ローマ だ!サッカー だ !!
サッカーの試合のある夜は、ローマの街の車の量が目立って減るというのは、昔から変わらない。みんな、自宅のテレビの前に釘付けになっているからだ。走っている車の中も大概はカーラジオの中継が鳴りっぱなしだ。私など、聞いてもさっぱり分からないが、彼らにはフィールドの早い動きが手に取るように見えるのだそうだ。神父たちも、その夜はミサなどしたがらないと言うから、救いようがない。
とは言え、今日の話題はプロの試合の話ではない。クレリカルカップ、つまり、聖職者、神父や神学生らのチームのトーナメントの話題だ。
先日、聖ペトロ大聖堂のドームを見下ろす丘の上のサッカー場で、クレリカルカップのトーナメント・セミファイナルの試合がありました。対戦するのは、「ローマと日本のレデンプトーリス・マーテル神学院連合軍」対、「ウルバニアーノ」(世界宣教地国際学寮)の宿敵同士の対決でした。
試合が終わって、神学校に帰って来ると、院長は肩を脱臼して三角巾で腕を吊っている神学生や、捻挫で松葉杖の若者には目もくれず、勝ったか負けたかも聞かず、「今日は、何人の相手を救急車で病院送りしたか」だけを問う。「精々紳士的にやれよ」と言い残して行ってしまうのです。
では試合場に行ってみよう。応援のスタンドには双方のフアンの若い女の子たちも大勢いて、黄色い歓声をあげて応援している。いよいよう試合開始。
颯爽と入場する審判員。
黄色が我らレデンプトーリス・マーテル連合軍。サンピエトロのクーポラを背景にして。
相手はほとんど黒人選手
けが人に備えて救急車が待機
キャプテンのひと蹴り
激突!仲間が倒された。
向こうのダメージも大きそう。
ゴール前。ペナルティーキックに相手のディフェンスが動いた。
また入った!! 4 対 1!
笛が鳴って、試合終了! 応援団に駆け寄る選手達。
輪になって勝利のダンス。何だ?!これって、ミサの後のダンスと同じ??
殊勲者のテレビインタビュー。ちょっとした有名人なみ?
高松の神学校からやってきたアルフォンソ君(メキシコ人)は、この日一人で2ゴールを決めた。
神学院の大食堂に並んだこの20年間の優勝カップの数々。今年も次の決勝戦に勝って優勝するかも。
ひときわ目立つのが、聖職者チームの勝者に贈られる司祭帽をかぶったサッカーボール。
陰の声: (谷口記): ローマでパソコンに向かってなに遊んでんの。暇そうだね! ま、たまにはいいんじゃないですか。