訂正された情報が含まれていない、過った過去の学説のままの場合もある。
歴史は、想像ではなく、エビデンスが最も重要である。
その観点を忘れずに、様々な情報を確認すれば歴史をより楽しく学べると思う。



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