ジョアンコード

Joan Code  その時謎に満ちたコードが明かされる

追悼 淀屋研究の日本での第一人者 歴史作家 新山 通江

2015-02-23 22:03:20 | 社会・経済
ジョアンコードの監修者であり、淀屋研究の日本での第一人者 歴史作家 新山 通江氏が療養先の鳥取県米子市の病院で平成27年2月19日逝去された。享年89歳の波乱の生涯を終えた。謹んでご冥福を祈りたい。ジョアンコードは、今後も監修者を新山通江氏にすることにします。葬儀は、京都府八幡市の神応寺で行われる予定になっています。
新山氏が最後に海外、とりわけ淀屋の足跡を追って世界最初の金融取引の中心地ブリュージュ、アントワープ、ゲント、ブリュッセルを訪問したのは2004年ですでに11年の際月が流れた。そののち、テレビ東京の番組に出演し淀屋の偉業について語っておられたことが印象に残っている。
青年期には、旧京都堀川女学校(現京都堀川高校)を卒業後、同志社大学神学部に進みそこで英語力を身につけたと語っていた。また、淀屋研究のため吉野まで足を運び野宿してまで調べた著書「鴻鵠の系譜」は、世に淀屋の偉業と現代の金融システムの基礎を学ぶための基礎を与えてくれた。一方、「真説 淀屋辰五郎」が出版されると淀屋の真実の姿を垣間見せてくれt。
新山氏が最後までこだわった「キリスト教」と淀屋については、世界最初の証券市場ブルス家を訪問したことで宗教と経済について研究したいと語っていた。ベルギーゲントに残る世界遺産繊維会館横の路地「塩の道」では、遠くヨーロッパの哲学者たちカミュやマルローに思いを寄せ同じ場所に立てたことを喜んでおられた姿が印象深い。ヨーロッパのブリュセルで行われる多くの会議のニュースがTVから流れるたびに「私も、ここに行ったのよ」と笑っていたのが昨日のことのようである。
ジョアンコードは、この新山氏の最後のミステリーを追い続ける。
改めて監修者新山通江氏に感謝を送るとともにご冥福を祈ります。