JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

竹下佳江選手

2012-08-30 00:40:54 | 選手紹介
・基本情報
背番号3番、159cmのセッター

・スパイク
セッターなので打たないですが、ジャンプ力が驚異的かつミート力も素晴らしいため、ダイレクトスパイクを決めるときがあります。

・レシーブ
セッターなのでサーブレシーブはしません。スパイクレシーブは、強打レシーブとフェイントカバーの両方で、リベロ並と言えます。単に反射神経やボールの扱いが良いだけではなく、読みが良いので必ずコースに入っています。ただ、読みが良すぎるために竹下選手がレシーブをする機械が増え、結果的に2段トスになって自滅することもありました。

・トス
オーバーでもアンダーでも、本当に安定して一定のトスを上げます。Aパスからは、必ずジャンプトスをします。Bパスでもボールの下に素早く入り、下半身は流しながら上半身の体幹だけで完璧なトスを上げられます。ただ、バックトスは姿勢が反るので読まれやすく、またAクイックとBクイックに上げるのは苦手のようです。バックライトはネットから離れすぎることがあります。トスワークは、読みやすい時と読みにくい時の差が激しいです。近年ではアンダーが増え、またオーバーかアンダーかによらず、レフト平行が低すぎたりレフトオープンが割れたりと、やや体力の衰えが見られるようです。

・ブロック
当然低いですが、159cmにしては高く、コンスタントに有効ワンタッチを取ります。また、鋭角に落とすのは無理でも、稀にブロックポイントを取り、取られたアタッカーは本当に嫌な思いをするようです。

・サーブ
コートの右からジャンプフローターを打ちます。ロンドンでは中央付近からも打っていました。無回転で大きく揺れ、また比較的重そうに見えます。また、揺らさずにラインを狙ったり前衛センターに取らせるなど、ピンポイントに打つのも得意なようです。自身がセッターなだけに、相手レシーバーだけではなく相手セッターも嫌がるようなサーブを打ちます。

・JMが選ぶ思い出のシーン
WC2011ブラジル戦でマリ選手のレフト攻撃をブロックし、ブラジルの戦意を喪失させたシーンです。単に単発のブロックではなく、その後マリ選手と同ポジションの選手をこれ見よがしに使ったりと、ナイス判断の連発でした。またこの試合はレフトとバックセンターへのトスが総じて打ちやすそうでした。

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