仔ネコ騒動

階上で柴犬ケイスケを飼ってるヨメさんがミーハーを訪ねてくる

去年　愛猫シロを亡くしてからケイスケに首っ丈

男はあまり好きでないそうだが,あまり可愛がらない麿にもえらい懐く

「ねー昨日からネコがずーーと鳴いてるの知ってる？」

「そう？気が付かなかった」

年で耳が遠くなったくせに,犬やネコの鳴き声にはえらい敏感

そのミーハーが気が付かないんだから麿が判る筈が無い

二人で見に行っている

相当経って帰って来る

「鳴いてるんだけど何処にいるかわかんないの」

行きたくない？のに麿が探しに行く

団地の駐車場

この車のとこと特定出来るのに地面に腹ばって見ても見当たらない

「私も鳴き声が気になっていたの」

見ると顔見知りの別のヨメさん

「どうやっても見付からないだよな」

「あらっ！エンジンルームでも隠れているのかしら？」

脅かすな！

エンジンルームに潜り込んでて車の持ち主が知らずに掛けたら一発で死んじまうじゃないか！

気になって一生懸命探すがどうしてめっからない

諦めて風呂に入る

出るとベランダでミーハーがヨメはん二人としゃべっている

他の車のとこに移動しているみたい

取り敢えずは良かった

ミーハーはすぐさま見に行く

バカメ

もう暗いし今の車は車高が低いのかなかなか下は覗けないんだぞ

ベランダから見てると

突然走ってるのが見えた

ちっちゃーい！！

大き目のネズミくらいしかない

パジャマを着替えて麿も見に行く（ハハハ

牛乳も持って（ニャハハ

鳴いてはいるが姿は見せてくれない

ちっちゃい癖に素早くて

今,この車の下で鳴いてると覗きこんでる間に５,６台離れた車の方で鳴き声がする

２,３０分粘ってやっとヨメはんがい置いた鰹節を食べに出て来た

側に行くと逃げるので遠巻きにし,懐中電灯で照らす

白っぽい仔ネコ

生後１ヶ月くらいか

かっわいい！

麿の持って行った牛乳も飲んでくれた

「こんなにちっちゃいと充分引き取り手がいるから,今日連れて帰って明日動物病院に預けようか？」とミーハー

バカを言っちゃーいけやせん！

一晩ウチに置いて手放せるわけがないだろう！

夭逝したミーの時もそうだったろう

でも欲しいなー

でもムリだわ

飼い猫は平均１５年は生きる

麿８２歳　ミーハー８８歳

捕まらないせいにして心を鬼にして帰る

そうでなくても

アメリカの相場が心配なのによけいな心配を増やしてくれたものだ

もう忘れよう！


明日見に行ってみよ（ハハハ