ゴマメの遠吠え

嫌々ながらも高齢者仲間入り。独身オヤジのキママ,ワガママ日記

さるさる日記(25)

2011-05-22 12:23:02 | Weblog
■2004/02/20 (金) 銀座の半日

昨日は宝塚月組観劇。

ミーハーが「ミキモト」他3軒ばかり買い物に寄ると言うので,食事タイムまで別行動。

1,2軒なら良いが,3軒以上のショッピングには付合いきれない。

銀座をブラブラ歩いていると,西五番街の,以前,麿が店長をしていた店の前に人だかりが出来ている。

人手に渡って改築し,外資系の靴やになるって,今も会社に居るお局に聞いてはいたが,今日がオープン日なのかな?

近づいてみる。

若い女性ばかりだ。

ん?

靴屋ではないな。

横文字,弱いので良く判らないが,どうやら,チョコレート主体の喫茶店かパーラーみたい。

大勢の行列を,時間毎に5人,10人と入れている。

麿は,待つの苦手だから、並ばないが、しばし、感慨深く眺める。

20代の時,店員時代も含めて5年ばかりここに居たんだ!

この婦人服屋の前に居た「イエナ」って洋書店も無くなって,今,工事の囲いがしてある。

普段,意識もしない30年,40年と言う,時の流れを感じさせられる。

柄にもなく感傷に浸る。

麿もムリして若振ってばかりもいられない。

年相応に落着かなくては。。。

会社に文句を言いたくなる。

店が無くなったら,麿が店長だったと威張れなくなるではないか!

大通りに出ると,7丁目の銀行の前に,またもや人だかり。

銀行の前じゃ,新規オープンでもないだろう。

暇なので見に行く。

中年のおばさんが台を作っている。

その脇に,これまた若い女の子30人あまり。。

カップルらしい男の子も1人,2人混じってはいるが。。

看板がある。

「銀座の母」

な~んだ.占い師か。

そう言えば,昨日かおとといTVに出ていたな。

「大泉の母」「原宿の母」「新宿の母」と,よくもま~次から次へと。。

一種のファッションなのか。

見料3千円也。

1日約9万か~

人の懐を羨ましがる。

若い子の悩みって,殆ど,恋愛,結婚,進路だろう。

見たとこ,結構,持てそうな女の子が多い。

3千円も払う悩みがあるんだろうか。

それぞれの母の共通点は,ズバズバ物を言い,叱り飛ばすこと。

そうか!

今や,子供を本気で叱れる大人が居ない。

若い子達はそれを待っているんだ!

それなら麿の得意中の得意だ!

女装して占い師になろう!

名前は?

。。。。。

「巣鴨の母」!      なんだかな~

銀座の母」の盛況を横目で睨みながら,「巣鴨の母」になることも諦めて,待ち合わせ場所のしゃぶしゃぶ屋に行く。

案の定,ミーハーはまだ来ていない。

女の買い物はどうしても長くなる。

顔見知りの店員と談笑。

「今,麿が昔勤めていた西五番街に行ったらね」

「西五番街ってどの辺ですか?」

「西五番街を知らない?じゃーすずらん通りは?」

「いや~知らないっす」

並木通りは?みゆき通りは?って,矢継ぎ早に畳みかけるが全部知らないと言う。

「お前,この店,何年だ?」

「もう6年くらいですか」

「それで,この近くの通り,全部,知らないんだ!」

「はあ,丸の内線を使っているので,有楽町の方へは行かないんですよ」

「でも,たまにはお客さんに他の店の事とか、聞かれるだろう」

「ええ,やっぱ,少しは覚えないといかんすよね~」

当たり前だ!

飯やとは言え,接客業なんだから!

不況のせいもあって,みんな仕事に追われっぱなしってのは判るが,銀座に居て,銀座の事を何一つ知らないでは少し,情けないだろう。

それに穴場的なとこでも覚えれば,会話もはずむだろう。

月に1,2回しか銀座に出ない麿だって,エルメスやシャネルがどこにあるかくらいは知っている。

今や,様変わりで浦島太郎になった麿だが,大昔は一丁目から八丁目の路地裏まで知っていたぞと偉そうに自慢にならない自慢をする。

遅れてきたミーハーと食事を済ませ,宝塚劇場に向かう。

今,自慢したばかりなので,いつもと違う道を選択。

。。。。。。。

迷っちまった!ハハハ

■2004/02/24 (火) 今日もまた風邪気味

やや風邪気味が治らない。

水っ洟と多少の咳。

だるくも辛くもないが,チョッピリ鬱陶しい。

統計は取ってないが,麿は本格的な風邪は10年に一回位しか引かない。

それも大流行して,皆がぶっ倒れている時は,ケロっとしていて,皆が治った頃に
コテっとやられる。

若い時から身体が鈍感だったのか,性格が曲がっていたのか。

両方だろう?

。。。。。

先を急ごう。

それでも,病気で学校,仕事を休んだ事は殆どない。

学校にも職場にも遊びに行っていたのだから,病気で休むのは勿体無い。

それより,もっと楽しい事がある時に限り,休みを取る。

仮病で。。。。

でも,小学校だったか,一度だけ風邪で休んだ事がある。

40℃の熱。

食欲も無いが,何を食っても味がしない。

タマゴご飯に醤油をかけるのだが,味がしないため,ドンドン醤油が増え,しまいにはご飯が真っ黒。

卵,ご飯入りの醤油を飲んでいるみたいだ。

見た目も気持悪かったせいか,今でも,鮮明に覚えている。

お袋も身体に悪いだろうと止めるが,味がしないものはしょうがない。

それでも,63まで生きている。

人間,結構,芯は丈夫なのかもしれない。

ガキの頃,ひもじい思いをした記憶はないが,それでも終戦直後で,多分,食糧難のせいだったのだろう。

外で遊び疲れると,時々は仲間と一緒に道端の草を食べていた。

砂糖をくるんで。。

それもズボンでパッパと埃をはたくだけ。

牛や馬のションベンがかかっているかもしれないのに。。

今から考えると,非衛生きわまりないが,その頃は平気だった。

それでも,63まで生きておる。

世間では牛丼が消えると大騒ぎ。

鶏肉だって熱を加えれば大丈夫と言っているのに,鶏丼も消える。

アメリカでは「吉野家」が営業している。

客のアメリカ人は

「何千万頭,何億頭といる牛の1頭に病気が出たからって気にしていては何も食えないよ」と平気の様子。

麿だってガキの頃の雑草食いで免疫には自信があるし,牛,鶏,カイワレ,何だって気にはしないが,スーパーから消えては困る。

鈍感過ぎるのもまずいんだろうが,過敏なのも問題だ。

今のファーストフード,無菌状態のガキ共は長生き出来るんだろうか。

医療の進歩で長生きさせられるのと,生き生きと過ごすのとは別物だぜい!

■2004/02/25 (水) 世間体

いつもの如く,11時前,TVを見ながらブランチを取る。

70と63の老人が最初の食事をする時間帯とは思えない。

「引き篭もり」をやっている。

一組は母子家庭。

「やっぱ,父親が居ないとダメね」

ミーハーがしたり顔で言う。

こう言うのがいやじゃ!

中国人犯罪が増えれば,都知事ではないが,中国人全般が悪者になる。

北朝鮮が頑固だと,何の罪も無い朝鮮学校の生徒が襲われる。

罪を犯した人の子供を白眼視し,疎外する。

結果,その子が悪になれば,

「やっぱりね」と,相成る。

自分達が追い詰めた事には,思い至らない。

世間にはこんな事がゴマンとある。

今は見ないから知らないが,一頃のワイドショーも酷かった。

誰かが事件を起こせば,すぐ親のところに行って

「今,どう言うお気持ですか?」

気は動転し,相手様に申し訳ない!に決まっているじゃろう!

特に視聴者を代表したような正義漢ぶった,したり顔が気に食わない!

もしかしたら,自分,もしくは自分の親類縁者に犯罪者が出るかも判らないって事など及びもつかないのか。

ガーガー喚けば,麿みたいに嫌悪感を覚える人も多いが,そうだそうだと悪乗りするバカも多い。

公に顔を出す人間は,相手の立場に立った配慮が欲しい。

人は世間体に振り回される。

特に島国の日本では。。

人生の大半は世間体との闘いかも知れぬ。

あんな学校じゃ,みっともない,こんな仕事じゃ外聞が悪い。

隣が新車を買ったからウチも。。

せめて,他人様並に,あわよくば,その上を。。

それは結果にすべきで,目標にしちゃーつまんない。

難しいが,自分の好きな事を見つけ,頑張った結果がそうであって欲しい。

いわゆる良い生活を目標に,イヤな事を押しつけるから「引き篭もり」も生まれるのかも知れない。

世間体=見栄ならば無視するに越した事は無い!

失敗や引き篭もりを隠す事はない!

さらけだすと,う~んと気が楽になる。

人生,怖い物が無くなる。

隠そうとすると,ウソをつかなければならない。

ウソをつくと,ばれない為に膨大なムダな記憶力が必要になる。

麿を見よ!

恥の面から先にさらけ出す!

だから,バカにされている?

ウソをつかないからムダな記憶力が要らない!

だから,ボケた?

。。。

ザマー見ろってんだ!?


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