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キ コ の 壁 画 が 出 来 る まで
(そのー1)
バチカンのシスティーナ礼拝堂にミケランジェロの「最後の審判」の大壁画がある
今回、それよりも大きな壁画「黙示録」にキコが挑戦!
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ローマにも10年に1度ぐらい雪が積もることがある。
10年ほど前に雪が降った日、私は自分の部屋の窓からこの写真を撮っていた。
三角の屋根、「通称ピラミッド」の右奥に聖堂の建物が見えている。
同じ窓から撮った2年前の写真。右上、ローマの松のとことの十字架は、
聖堂脇の鐘楼の十字架。
窓は東向き。冬は鐘楼の十字架より右(南東)から太陽が昇り、
真夏はこの画面の外、遥か左(北東寄り)から太陽が昇る。
昨年の夏、コンサートツアーもあって日本に帰っていた。
秋の宵にローマにもどった翌朝、朝焼けの下に見慣れぬ大きなシルエットがあった。
聖堂の正面をぶち抜いて高さも幅も倍近くの増築が始まっていた。
全部同じ場所からだが、雪の写真にも次のにも、この部分はまだ存在しなかった。
正門から入ると、聖堂の増築部分は今まで一番高かった鐘楼の塔よりも高くなったのがわかる。
この増築は何のため?
聖堂の床面積を7割がた広くするためだが、それだけではない。
正面にキコが絵を描く巨大な壁面を作るためなのだ。
ふつう大家が絵を描くとき、キャンバスや襖や壁面にはそれほど金をかけない。
ところが今回のキコの壁画の場合、その壁を用意するために億単位の金がかかっている。
また誰か、信仰深いスポンサーを見つけたのだろうか?
これから、画家キコの壁画制作の過程をカメラで密着取材しよう。
どんな展開になるのか、
アルバム風に綴るので、次回からをお楽しみに。
(つづく)
キコはミケランジェロ以来の天才かも。