:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 新春の喜び

2011-09-24 00:27:48 | ★ 聖書のたとえ話

 

 


      
ちょっと出遅れて
初春のお喜びを申し上げます。

神様のお望みか、運命の悪戯か、気が付いたら70年の人生のうち通算10年近くをローマで過ごしていました。
今年の冬は、普段の年より雨が多いような気がします。
何も肩に力の入らないローマの年の暮のスケッチをお届けしようと思います。

 

12月27日はイエスとマリアとヨゼフの聖家族の祝い日で、たまたま日曜日でした。バチカンの聖ペトロ大聖堂の足を運び、10時半のミサに与かりました。主たる部分はグレゴリアン聖歌で歌われるラテン語中心のミサでした。


11時半過ぎに聖ペトロ広場に出ると、大勢の人が教皇ベネディクト16世のアンジェルス(日曜の正午に教皇の居室の窓から広場の群衆に祈りと挨拶と祝福を送る)を待っていました。今年は、新求道共同体の創始者キコ氏の呼びかけで、この日スペインのマドリッドで「家族」の集いがあって、このアンジェルスがその集いとリンクされるという話でした。後で聞いた話では、キコ氏の呼びかけに答えて、ヨーロッパを中心に100万人がマドリッドの街を埋め尽くしたとのことでした。

窓から挨拶を送る教皇も、その集いを意識して話していたようでした。

 

         
昼下がりのナボーナ広場に足を向けると、そこは子供連れなどでいっぱいでした。

さっき聖ペトロ広場で別れたばかりの共同体の家族とまたばったり会って笑ってしまいました。

 

 ナボーナ広場にはいろいろなイベントがいっぱい。大道芸人が居る。似顔絵かきがいる。それを見つめる子供たちが・・・・

   

 パリのモンマルトルの丘のように、この広場にも似顔絵かきがいっぱい~。

 

  
町を歩いていると、今まで何度も通ったあたりに小さなアートミュージアムがあるのに初めて気がついた。運よく開いていた。中には誰もいなかった。いろんな顔の古代彫刻が沢山並んでいた。

 

              
子供たちと言えば、サーカス。サーカスには何か独特の哀愁が漂っている。ルオーもピエロを描いているが、その笑っている顔に涙の筋が読み取れるようなきがする。このサーカスでも貧しい中国の少年たちと思われる集団演技が光を放っていた。 

 

      
12月31日サンシルベストロの祝い日は大晦日の代名詞。レンズ豆にソーセージを煮込んだスープは、これを食べると来年はレンズ豆のように沢山お金が儲かるとの迷信。カトリック信者もおおらかにそれを食べて喜んでいる。民間信仰とはそんなものかと思った。

その夜、私は郊外に借りたホールで、自分の共同体のために夜9時過ぎからミサをした。ミサは元旦の「神の母聖マリア」のミサ。ミサ後あらかじめ用意して持ち込んだ料理でパーティーとなる。お金と行き場のある兄弟たちはここにはいない。若くて子沢山でお金のないのが、ここで一緒に年越しをする。40人ほどのうち半分が子供たち。
キリストは第二のアダム。マリア様は第二のエヴァ。第一のアダムとエヴァは神様に背いて楽園を追い出され、死ぬ運命を人類に招き寄せた。第二のアダムとエヴァであるキリストとマリアは、十字架の死に至るまで神のみ旨に背かなかったので、死は力を失い復活の命が人類に再び与えられた・・・・。

子供たちは僕のお説教など聞いてはいない。ミサの後の御馳走と、花火と爆竹と、午前0時のカウントダウンと、シャンペンの乾杯と、抱擁とキスの嵐を待っている。外は冷たい雨だったが、遠く、近く打ち上げ花火と爆竹の轟音で市街戦のような騒ぎになった。

 

前後の見境もなく、支離滅裂な写真の羅列を、どうぞお許しあれ。

 

   クリスマス休暇に入る前日、神学校では台所や掃除のスタッフに感謝する小さな集まりがあった。馬小屋の前で神学生たちが何曲も陽気に歌った。

そのあと、平山司教様のお部屋ではグラッパとリキュールと差し入れのドルチェで、しばらくホームステーに散る「日本のためのレデンプトーリスマーテル神学院」の神学生たちが水入らずで歓談をした。(右端が平山司教、左の白い髭はスワレス元院長)。

ローマに亡命中でも、「元高松」の神学校は意気軒昂だというところを、どうしてもちょっと加えたかったのです。

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1 コメント

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スアレス神父は元気ですか (Takashi JohnMary Nishimura)
2016-04-01 09:07:41
長崎でスアレス神父様に大変お世話に成りました。さレス神父様はどこにおられるのでしょうか。宜しければ、スアレス神父様の近況を教えていただけないでしょうか。どうか、ご無礼をお許し下さい。 JohnMary西村敬

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