JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

石田瑞穂選手

2012-09-06 19:09:11 | 選手紹介
・基本情報
背番号13番、174cmのレフトのリザーブ

・スパイク
小柄ながら、ダイナミックな助走から打点を活かしたスパイクが持ち味です。レフト、ライト、バックレフト、バックセンター、バックライトの全ての場所から速い攻撃ができます。セッターの竹下佳江選手のバックアタックのトスは最高点が低くなりがちですが、石田選手はそういったトスも打てます。体制が崩れたりスロットがずれても必ず早いタイミングで全力の助走をするため、囮の役割を果たすこともあります。また、バックセンターからバックライトにかけては、どこからでも打てます。ライト側のサイドラインから1.5mほど内側など、他のチームが使わない場所から早いバックアタックを強打してくるので、流れを変える力を持っています。ただ、試合後半やレシーブが乱れたときなど、集中力がなくなると、レフトオープンが連続してブロックされることもあります。

・レシーブ
サーブレシーブは、チーム事情でやむなく参加することがありますが、かなり崩されることが多いです。もしサーブレシーブが完璧なら、全日本では裏レフトではなくライトに入るのではないでしょうか。スパイクレシーブは、守備範囲の前半分に来るボールの処理は良いですが、その他の地点に来るボールに対する反応や処理は悪いです。

・トス
全日本では2段トスを上げません。

・ブロック
相手のスパイクコースやタイミングを読めていれば、そのコースやタイミングを塞ぐブロックができます。ただ、読みが外れたときのブロックは悪いため、ブロードに対するブロックなどは良くありません。ライトに左利きの大砲を擁するチームに対しては有効なブロックをできるタイプです。

・サーブ
エンドライン後方から飛距離の長いサーブを打ちます。飛距離が長い分、変化も大きいですが、そのためサーブミスになることもあります。以前は、ネットを越えるまでに変化をし、越えてからは素直なコースで落ちるサーブでした。最近、ネットを越えてからも変化するようなサーブに改良したようで、それに伴って一時的にサーブミスが増えたようです。

・JMが選ぶ思い出のシーン
ロンドンの決勝トーナメントで、同じ裏レフトの迫田さおり選手が石田選手のユニフォームを重ね着していたそうです。それもそのはず、WGP2011のロシア戦でのリリーフ出場などを見ていると、石田選手がロンドンでメンバーに入らなかったのが不思議なくらいです。

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